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ライ・クーダー・ファースト(Ry Cooder)〜その後の幅広く豊かな音楽性の原点がここに。ブルースやフォークをベースにしたデビュー・アルバム

ライ・クーダー・ファーストスライド・ギターの名手でルーツ・ミュージックの旅先案内人、ライ・クーダー。このアルバムがその始まりになるわけですね。

ライ・クーダー・ファースト
Ry Cooder)」

1970年発表のソロ・デビュー・アルバムです。
手にしたのは中古の輸入盤で、再発盤です。
何たって、ジャケット自体に『Historic Recordings』って印刷されてますから。

それにしても、この方、この頃は既にあちこちのアルバムに参加してますよね。
デビュー前で有名なのは、ストーンズのアルバム「レット・イット・ブリード」(1969年)に参加していますし、その後も何だか、私が聴いたアルバムにもよく名前が出てるんですよね。
調べてみようかとも思ったのですが、キリがなさそうなので止めました(笑)


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
で、このデビュー・アルバムですが、全体的な印象は、やはりと言いますか、アメリカン・ルーツ・ミュージックをベースに、かなり渋く演奏されております。
感じとしては、A面はフォーク調が強く、B面はブルース色が強く出てますかね。

それと、このアルバムではスライド・ギターをたっぷり聴くことができるのが嬉しいですね。
全編に渡って、既に名手ぶりを存分に発揮してます。

収録曲では、A面4曲目のウッディ・ガスリーのナンバー「Do RE Mi」やB面1曲目の自身作のインスト曲「Available Space」、B面4曲目のスリーピー・ジョン・エステスの「Goin’ To Brownsville」の見事なカントリー・ブルース、なんかが気になる所ですね。

そして、アルバム最後のB面5曲目、ブラインド・ウィリー・ジョンソンの「Dark Is The Night」はアコースティック・ギターによるインストなんですが、とにかくスライドが味わい深くて素晴らしいです。

アルバムを聴いていると、その後に聴かれる多様な音楽性の前段階として、ブルースやフォークのアメリカン・ルーツ・ミュージックを素朴に純粋に楽しんでいる感じがします。

いずれにしても、その後の幅広い、音楽性豊かなライ・クーダーの音楽の原点がここにあるんですね。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.1)


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