サッカー女子リオ五輪アジア最終予選 日本代表なでしこジャパン対北朝鮮女子代表 テレビ観戦記(2016.3.9)

サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のリオ五輪アジア最終予選。
すでにリオ五輪出場の道を断たれている、なでしこジャパンの最終戦となる5試合目の対戦相手は北朝鮮代表です。

リオ五輪アジア最終予選
日本代表なでしこジャパン対北朝鮮代表

キックオフ:2016年3月9日(水) 19時35分
試合会場:キンチョウスタジアム

北朝鮮は、日本と同じくリオ五輪出場は逃したものの、実力があるのは間違いないチームなので、前の試合で大勝したベトナム戦(6—1)のようには、ボールも自由に持たせてもらえない、難しい試合になるでしょうね。

ちなみに、日本のFIFAランキングは4位で、北朝鮮は6位とのことで、元々北朝鮮は強いチームなんですよね。

まさかのつまずきで、リオ五輪出場を逃したなでしこジャパンですが、この試合で強敵相手に結果が出れば、今後に向けて、希望が持てる明るい材料となりますよね。

細かな連携からのパスワークで相手を崩す、気持ちのこもったなでしこらしいサッカーを最後まで見せてもらいたいですね。

なでしこの先発メンバーは、
GK:山根恵里奈(千葉)
DF:近賀ゆかり(INAC神戸)、岩清水梓(日テレ)、熊谷紗希(リヨン)、有吉佐織(日テレ)
MF:鮫島彩(INAC神戸)、阪口夢穂(日テレ)、宮間あや(岡山湯郷)、中島依美(INAC神戸)、
FW:大儀見優季(フランクフルト)、横山久美(長野)

最終戦の先発は主力メンバー中心になりましたが、鮫島が中盤に入ってます。

試合観戦記

試合開始前から雨が降る中で始まった試合は、雨がたまってボールが止まるシーンが見られ、かなりパスを通しにくそうです。
ただ、雨のためにかえって集中してるのか、なでしこのボールへの寄せや出足は早くていいですね。

宮間は早めにどんどんクロスを送ってくるのは、ピッチコンディションを考えてでしょうね。

滑って転んでピンチになったり、ラインを割りそうで割らずに止まったり、通ると思ったパスが止まったりと、なかなか思うようなプレーができない中、試合は一進一退を繰り返して時間が経過していきます。

なでしこの先制のチャンスは前半31分、有吉からの裏へのパスを、大儀見が直接頭で合わせたのですが、これがゴール左に。う〜ん、決めてもらいたかったですね。

前半は、このまま0—0のスコアレスで折り返します。

なでしこはパスが弱いですね。このコンディションだと、ボールが止まって相手に奪われることもあるので、要注意ですね。ただ、バウンドなどはスリッピーで反対にボールが伸びるので、これまた注意ですね。

それでも、このピッチコンディションで北朝鮮相手に、落ち着いてボールを回せていたのではないでしょうか。
まあ、細かなミスは相変わらずありましたが、何だかみんな吹っ切れたのか、積極的なプレーが見られましたね。
中でも、中島のプレーが目を引きました。

後半開始から、鮫島に代えて岩渕真奈投入。
宮間と岩渕がサイドで、中島がボランチに入りましたね。

すると、岩渕がボールを上手く運んで、攻撃にリズムが出てきました。

チームとしてまだまだパスミスが多いですが、パスには意図が感じられ、連携もだいぶ良くなってるのではないでしょうか。
そして、球際は激しく、切り替えも早く、見ていても期待の持てるサッカーをしてますね。
ただ、北朝鮮の守備も固く、なかなか決定的なシーンまではいきません。

北朝鮮も時折日本のゴール前まで迫り、後半16分の大ピンチは、GK山根が体を張って防ぎました。

その後は、日本ペースで試合が進みます。
宮間を中心にサイドを効果的に使って攻撃を仕掛けて、チャンスも作るのですが、ゴールが遠いです。
大儀見の所で、なかなかボールが収まらないですね。

それでも、後半35分、左サイドのパス交換から宮間が上げたクロスを、ファーの岩渕がやや下がりながら頭で上手く合わせて、なでしこついに先制点をあげます!
宮間のクロスはドンピシャ。岩渕も上手いヘディング・シュートでした。

しかし、直後の後半37分、北朝鮮のCKからの流れで打たれたヘディング・シュートがゴールラインを割りそうになり、またもや得点後すぐに失点かと思ったところ、宮間がギリギリヘディングでかき出し、同点ゴールは許しません。

後半43分に、中島から川村優理、横山から高瀬愛実に交代です。

最後は北朝鮮に攻め込まれるシーンが続きましたが、集中した守備で1点を守り切り、なでしこ、最終戦を1—0の勝利で終えました。

おわりに

残念ながら、このアジア最終予選敗退でリオ五輪を逃してしまったなでしこですが、最後は何とかこの大会一番の“らしい”内容で勝つことができました。

最終的には、通算2勝1分2敗の勝点7で、日本は3位ということですね。
この最終予選でリオ五輪出場を決めたオーストラリアと中国には、本番で頑張ってもらいたいですね。

リオ五輪を逃したとは言え、ここ数年間のなでしこの活躍は、色あせることのない、偉業とも言える、歴史に残る素晴らしい成績です。

チームの立て直しには時間がかかるかもしれませんが、これをいい機会ととらえ、現在の中堅選手に加え、次世代を担う若い選手も加えてしっかりと育て、また世界に通用するいいチームを作ってもらいたいですね。

もちろん、その間もず〜っと応援したいと思います!

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