決勝トーナメント1回戦、ベスト16の最後の試合です。
「ベルギー vs アメリカ」
キックオフ：2014年7月2日（水） 5時00分（日本時間）
試合会場：アレナ フォンチ ノバ
圧倒的な力を見せているわけではないですが、しぶとく確実にグループリーグ3連勝したベルギーは、そうはいってもタレントが豊富ですよね。
注目はアザールで、この試合のワントップは、ルカクではなくて19歳のオリジを使ってきました。
そして、さらにしぶとく粘り強い試合を続けて、勝ち上がってきたのがアメリカですよね。
GKハワードを中心に、まずはしっかりとした守備から入りそうですね。
試合観戦記
序盤から、アメリカが積極的に前に出てきましたが、お互い攻守の切り替えが早く、それぞれがゴール前まで迫るシーンもあり、何だか見る方も休む間のない、めまぐるしい試合展開。
アメリカのハードワークは素晴らしく、中盤の厳しいプレスから、一気にゴールへ向か速攻は迫力がありますね。
ただ、最初はベルギーよりもアメリカの圧力が勝っていたのですが、徐々にベルギーもボールを保持するようになります。
ベルギーは速攻もありますが、ゴール前でボールをつなぎながらチャンスを伺う攻撃もあり、前半途中からはベルギーの時間が続きました。
その後、アメリカのジョンソンが前半32分に負傷で交代になってしまったのですが、不思議なもので、この交代でベルギーに傾いていた流れが一旦途切れたんですよね。
結局、前半はスコアレスドローで折り返しましたが、終始激しい攻防が続く、両チーム一歩も引かない好ゲームが展開されました。
ベルギーが優勢ではあったのですが、元々アメリカは粘って粘ってというような試合が真骨頂なので、まだまだ分かりませんね。
後半開始から、またベルギーがボールを保持し、ベルギー優勢の時間が続きます。
後半9分には、この試合のテレビ解説の松木さんが「オリジがゴール入っちゃったよ」という、クロスがオリジの足元を抜けていく惜しいシーンもありました。
その後もベルギーがアメリカゴール前で、シュートを打つシーンが次々と続いたのですが、これをアメリカが耐えます。
ひたすら耐えている感もあるアメリカなんですが、この粘り強さは“らしい”とも言えますよね。
それにしても、次々とベルギーの方が決定的なシーンをつくるんですが、アメリカのGKハワードが素晴らしいセーブを連発してましたよね。
テレビ解説の松木さんが「すげ〜な〜」って言ってました（笑）
たま〜に、カウンターを見せるアメリカでしたが、なかなか形にはならず、ほとんど攻めていたベルギーはいったい何本シュートを打ったんだ！？
ってくらい、ベルギーがシュートを浴びせてましたね。
（90分でシュート30本とテロップが出ました。凄い。対してアメリカは5本…）
しかし、アメリカが猛攻を耐えて90分がスコアレスで終了。
決勝トーナメント8試合中、なんと5試合目の延長戦に突入です。
いや〜、点数の入らない90分でしたが、なんと見応えのある90分！
アメリカの選手たちは、あれだけ攻められてもまだ走りますね。
延長開始から、ベルギーはFWルカクを入れます。
すると延長開始早々の延長前半3分、そのルカクが身体の強さを生かしてボールをキープし右から持ち込んで、折り返しをDFが触ったこぼれ球をデ・ブライネが拾ってシュート！
これが、ネットを揺らして、ベルギーがついに、ついにアメリカのゴールをこじ開けて先制！
ひょっとして、31本目のシュート！？
この後、アメリカは攻めるしかないので、最後の力を振り絞って、という感じでしたが、攻撃出ると、ベルギーのカウンター時に戻れないんですよね。
すると、延長前半15分、スルーパスに反応したルカクがこれを直接ゴールに突き刺し、2—0とリードを広げる貴重な追加点をあげました。
この追加点は大きいですね。アメリカはかなり疲れてますしね。
延長戦から入ったルカクはまだ元気ですし、交代がはまりましたね。
しかし、延長後半2分。え〜っ！って感じでアメリカが粘りを見せます。
こちらも代わって入ったばかりの19歳のグリーンが、後ろからのうき球パスをダイレクトはなったシュートがゴールネットを揺らし、何とアメリカが1点返します。
本当に、アメリカ脅威の粘りですね。
さらに延長後半9分、FKからのボールを細かくつないで、デンプシーの絶好機があったのですが、これはGKが防いで得点ならず。
アメリカの最後まで諦めない精神力は凄いです。
しかし、最後はアメリカの粘りも届かず。
試合はこのまま2—1終了し、120分の死闘はベルギーに軍配が上がりました。
ベルギーは28年ぶりのベスト8進出です。
ちなみにベルギーが放ったシュートは38本だったそうです（テレビ放送より）。
アメリカはベスト16で敗退となりましたが、グループリーグから劇的な好ゲームを続けていて、見ていて本当に面白い、いいチームでした。
さあ、これでベスト8が出揃いました。
ここから強豪国同士の激突が始まります。楽しみですね。
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