現代のニューオーリンズR&Bの父(と誰かが言っていた)、アラン・トゥーサンです。
プロデューサー、アレンジャー、ソングライターとして有名ですが、個人的にはやはり、ザ・バンドのホーン・アレンジやドクター・ジョンのアルバム・プロデュースと関連して名前を覚えていたと思います。
で、高校生の時だったと思いますが、国内盤を目にして、いきなり手を出してしまうんですよね。
ほとんど、内容を知らないのに…
「サザン・ナイト」(Southern Nights)
1975年発表のこのアルバムは、アラン・トゥーサン自身の作品としては代表作ですね。
ニューオーリンズのR&Bというジャンルは、その頃はほとんど聴いたことはなかったのですが、ミーターズをはじめとする、そのバックの演奏はリズムがとにかく強力、強烈で、1曲目の「ラスト・トレイン」からグルーヴ感が抜群です。(当時はミーターズ自体を知りませんでしたけど)。
ただ、この人のソフトで甘めな声のせいもあるのか、リラックス感もあって、(ライナーノーツの小倉エージ氏の言葉を借りるなら)レイド・バックな雰囲気漂うサウンドも感じられますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。ピアニストですが、ピアノを前面に出した音作りではないところは、やはりプロデューサー、アレンジャーなのでしょうか。
アルバムの中では、他の曲とはちょっと毛色が違うんですが、タイトル曲の「Southern Nights」がやはり耳に残ります。
アルバム通しては、とにかくリズムが気持ちいい、ニューオーリンズのR&Bですね。
ただ、残念ながら、アラン・トゥーサンのアルバムで持っているのはこれ1枚のみで、その後、ミーターズやネヴィル・ブラザーズのアルバムにたどり着くのも随分経って、CDの時代になってからでした。
◆iTunes StoreでSouthern Nights – Allen Toussaintをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.7.17)