訃報が飛び込んできました。
ザ・バンドのリヴォン・ヘルムが2012年4月19日、ニューヨークで死去。71歳。
言わずと知れた、ザ・バンドのドラマーでヴォーカリストです。
あちこちでニュースが配信されているので、詳細はここでは省きますが、1998年に喉頭がんと診断されて以降、長い闘病生活だったようですね。
今回のアナログレコード回顧録は、哀悼の意をこめて、リヴォン・ヘルムのこのアルバムです。
「Levon Helm」
1978年発表。ザ・バンド解散後、「Levon Helm & the RCO All-Stars」(1977年)をいち早く出して、その次に出された2枚目のソロ・アルバムですね。
アルバム1曲目の「Ain’t No Way To Forget You」、2曲目の「Driving At Night」とアルバム前半から勢いのある、よりストレートな演奏と、リヴォン・ヘルムの生き生きとしたヴォーカルを聴くことができます。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。全体的にも、ホーンが加わり、肩の力が抜けて入るものの、思い切りのよい演奏ですね。
ただ、そこにアメリカン・ルーツ・ミュージックの、そして、南部の香りが漂い、なんとも味わい深いサウンドになっているのではないでしょうか。
A面3曲目のアラン・トゥーサンの「Play Something Sweet」や、B面1曲目のアル・グリーンの「Take Me To The River」もいい雰囲気です。
そして、アルバム最後のミディアム・テンポの「Audience For My Pain」はこれまた味のある歌声ですね。
ちなみに残念ながら、このアルバムではドラムを叩いてないようです。
プロデューサーはドナルド・ダック・ダン。ギターのスティーブ・クロッパーなんかが参加してます。
そうそう先ほどの「Levon Helm & the RCO All-Stars」はカセットテープで聴いていたのですが、どこかに行ってしまったんですよね…。また、聴きたいです。
その他のソロ・アルバムは聴いたことがないですし、2007年には久々の「Dirt Farmer」、更に2009年に「Electric Dirt」といったアルバムを出してるんですね。それらも聴いてみたいです。
1940年5月26日生まれ。
ザ・バンドのメンバー唯一のアメリカ人。
あの独特の歌声と、歯切れのいいドラムは忘れません。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
◆iTunes Storeでレヴォン・ヘルムをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.15)