JR北海道がSLニセコ号など3つのSLを2014年度いっぱいで廃止する方針というニュース

JR北海道が、秋の紅葉シーズンの風物詩にもなってるSLニセコ号を、今年度いっぱいで廃止する方針である、というニュースがありました。

SLニセコ号は小樽駅にも停車するので個人的にも馴染みがありますが、その他では「SL函館大沼号」(函館―森)と「SLはこだてクリスマスファンタジー号」(函館―大沼公園)が廃止の方針とのことです。

2014年7月10日付 北海道新聞朝刊に掲載されていました。

JR北海道は9日、道内で季節運行している四つのSL観光列車のうち、JR函館線の札幌―蘭越間を結ぶ「SLニセコ号」など三つを本年度いっぱいで廃止する一方、釧網線の「SL冬の湿原号」(釧路―標茶)は来年度以降も存続させる方針を示した。一連の列車事故を受けて安全体制の立て直しに専念するため、SL運行の縮小は避けられないと判断した。
SLニセコ号も廃止 JR、冬の湿原号は存続 新型ATS搭載困難-北海道新聞[道内]

観光関係者にとっては、かなりの痛手になるというのは明らかなんですが、先ほどの記事によると、
“SLは車体が重く、レールにも負担がかかる”
“2両あるSLに新型の自動列車停止装置(ATS)の搭載が難しい”
“北海道新幹線の開業準備を優先する必要がある”
といった理由があるそうです。

ちなみに、釧網線の「SL冬の湿原号」を残すのは、運行ノウハウを保つためだそうです。

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SLニセコ号が廃止の方針というニュースについては、2014年7月11日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄に、後志関連のニュースとしても掲載されていたのですが、観光関係者の懸念はもちろん、鉄道ファンも廃止となると残念ですよね。

沿線自治体でつくる、SLニセコ号運行推進協議会というのがあるそうで、7月下旬にも存続の要望書をJR北海道に提出するそうです。

ちなみに、2000年(平成12年)から運行が始まったSLニセコ号は、現在、秋の紅葉シーズンの9月〜11月の土・日・祝日に、札幌から蘭越までの区間を運行しています。

途中、小樽駅にも停車するので、ホームには見物客もたくさん訪れるんですよね。

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という私も、以前一度だけ小樽駅に見に行ったことがあるんです(乗ったことはありません)。
SLを近くでみると、何だかテンション上がるんですよね。

シーズンになると、遠くで汽笛の音が聞こえてきて、すっかり秋の風物詩になっていたので、事情があるとはいえ、なくなると寂しいですね。

(写真は2010年10月9日撮影)