2014FIFAワールドカップ ブラジル大会【決勝トーナメントベスト16】ドイツ vs アルジェリア テレビ観戦記(2014.7.1)

今大会も相変わらずの勝負強さを見せている、優勝候補のドイツ。
対するアルジェリアは初の決勝トーナメント進出ですが、ひるむことなく挑んできそうですよ。

ドイツ vs アルジェリア

キックオフ:2014年7月1日(火) 5時00分(日本時間)
試合会場:エスタジオ ベイラ リオ

ドイツがボールを保持しながら、ミュラーやエジルを中心に多彩な攻撃を仕掛けてくるのが予想されますよね。
特に今大会絶好調でここまで4得点のミュラーが、この試合でも得点するのか楽しみです。

ちなみに両チームは、過去1982年ワールドカップスペイン大会で対戦していて(当時は西ドイツ)、初出場で初戦だったアルジェリアが勝ってるんですね。
昔のこととはいえ、当時は色々とあったようですよ。

アルジェリアはFWスリマニに注目です。

そうそう、会場の気温が低くて寒いくらいということで(放送では開始時は14℃とのこと)、ブラジルは広いですね。
けど、この気候が選手たちのいいパフォーマンスを引き出してくれそうです。

試合観戦記

前半は静かな立ち上がりで、中盤でドイツがボールを保持しながら攻撃の様子を伺うものの、アルジェリアの守備への戻りが早く、すぐに固い守備ラインを敷くので、なかなかドイツが攻撃の形を作れませんね。

対して、時折見せるアルジェリアのカウンターは、スピードがあって、なかなか迫力があります。
それに、各選手は高いテクニックも持ち合わせてますね。

前半17分、アルジェリアのカウンターで、左からのクロスにスリマニが頭で合わせてネットを揺らしたものの、これはオフサイドの判定。

続けて、サイドを崩して惜しいシュートまでもっていったシーンもあってと、アルジェリアの可能性ある攻撃の形が見えてきました。

ボールを保持していたのはドイツでしたが、ミスからボールを失うこともあり、アルジェリアがボールを奪うとそこから素早いカウンターを仕掛けるという、どちらかというと、アルジェリアの思い通りの前半だったかもしれませんね。

前半終了間際はミドル・シュートの応酬があり、さらにようやくドイツが押し込むシーンが続いたのですが、これをアルジェリアが耐えて、前半はこのまま0—0で終了。

前半のドイツは、なかなかペースを掴むことができませんでしたが、前半終了間際はアルジェリアにやや疲れも見え、そこでドイツがチャンスを作り出していたので、後半も運動量が落ちてきたときがポイントですね。

後半開始から、ドイツはゲッツェに代えてシュールレ投入 (この選手が以降、結構効いてましたね)。

後半立ち上がりから、ドイツがアルジェリアのゴール前に迫るシーンやアルジェリアの速攻もあったりと、めまぐるしい攻防が続きましたが、次第にドイツが試合を支配しだします。

中盤が少しずつ間延びしてきて、ドイツにスペースができてきて、決定的なチャンスも何度か作ってました。

ただ、それはアルジェリアにも速攻のスペースができたということでもあって、それぞれにチャンスを作り出し、後半は終始激しい攻防が展開されましたね。

そして、それをお互いの守備陣が、アルジェリアGKエンボリとドイツGKノイアーを中心に跳ね返し続けるという、なんとも見応えのある試合です。

見ていると、やっぱりGKの活躍は重要ですね。
ノイヤーの積極的な飛び出しや、正確なフィードは素晴らしかったですし、エンボリもことごとくシュートをセーブしてました。

ところで、後半43分のドイツのフリーキックの際、ミュラーがこけたのはわざとのフェイントだったのか!?

結局、0—0と90分では決着が付かす、延長戦へ突入です。

すると、延長前半2分、左サイドをドリブルで持ち上がったミュラーからのグラウンダーのパスを、シュールレがヒール気味にゴールに流し込んで、ドイツ、ついに、ついに先制です!

いや〜、アルジェリアはここまで耐えてきましたが、ついに失点してしまいました。
もう攻めるしかありません。

しかし、攻めたいところなんですが、さすがはドイツは中盤でボールをしっかりキープして、機を見ては追加点を狙いにいくという、落ち着いた試合運びを見せます。

ドイツ1点リードで延長後半に入り、アルジェリアも最後まで諦めずに仕掛けるのですが、なかなか思うように攻撃がせきません。
もう、クタクタですよね。足をつる選手も多く、その過酷さを伺わせまてました。

そして延長後半16分、アルジェリアの足が止まってしまったところ、ゴール前の応酬からこぼれ球をエジルが蹴り込んでゴール!
ドイツが2—0とリードを広げる、だめ押しの追加点をあげます!

これで、もう試合は決まったかと思ったそのすぐ後の延長後半16分でした。
何とアルジェリアが諦めずに最後の粘りを見せて、右からのクロスにジャブが滑り込みながら直接合わせて1点を返して、意地を見せます。

しかし、試合はこのまま2—1でドイツが逃げ切り試合終了。

ドイツがベスト8進出を決めました。
相変わらず勝負強かったドイツは、ベスト8でフランスと対戦します。

いい試合を見せたアルジェリアはベスト16で敗退となりましたが、いいチームでしたね。
そして、凄い試合でした。

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