小樽人なら覚えておきたい、女子ジャンプのパイオニアとして忘れてはいけない小樽ゆかりの2人

雪国・北海道の小樽に住む、ウィンタースポーツのテレビ観戦が大好きな小梅太郎(@koume_taro)ですが、いよいよ、ソチ五輪の開幕が迫ってきましたね(2014年2月7日開幕)。

様々な競技の中で、注目の競技のひとつが、高梨沙羅選手の活躍が期待される、今大会から採用された女子ジャンプですよね。

実は、その女子ジャンプには、パイオニアとして忘れてはいけない小樽ゆかりの女性が2人いるんですね。
五輪出場はかなわなかったその2人ですが、小樽人としては是非知っておきたい2人です。

女子ジャンプのパイオニアと言えば、山田いずみさん

女子ジャンプのパイオニアと言えば、間違いなくこの人の名前が挙がる、山田いずみさん(現在35歳)。

2009年3月で現役を引退していて、今はジャンプ女子日本代表コーチで、さらには高梨選手の個人コーチとしても活躍していますが、現役時代は「女王」と呼ばれ、圧倒的な強さだったんですよね。

小学生でジャンプを始め、中1でノーマルヒル初飛行、高2でラージヒル初飛行で、これは日本の女子では初めてのことだったそうです。

さらに、1999年には、国際スキー連盟が創設した女子の国際大会に初めての日本代表として出場したとのことで、何でも初めてづくしだったんですね。

で、その山田いずみさんは札幌出身なんですが、高校は小樽工業高校出身なんですね。

個人的な話ですが、当時私は小樽を離れていた頃なので、そのような女子ジャンプの先駆者が、小樽の高校に通っていたとは知りませんでした。

【参考】
女子ジャンプの先駆者、山田いずみ。母として挑む、初の女性コーチ。(1/2) – Number Web : ナンバー
山田いずみ – Wikipedia

女子ジャンプのパイオニア、現役ジャンパーの吉泉選手

そしてもう一人、日本女子現役最年長ジャンパーの吉泉(旧姓葛西)賀子(よしいずみよしこ)選手(現在33歳)。
旧姓での活躍が長かったので、葛西選手の方が馴染みがありますね。

女子ジャンプが念願の五輪初採用となった、今回のソチ五輪に向けて挑戦を続けていたのですが、残念ながら五輪代表からは落選してしまいました。

吉泉選手は、男子団体が金メダルを獲得した、あの1998年の長野五輪で、なんとテストジャンパーだったとのことです。

先ほども出てきました1999年の国際スキー連盟が創設した女子の国際大会には、山田いずみさんとともに初めての日本代表として出場してます。

2001年には練習で着地に失敗し、首の骨を折る大けがを負ったそうですが、それを乗り越えて競技を続けてきたんですね。

その吉泉選手は出身は室蘭で、その後小樽ジャンプ少年団でジャンプを始め、高校は山田いずみさんと同じ、小樽工業高校に進学しているんですね。
なるほど、小樽でその競技人生が始まったんですね。

吉泉選手は、ソチ五輪代表には落選しましたが、その後の国内大会で活躍してますよ。

【参考】
ソチで輝く:女子ジャンプ物語/中 現役最年長・吉泉賀子さん 33歳、最後のチャンス /北海道 – 毎日新聞
先駆者悔いなし 女子ジャンプ33歳吉泉選手、ソチ代表ならず-北海道新聞[ソチ五輪]
葛西賀子 – Wikipedia

※吉泉選手は、今季(2013/2014年シーズン)限りでの現役引退を表明しました。
関連ニュース:ジャンプ:33歳の吉泉賀子、今季限りで引退 – 毎日新聞
今後は家庭に入るそうです。お疲れさまでした(2014年3月21日追記)。

思うこと

これまでは、スポーツニュースなどで女子ジャンプの結果や選手の活躍する場面だけを目にしていましたが、実際にはここまでくるのに、大会自体が少なく支援もなく、競技を続けることさえも大変だったと聞きます。

それが五輪の正式種目になるまでになったのですが、パイオニアの2人は間に合いませんでした。
ちょっと活躍する時代が早かったんですね。

ただ、そんな女子ジャンプを支えてきたパイオニアの2人がいたからこそ、現在の日本女子ジャンプの発展、環境があるんですね。

この2人、山田いずみさんと吉泉選手が小樽に縁があったということは、小樽に住むものとして覚えておきたいですね。