訃報です。
ピアニストで、作・編曲家の松岡直也さんが平成26年4月29日に亡くなったとのことです。76歳でした。
ジャズ・ピアニストでフュージョン・ミュージシャンとしても知られてますよね。
次にようなニュースになってました。
松岡直也さん(まつおか・なおや=ピアニスト、作曲家、編曲家)が4月29日、前立腺がんで死去、76歳。葬儀は関係者で行う。喪主は妻照子さん。
日本を代表するラテン・フュージョン音楽家。バンド「松岡直也&ウィシング」によるライブや、アルバム制作など、60年以上にわたって活動した。中森明菜さんの歌う「ミ・アモーレ」の作・編曲を手がけ、同曲は1985年の日本レコード大賞に選ばれた。
ピアニスト松岡直也さん死去 「ミ・アモーレ」など作曲:朝日新聞デジタル
個人的には、随分と昔、それこそフュージョンというジャンルが大人気だった頃に、少しだけ聴いていました。
唯一持っているアナログ・レコードが、松岡直也&ウィシングのこれです。
「ザ・ウィンド・ウィスパーズ(The Wind Whispers)」
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1979年の発売です。
松岡直也さんの他のキャリアは分からないのですが、このアルバムに関しては、ブラジルのサンバなどのラテン・ミュージックをベースに、様々なエッセンスを取り入れたクロスオーバーサウンドで、当時人気のあったまさにフュージョンですね。
私は今でこそ、ブルースだ古いロックだと言ってますが、当時はギターサウンドを追いかけて音楽を聴いていて、フュージョンなんかもよく聴いていたんですよね。
このアルバムも申し訳ないのすが、当初はメンバーでギターの大村憲司と、ゲスト参加の高中正義が聴きたくて手にした感じです。
1曲目の「A SEASON OF LOVE」から、その2人のギターの掛け合いが、軽快なサルサのリズムに乗って聴けるんですよね。
なかなか聴き応えあります。
2曲目の「MY WONDER LAND」なんかも高中正義のために書かれた曲とのことですから(ライナーノーツより)、ふんだんにギターがフィーチャーされてますし、以降も2人のギターはたっぷり聴くことができます。
ちなみに、この時のウィシングのメンバーがなかなかすごくて、ギターは先ほどの大村憲司、サックスには土岐英史、ドラムには村上秀一、当時はまだザ・スクェアの伊東毅(伊東たけし)と中村裕二(当時のベース)といった面々が名前を連ねています。
レコードに針を落とした当時に感じた、独特のピアノに導かれる心躍るような情熱あふれる演奏で、その中にもちょっと甘く哀愁を帯びたような表情豊かなフュージョンサウンドは、今も色あせないですね。
松岡直也さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
※オフィシャル・サイトにても、訃報が掲載されています。
サイトはこちら:「松岡直也オフィシャル・サイト | Naoya Matsuoka -The official」
◆iTunes StoreでTHE WIND WHISPERS – 松岡直也&ウィシングをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.12)