アナログレコード回顧録記事ヘッダー

Future Blues/キャンド・ヒート〜ブルースに正面から取り組む本格的ホワイト・ブルース・バンドの1970年の作品

Future Blues/キャンド・ヒートボブ・ハイト(ヴォーカル)とアル・ウィルスン(ハーモニカ、ギター、ヴォーカル)を中心に、1966年にロサンゼルスで結成された、ホワイト・ブルース・バンドのキャンド・ヒートCanned Heat)。
手にしたアルバムはこちら。

Future Blues

1970年発表。中古の輸入盤を手にしました。
ホワイト・ブルースといえば、バターフィールド・ブルース・バンドなんかはよく聴いたのですが、残念ながらこの、キャンド・ヒートはあまり縁がなかったんですよね。

持っているアルバムも単独のものは、これ1枚のみです。
あとは、孤高のブルースマン、ジョン・リー・フッカーとの共演アルバムがありますが、それはまた別の機会に。

バンド名の由来はトミー・ジョンソンの「Canned Heat Blues」からとのことですが、この曲は聴いたことがないんですよね~。残念。

前出のメンバーの2人は、元々ブルース研究家とのことで、ブルースに正面から取り組んでいて、演奏もブルース・フィーリングに忠実だったようですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
で、ジャケットが印象的な(というか、ブルースとは思えない)このアルバムですが、A面1曲目の「Sugar Bee」から、ハープが激しく鳴り響き、荒削りながらも泥臭いブルースを聴かせてくれます。

ドクター・ジョンが参加していて、A面5曲目の「Skat」では、ピアノの他、ホーン・アレンジも担い、スウィング感のあるブルースに仕上がってますね。

B面2曲目の「So Sad (The World’s in a Tangle)」は8分近くに及ぶ曲で、突き進むような演奏に加え、ギターもなかなかの迫力です。

このアルバムのリード・ギターは、オリジナルメンバーのヘンリー・ヴェスティンからハーヴェイ・マンデルに代わってます。
時に激しく弾いているギターの音色は、時代を感じさせる、サスティンの効いた、かなり歪んだ音ですね。

アルバム最後はアルバム・タイトルにもなっている曲「Future Blues」で、アップテンポで賑やかなブルースで締めくくってます。

中心メンバーだった、アル・ウィルスンが1970年に、ボブ・ハイトが1981年に死去しています。
バンドは自然消滅のような感じだったそうですが、現在もバンドは活動を続けているようですよ。

◆iTunes StoreでCanned Heatをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.24)


アナログレコードストア | Amazon.co.jp ミュージック