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ボーダーライン/ライ・クーダー〜リズム&ブルースよりのサウンドにテックス・メックス等のルーツ・ミュージックの要素も取り込んだ好アルバム

ボーダーライン/ライ・クーダースライド・ギターの名手。
アメリカをはじめルーツ・ミュージックを見事に取り込んだボーダーレスの音楽性。
とにかく、この人の音楽は懐が深いです。

って、前回も言ってましたね、ライ・クーダーです。そして、今回のアルバムは、こちら。

ボーダーライン」(Borderline

1980年発表。手にしたのは中古の輸入盤です。

既にこのブログに出てきている「バップ・ドロップ・デラックス」(1979年)と「スライド天国」(1982年)の間に出されたアルバムですね。

アルバム全体を聴いてみると、どちらかというとロックというかリズム&ブルースよりの音作りともいえますが、テックス・メックス等のルーツ・ミュージックの要素もやはり取り入れられてますね。
ゴスペル調のコーラスが相変わらず入ってきていて、これも結構、特徴かもしれませn。

1曲目の「634-5789」から、歯切れのよいリズムとギターがご機嫌ですが、このアルバムのギターは特に渋くて、ペキペキした音質で、控えめながらも見事にサウンドを支えている感じでしょうか。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
スライドは当然として、ギターは相変わらず巧みで、自由自在でカッコいいですよねぇ。

A面4曲目の「Down In The Boondocks」のような、この人のミディアム・テンポでリズムの効いた曲は本当にたまりません。ジム・ケルトナーのドラムも効いてますよね。

それに、先の2枚でもそうなんですが、B面1曲目の「The Way We Make A Broken Heart」のようなしみじみとした曲は、豊潤で本当に心にしみてくるんですよね。

レコード盤を見ると、B面4曲目の「Borderline」以外は他の人の作品のようです。輸入盤で原曲の事は良く分からないのですが、カバーだとしても、どの曲もきっと見事にアレンジがされてるんでしょうね。

ライ・クーダーのアルバムは、全て聴いているわけではないのですが(共作やサウンドトラックも多いですしね)、個人的な音楽の好みもあって、この頃のアルバムは特に気に入ってます。

◆iTunes StoreでBorderline – ライ・クーダーをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.9.4)


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