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トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファースト〜シンプルなアメリカン・ロックを聴かせてくれるデビュー作

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファースト

ちょっと鼻にかかった甘ったるい声が好みの分かれる所ですが、ポップなセンスも持ち合わせたストレートなロックが魅力のトム・ペティです。

このブログでは3枚目になるのですが、今回はこのアルバムを。

Tom Petty & The Heartbreakers

1976年発表のシェルター・レーベルからリリースされた、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのデビュー作ですね。中古の輸入盤を手にしました。
邦題は、アメリカン・ガールというタイトルだったのかな。

トム・ペティの顔が映るこのジャケットを見たら、少なくともこのアルバムからアメリカン・ルーツ・ミュージックが香るとは思わないですよね。

その通りに、最初はニュー・ウェイブ系(もしくはパンク系)の扱いで、随分苦戦したようです。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
ジャケットのトム・ペティを見ると、サラサラの金髪にちょっと引きつらした唇にこちらを見据える目…、不適にも、もの寂しくも見えるその表情ですが、いったい何を思うか…
1950年生まれなんで、この時まだ20代半ばですからね。

実際、このアルバムではまだまだシンプルなバンド・サウンド主体で、味わい深いとか、渋いとかとは距離のある音ではあるんですけどね。
ただ、そのサウンドはその後のトム・ペティが繰り出していくアメリカン・ロックの音を既に成していて、シンプルな分カッコいいです。

アルバムはA面1曲目の「Rockin’ Around With You」からシャープな演奏が流れてきますね。
その後のライブで、観客が大合唱する「Breakdown」や、お馴染みの「American Girl」を既にこのデビュー・アルバムで聴く事ができるんですよね。
デビュー・アルバムにして、トム・ペティのソングライターとしての力量を改めて感じます。いい曲群です。

加えて、ハートブレイカーズの演奏が本当にハマってます。
フロントにトム・ペティがいるものの、演奏に一体感があり勢いがあるのもこのバンドの魅力ですね。
個人的にはマイク・キャンベルのギターが好きで、サウンドに効いていますよね。

トム・ペティはフロリダ州ゲインズビルという南部出身とのことですが、やはりその後に、音楽性豊かに南部色を強めていく、そのサウンドのベースとなっているんですかね。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.10.20)


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