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ミラーズ/ジョン・ハモンド〜ホワイト・ブルース・シンガーのジョン・ポール・ハモンドによるアルバム

ミラーズ/ジョン・ハモンド前回掲載の「三頭政治(Triumvirate)/マイク・ブルームフィールド、ジョン・ハモンド、Dr.ジョン」で初めて名前を知ったのが、ジョン・ポール・ハモンドです。

その後もほとんど目にする事はなかったのですが、たまたまアルバムを見つけて手にしました。

ミラーズ」(Mirrors

元は1967年発表ですが、国内再発盤(1978年)の中古を入手しました。
情報があまりなかったのですが、幸いにもライナー・ノーツが入っていたので、以下はそのライナー・ノーツを参考にしています。

ジョン・ハモンドは1942年11月13日、ニューヨーク生まれのホワイト・ブルース・シンガーですね。
彼の父は、ややこしい事に同じ名前なんですが、父の方がプロデューサーとしてアメリカ音楽界に大きな功績を残していて有名でしょうか(ディランを世に出したプロデューサーとしても有名です)。

ですから、こちらの息子の方は、アルバムではジョン・ハモンドと表記されてますが、本名のジョン・ポール・ハモンドと言った方がいいかも(ジョン・ハモンド・ジュニアと表記されることもあるそうです)。
今回のアルバムは5枚目とのことで、1967年で5枚目とは、結構昔から活動してます。

で、このアルバムの収録曲は、これ以前に発表されていたアルバムそれぞれの未収録曲を集めたもののようで、A面はバンドスタイルでB面はアコースティックの弾き語りブルースと分かれています。

何と言っても、大注目でビックリしたのがA面1曲目と6曲目の参加メンバーです。

ザ・バンドのメンバーのうち、ロビー・ロバートソン、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン(クレジット名はエリック・ハドソン)が参加しています。

さらに、何故かピアノでマイク・ブルームフィールド、ベースにジミー・ルイス、ハープにチャールズ・マッセルホワイトの名前もあります。

時期を見ると、ザ・バンドと名乗る前ですからね。ここら辺で繋がりがあったのですね。
若き頃のロビー・ロバートソンのストレートなギターが嬉しいです。

B面は弾き語りのカントリー・ブルースのスタイルを聴くことができます。
収録曲は主な所で、「They Call It Stormy Monday」「Keys To The Highway」「Walking Blues」等、ロバート・ジョンソンらの古いブルースのカバーが多く収録されています。

未収録の曲を集めたということもあってか、全体的にはインパクトに欠ける印象は否めませんが、こういう、ブルースにどっぷりのホワイト・ブルース・シンガーがいたんですね。勉強不足でした。

ただ、残念ながら、所有するジョン・ハモンドのアルバムはこの1枚のみです。
3枚目のアルバム「So Many Roads」が、前述のザ・バンドらのメンバーで収録されているそうで、ちょっと聴いてみたいですね。

※参考:ジョン・P・ハモンド – Wikipedia

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※いつものように、Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが見つけられませんでした。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.10.13)


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