サッカー女子アジアカップ2018 準決勝 日本女子代表なでしこジャパン対中国女子代表 テレビ観戦記(2018.4.18)

AFC女子アジアカップ ヨルダン 2018」準決勝です。グループステージ突破と来年の女子ワールドカップ出場権を獲得して、まずは最初の大きな目標を1つ達成したなでしこジャパンの準決勝の対戦相手は中国女子代表です。

日本女子代表なでしこジャパン対中国女子代表

キックオフ:2018年4月18日(金) 2:00(日本時間)
試合会場:キング アブドゥラー2世 スタジアム

もちろん、次の目標は大会連覇となるわけですが、ワールドカップ出場権獲得という大きな目標を勝ちとったあとの試合です。その勢いに乗っていい方に出るか、ふっと気が抜けて悪い方に出るか、若い選手も多い新生なでしこなので、蓋を開けてみないと、ちょっとわからないところです。

中国はFIFAランクは17位ですが、昔から手強い対戦相手なのは変わりませんね。 

先発メンバー

GK 池田咲紀子
DF 清水梨紗/熊谷紗希/三宅史織/有吉佐織
MF 隅田凜/宇津木瑠美
MF 中島依美/増矢理花/長谷川唯
FW 岩渕真奈

メンバーを見ると、ここまで中盤を支えていた阪口が控えに回っているので、代わりの宇津木に注目ですね。
あと、トップ下に増矢を入れる布陣できたようです。

試合観戦記

序盤からなでしこの出足が早く、前線からの積極的なプレスで、なでしこペースで試合が進みます。

徐々に中国もボールを保持するようになってきますが、相手ボールになっても寄せが早く、よく足が動いていていいですね。

ただ、途中であったセットプレーを見ると、中国選手が体格で上回っているので、注意したいですね。

ちょっと、三宅、隅田、長谷川といったところがパスカットされるシーンが多く見られ、パススピードなどの感覚の修正が必要でしょうか。

その後、お互いに中盤での攻防が続き、なかなかゴール前までボールが運べない時間が続きます。

なでしこはサイドを持ち上がることはできるのですが、中央が高さのない岩渕なので、単純なクロスではちょっと分が悪いですね。もう一工夫、何か欲しいところです。

膠着状態といってもいいような試合展開で、このまま前半が終わるかと思った、前半39分に試合が動きました。

隅田からの縦パスをペナルティエリア右のちょっと外で受けた岩渕が巧みなトラップで前を向き、そのままペナルティエリア内中央に持ち込んで左足で振り抜くと、シュートはGKの手を弾き豪快にネットを揺らしてゴーーール!!

なでしこ、岩渕の見事なボールタッチとドリブルからのシュートで先制です。
岩渕はよく動いてますね。前線ではあちこちで顔を出してボールを納め、守備では中盤まで戻り、そして、貴重な先制点ももたらしました。

前半は、このまま1—0でなでしこリードで折り返します。

なでしこが先制した前半ですが、体格で勝る中国のセットプレーやカウンターでの一発には警戒したいですね。

後半開始からのメンバー交代はありません。

後半立ち上がり、いきなりミスからピンチを迎え、さらに後半3分にはペナルティエリア右からの強烈なシュートがポストに当たってます。後半立ち上がりから中国がかなり積極的にきているので、なでしこはここは集中して、中国の勢いをしのいで一旦落ち着きたいですね。

その後、なでしこも落ち着き、お互いにボールを保持するといい形で攻め込むようになるのですが、お互いに自陣での守備は集中していて、一進一退の時間帯が続きます。なでしこは前線で岩渕が豊富な運動量で起点になってます。

後半20分には中央の岩渕からフリーの長谷川にパスが出て、長谷川はワントラップでDFをかわしてシュートを放つも、これはゴールの枠の外。これは決めたかったですね。ちょっと狙いすぎたかな。

後半23分、なでしこジャパン、最初の選手交代です。
中島→FW川澄奈穂美。川澄はそのまま右サイドに入りましたね。

長谷川→FW横山久美(後半28分)。増矢が左に入って、横山と岩渕の2トップに変わりました。

この時間は、中国のパスワークに寄せが遅れて、ゴール前まで押し込まれるシーンも増えてきています。ちょっと、なでしこの方に疲れが見え始めたでしょうかね。なんとかここを耐えて、できれば追加点が欲しいです。

中国の攻撃を耐えてきたなでしこは、後半40分、横山が左サイドフリーでボールを受け、ペナルティエリア内左にボールを運んで右足を振り抜くと、ややアウトにかかったボールはGKの手を超えてゴールネットを揺らしてゴーーール!!

なでしこ、苦しい時間に横山のファーストシュートによる大きな追加点で、スコアを2—0とします。

後半41分、右サイドで岩渕が巧みなボールキープから増矢にパスを出し、増矢が中央でフリーの川澄のパスを出すと、川澄がこれを落として、後方からフリーの横山がシュートを放つと、これが相手選手の手にあたってPK獲得。これは綺麗な流れでした。

これを横山自らが落ち着いてゴール左に決めて、なでしこ3—0とリードを広げます(後半43分)。

増矢→FW田中美南(後半43分)

できればこれできっちり試合を終わらせたいところでしたが、後半44分に中国選手にペナルティエリア内で仕掛けられると、横山が強引に倒してしまいPKを与え、これをきっちり決められ1点を返されます(後半45分)。

それでも、、試合はこのまま3—1で終了して、なでしこ中国女子代表に勝利して、決勝進出です。

おわりに

いや〜、なでしこジャパン、決勝進出おめでとうございます。

試合を重ねるごとに、各選手、特に若い選手たちがたくましくなってますね。ここにきて、若い選手を使い続けて、なんだかんだと批判も多かった高倉麻子監督の新生なでしこが、結果を出してます。

試合は、ワールドカップの出場権を獲得したということでか、なんだか吹っ切れたような思い切ったプレーを見せてくれたような気がします。結果も前半の岩渕の見事なゴールの後、押され気味の後半も集中して試合を進め、終盤に駄目押しの追加点を取ることができ、いい内容でした。横山のゴールも見事でした。最後のPKは不要でしたけどね。

守備では、やっぱり熊谷の存在は大きいですね。そして、今日は宇津木のプレーも効いていました。さすが経験のある2人です。攻撃陣では、やっぱり岩渕のキープ力、運動量、得点力は頼りになります。ここまで全4試合でフル出場ですから、スタミナもすごいです(ちょっと疲れが心配ですが)。

その他の選手で個人的に注目していた若い長谷川は、技術が高く、アイデアあふれるプレーが見ていても楽しいのですが、前半終盤や後半にやや足が止まる時間帯がありました。その他の選手も、終盤は結構、足が止まっていたので、そのあたりは試合全体のペース配分も考えて、最後まで走りきってもらいたいですね。

今大会では、SB清水やMF隅田、この試合には出ませんでしたがDF市瀬らの若い選手たちの成長が著しくて、チームとしてもベテランと若手のバランスがいいように見えます。

決勝は、グループステージで引き分けた、オーストラリアとの再戦となります。4月20日(金)の深夜2時(21日(土)午前2時)からの試合開始となります。

ここまできたら、是非、優勝を勝ち取って、連覇を達成してもらいたいですね。

※参考:サッカー日本代表 – 中国女子vs.日本女子 -テキスト速報 – スポーツナビ

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