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マイ・タイム/ボズ・スキャッグス〜ソウルフルでR&B色が前面に出つつもその後を思わせるメローで味のあるサウンドも展開

マイ・タイム/ボズ・スキャッグス初めて耳にした時には、その都会的と言うか、甘いサウンドが今ひとつ苦手だったものの、前回登場した「ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン」を聴いて、R&Bやブルースをベースにしたソウルフルなサウンドをルーツにしている事を知った、ボズ・スキャッグスです。

で、その後の音楽的な変遷も気になって、ソロ・アルバムを何枚か手にしました。
このブログでは、先に大ヒット・アルバム「シルク・ディグリーズ」(1976年)も登場してますが、今回はこちらのアルバムです。

マイ・タイム」(My Time

1972年発表。中古の輸入盤を手にしました。
その前回の登場したアルバム「ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン」(1969年)の後には、「モーメンツ」(1970年)、「ボズ・スキャッグス&バンド」(1971年)と発表されていて(この2枚は持ってません)、その後に出されたアルバムですね。

まだまだ、ソウル、R&B色が前面に出ていてますが(ロックの香りもちょこっと残ってます)、既にその後の一般的に知られている、甘めのサウンドが垣間見えますね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバムとしては、ボズ・スキャッグスが自らプロデュースして、自分の好きなR&Bをベースにやりたい音楽をやっているという感じなんですね。
自作曲の他、アル・グリーンやアラン・トゥーサンのカバーも入ってます。

ボズ・スキャッグスは声質のせいもあるんでしょうが、やはり全体的にはメローな雰囲気が漂っちゃいますね。
それでも、甘めではあるけど軽快なA面1曲目の「ダイナ・フロー(Dinah Flo)」から最後のバラードの「マイ・タイム(My Time)」まで、R&B色を出しつつ、全体的に味のあるサウンドを展開しています。

B面2曲目のアラン・トゥーサンの「フリーダム・フォー・ザ・スタリオン(Freedam for the Stallion)」なんかもとてもいい雰囲気を醸し出してますよ。

しっとりと落ち着いた雰囲気の曲なんかは(「マイ・タイム(My Time)」とか)、既にその後の彼のサウンドを十分イメージできますね。

そして、これからサウンドは更に、バラード中心にポップ色を強めていくんですね。
(個人的な好みからは、残念ながら遠ざかっていくんですが…)

 

◆iTunes Storeでボズ・スキャッグズをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.12)


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