小樽の水道は今年(2014年)で創設100周年。その始まりは奥沢水源地

小樽の水道は、1914年(大正3年)に創設され、今年(2014年)で100周年を迎えています。

そのはじまりは、水道専用ダムを含めた「奥沢水源地」で、この奥沢水源地が完成したのが、1914年(大正3年)9月30日なんですね。

奥沢水源地は、昭和60年(1985年)には「近代水道百選」に選ばれ、また、平成20年(2008年)には土木学会「選奨土木遺産」に認定されているのですが、平成23年(2011年)、奥沢ダムの堤体に陥没箇所が見つかり、改修には多額の費用がかかることからダムは廃止となり、現在はもうダムは撤去されています。

ただし、小樽市民に馴染みのある、階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称「水すだれ」は今も残り、その美しい景観を見せてくれていて、観光資源としての道を探っています(上の写真)。

現在、市内の水道水は、豊倉浄水場(朝里ダム)、天神浄水場(余市川を水源)、銭函浄水場(銭函川を水源)の3カ所の浄水場でつくられています。

(朝里ダム)
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加えて、下水道についても、事業に着手してから60周年を迎えたということで、小樽市では、小樽市水道局による「水道創設100周年・下水道60周年記念事業」というサイトもつくっていて、そちらで、小樽の水道の歴史等について、詳しく説明されています。
小樽市 : 水道創設100周年・下水道60年記念事業

そして、以前から、小樽の水は美味しいと言われているのですが、「小樽の水」という朝里ダム(豊倉浄水場)からの水道水を使用し、ヤシガラ活性炭や加熱殺菌処理により塩素を取り除いて、ボトルに詰めた商品もあるんですよね。

で、100周年を記念して今年度限定の「小樽の水」記念ボトルを作成して、販売もしているようです。
小樽市 : 小樽の水

小樽で美味しい水が飲めることに、感謝ですね。