初めてボズ・スキャッグスの曲として耳にしたのが、このアルバムに入っている、今やスタンダード・ナンバーとなっている名曲「ウィ・アー・オール・アローン」です。
ただ、まだまだ少年には早かった…
「シルク・ディグリーズ」(Silk Degrees)
1976年発表のボズ・スキャッグスの、ご存知大ヒットアルバムですね。
随分後になってから、中古の国内盤を手に入れました。
甘く艶やかで滑らかな声は当時はちょっと苦手でしたし、日本流AOR(※)という言葉にも、いまいち馴染めなかったところもあるのですが、やっぱり当時はまだまだ若かったかな~(笑)
※日本でいうアダルト・オリエンテッド・ロック、アメリカ的にはAC(アダルト・コンテンポラリー)ですかね。
もうちょっと年をとってからですかね、このアルバムを聴いて染みてきたのは。
“男のやさしさ”とかは、相変わらず分かりませんが(笑)、少なくとも今は、ゆったりじっくりと聴く事ができます。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。個人的に興味深いところとして、A面3曲目の「ジャンプ・ストリート」の渋いスライドはレス・デューディックだと今回改めて聴いて、初めて知りました。
ちゃんと、クレジットを確認しながら聴くもんですね。
A面4曲目の「あの娘に何をさせたいんだ」はアラン・トゥーサンのアルバム「サザン・ナイト(Southern Nights)」からの曲で、ボズ・スキャッグスはアラン・トゥーサンの曲を好んで取り上げているようですね。やはり基本は南部にあるのかな~、と思ったりもします。
ヒット曲の「ロウダウン」は結構ファンキーで、R&Bとしても高い評価ですし、もちろん「ウィ・アー・オール・アローン」(当時の邦題は「二人だけ」になってますね)は名曲です。
このアルバムの話題としては、参加したセッション・ミュージシャンたちが後にTOTOを結成したという話もありますよね(デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・ハンゲイト、ジェフ・ポーカロ)。
それまでは、どちらかというとR&B色の強い曲を好んで歌っていたということなんですが、このアルバムでソフトで甘い路線に変更して、大成功したと言われてます。
そんなに大幅に音楽性が変わった訳ではないようですが、より洗練された音作りになっているのでしょうね。
さてさて、こうなると、洒落た路線に変更になる前のアルバムも聴いてみたいですよね。
それに初めて聴いた当時は、まさかその昔に、スティーヴ・ミラー・バンドに参加していたり、デュアン・オールマンとアルバムを作っていたとは知りませんでしたしね。
何枚かは手にしたので、またそのうちにつぶやきます。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.14)