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Lady in Waiting(淑女と無法者)/アウトローズ〜カントリー色が強くコーラスが素晴らしいウェスト・コースト系のようなサザン・ロック・バンドの2ndアルバム

Lady in Waiting(淑女と無法者)/アウトローズフロリダ州出身のアウトローズは、サザン・ロック・バンドの中ではどちらかというと知名度は低いですよね。

そのせいか、他のサザン・ロックの大御所バンドのアルバムは、何かと聴く機会があるものの、このバンドのアルバムを見つけると、“これを逃すともう聴くことができないかもしれない”と、ついつい手が出てしまってたんですよね。

Lady in Waiting」(邦題:淑女と無法者

Outlaws Lady in Waiting(淑女と無法者)/アウトローズの見開き1976年発表の2ndアルバムです。
見開きジャケットのイラストが印象的ですが、こいうアナログ盤の見開きジャケットは何だか嬉しいですよね。

デビュー・アルバム「Outlaws(戦慄のアウトローズ)」でも聴かれたそのサウンドは、一般にイメージするサザン・ロックよりカントリー色が強く、コーラスが素晴らしくてウェスト・コースト・ロックに近いですね。

メンバーはトリプル・ギターにベースにドラムスと、サザン・ロック・バンドらしい編成ですが、考えてみたらイーグルスも同じですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
珍しく、メンバーを記しておきます(私も知らなかったので…)。
ビリー・ジョーンズ(Laed g,vo)
ヒューイ・トーマソン(Laed g,vo)
ヘンリー・ポール(g,vo)
フランク・オキーフ(b)
モンテ・ヨーホー(dr)

で、このアルバムはデビュー・アルバムのサウンドをそのまま継いでいるのですが、デビュー・アルバムに比べると、各曲がややダイナミックさに欠けて、インパクトは弱いかもしれないです。

それでも、美しいコーラスとツインでギター・ソロをグイグイと聴かせるあたりは、なかなか楽しめます。

収録曲の中では、A面1曲目の「Breaker-Breaker」が、いきなりコーラスも爽やかで、ほとんどウェスト・コースト系。まるでイーグルスを思わせるサウンドですね。

その他、B面1曲目の「Lover Boy」は軽快な曲調にツイン・ギターにコーラスにと、なんとも“らしい”ですし、アルバム最後の「Stick Around For Rock & Roll」も突き抜けるギターが気持ちいいです。サザン・カントリー・ロック・ギターとでも呼ばせてもらいましょう。

それにしてもマイナー調の曲がほとんどないですね。
カントリー色が強いので、全体的にカラッとして爽快な印象です。
う~ん、こうなってくると、サザン・ロックという括りもよく分からず、あまり意味がないかもしれませんね。

 
◆iTunes StoreでLady In Waiting (Remastered) – The Outlawsをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.1)


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