2018ワールドカップロシア大会【決勝】フランス対クロアチア テレビ観戦記(2018.7.15)

ワールドカップロシア大会もついに決勝です。
20年ぶりの優勝を目指すフランスと、初の決勝進出で栄冠を目指すクロアチアとの対戦です。

フランス 対 クロアチア

キックオフ:2018年7月15日(日)24時00分(日本時間)
試合会場:ルジニキスタジアム

フランスは、堅い守備と爆発力のある攻撃、さらには手堅い試合運びと、万全な形で勝ち上がってきた、とてもバランスのいいチームですよね。

対するクロアチアは、高い技術をベースにしつつも、全員が最後まで諦めずに走りきるという、泥臭さもある試合展開で勝ち上がってきましたが、懸念されるのが、決勝トーナメント3試合全て延長戦だったんですよね。疲労面はどう考えても不利ですが、そのあたりがどうでるでしょうかね。

試合観戦記

静かな立ち上がりですが、クロアチアがボールを保持する時間が多く、ボールへのアプローチも厳しめで、この試合への意気込みが感じられますね。フランスはひとまず受け身でしかり守って様子を見ているでしょうか。

序盤はクロアチアがボールを支配して、フランス陣内に押し込む時間が続きますが、攻めあぐねてもいますね。

次第にフランスもクロアチア陣内に攻め込んだ前半17分、ペナルティエリア手前右でグリーズマンが倒されてFK獲得。
やや距離のあるグリーズマンのFKは、マンジュキッチの頭にかすかに当たってそのままゴール!!

なんと、フランスが最初のチャンスを一発で決めました!!(前半18分)記録はオウンゴールでしたが、いいキックでしたね。

(20分頃に猛烈な雨が降ってきましたね)
フランスが先制をして、守りにも落ち着きが見えます。これはフランスペースといっていいでしょうか。

前半28分、クロアチアがFKからの流れで、ゴール前のぼれ球にビダが後ろ向きにボールを落とすします。それを受けたペリシッチがワントラップ後に豪快に左足を振り抜くと、これがゴールネットを揺らしてゴール!!クロアチアが同点に追いつきます。

いや〜、クロアチアは今大会通してですが、本当に先行されても慌てず、粘り強いですね。

前半33分、フランスがGKからのロングボール一本でエンパベを走らせると、クロアチアDFがたまらずクリアしてCKを獲得。
グリーズマンのCKは混戦からゴール枠の外に外れるも、ハンドのアピールがあり、VARによりハンドの判定となってフランスがPK獲得です。う〜ん、確かに手には当たっていたのですが、ちょっと厳しかったですね。

このPKをグリーズマンが落ち着いて決めて、2—1とフランスが再びリードです。

この後は、クロアチアが押し気味で試合が進むものの、決定的なシーンは生まれず、前半は2—1でフランスリードで折り返します。

フランスは、ほとんど攻撃の形はできてないものの、セットプレー(しかもオウンゴールとハンドのPK)で2得点ですから、効率がいいというか、試合運びが巧いですね。

後半立ち上がりからは、クロアチアが攻勢をかけて、フランスゴールに迫ってます。ボールを失っても寄せが早く、マイボールにするのはもちろん、フランスのカウンターを受けないようにしてますね。

といっていたら、後半7分にフランスのエムバペへの縦一本のパスで、高速カウンターでシュートまでくるシーンがあって、やっぱりエムバペのスピードすごい!!クロアチアも前がかりになると危険ですね。
(このあとの後半8分、ピッチに観客が乱入するアクシデントで中断。興ざめですね)

後半10分になんと、カンテが交代です。
前半からモドリッチにはカンテがついていて、モドリッチはなかなか自由にプレーできずにいましたが、反対にカンテもモドリッチにかかりっきりで、チームとして機能してなかったようですね。

後半14分、ポグバからの長いパスに右サイドのエムバペが走りペナルティエリア外で受けて、ドリブル後のグラウンダーのクロスから、グリーズマンが受けて後ろに落とすと、そこには最初にパスを出したポグバ。
ポグバがそのまま放ったミドルは一度跳ね返されるものの、そのこぼれ球を再度左足インサイドで狙いすまして放ったシュートは、綺麗にゴールネットを揺らして、フランスが3—1とリードを広げる追加点です。ポグバお見事!!

さらに後半20分、ペナルティエリア手前中央でパスを受けたエムバペが、ボールを止めてワンタッチ後に右足を振り抜くと、低く鋭いシュートがゴールネットに突き刺さりゴール!!

いや〜、結構距離がありましたが、エムバペのすごいシュートで、フランスが4—1とさらにリードを広げます。

これはもともと守備も堅いフランスに余裕が出てきますね。対して厳しい状況のクロアチアですが、どこまで集中力を切らさずにいられますかね。

といっていたら後半24分、集中力を切らさない人がいました。前線から圧力をかけ続けるクロアチアのマンジュキッチが、フランスのGKロリスにバックパスが渡った際も猛然とチャージをかけると、足元でかわそうとしたロリスからカットしたボールがそのままゴールに入って、クロアチアがすぐに1点を返して4—2とします。

ここからクロアチアが、また粘りを見せるでしょうかね。

クロアチアが1点取れば一気に試合が分からなくなる展開で、クロアチアもボールを保持しながら攻勢をかけるものの、さすがにフランスの守備は堅いですね。集中も切れません。

終盤はずっとクロアチアがフランス陣内でボールを回すものの、フランスの中の守備が堅くて攻め手がなく、さすがに疲労のせいか細かなミスも見られます。

結局、クロアチはフランスの守備を崩すことができず、試合は4—2でフランスの勝利で終了。

フランスがワールドカップ優勝です!!

おわりに

いや〜、フランスが勝負強さを見せて、20年ぶり2度目のワールドカップ優勝を勝ち取りました。

フランスは守備が堅く、得点するための手段をたくさん持っていて、負けないサッカーをしますよね。戦い方が安定していて強かったです。
デシャン監督は、選手としても監督としても優勝ですね。

クロアチアはフランスのしたたかさにやられた感じです。最後まで走る粘り強さは見せてくれましたが、どうでしょうか、やっぱり疲れはあったでしょうね。けど、クロアチアにとっては、歴史を作った大会になりましたね。個人的にはかなり好きなチームでした。

これで、2018ワールドカップロシア大会も終わってしまいました。
楽しみにしていた4年間が終わってしまい、なんだかとても寂しいですが、今回も色々と楽しませてもらった大会でした。

また、4年後ですね。

フランス、優勝おめでとうございます!!

【両チームの決勝トーナメントの記事】
※フランス
2018ワールドカップロシア大会【準決勝・ベスト4】フランス対ベルギー テレビ観戦記(2018.7.11)
2018ワールドカップロシア大会【準々決勝・ベスト8】ウルグアイ対フランス テレビ観戦記(2018.7.6)
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】フランス対アルゼンチン テレビ観戦記(2018.6.30)
※クロアチア
2018ワールドカップロシア大会【準決勝・ベスト4】クロアチア対イングランド テレビ観戦記(2018.7.12)
2018ワールドカップロシア大会【準々決勝・ベスト8】ロシア対クロアチア テレビ観戦記(2018.7.8)
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】クロアチア対デンマーク テレビ観戦記(2018.7.2)

※参考:フランス vs. クロアチア(決勝) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ