2018ワールドカップロシア大会【準決勝・ベスト4】クロアチア対イングランド テレビ観戦記(2018.7.12)

ワールドカップロシア大会もいよいよベスト4のもう1試合、クロアチアとイングランドの対戦です。

クロアチア 対 イングランド

キックオフ:2018年7月12日(木)3時00分(日本時間)
試合会場:ルジニキスタジアム

決勝トーナメントに入って2試合連続PK戦の上、前の試合から中3日のクロアチア。疲労の面でちょっと心配ですが、試合を見ていると、接戦を勝ち切るしたたかさも持ち合わせているようですからね。ただ、クロアチアはやっぱりモドリッチ次第という感じでもあります。

対するサッカーの母国・イングランドは、ケイン中心に高さもある攻撃に、堅い守備と、なんだか万全な状態で勝ち上がってきた印象ですが、まずはクロアチアの攻撃の勢いをしっかり消したいところでしょうか。やっぱり攻撃はセットプレーがカギでしょうね。

クロアチアは初の決勝進出。イングラドは52年ぶりとなる決勝進出を目指します。

試合観戦記

静かな立ち上がりです。前がかりに攻め込むこともない、まだ激しくプレスにいくこともないですね。

しかし、前半4分、デレ・アリがペナルティエリア手前ゴール正面でモドリッチに倒され、イングランドがFKのチャンス。これをなんとトリッピアーが見事に決めてゴール!!なんと、早くもイングランドが先制です!!(前半5分)

先制されたクロアチアはボールを保持して攻めたいところなのですが、イングランドの守備がよくて攻めきれない上、イングランドのプレスも途端に厳しくなり、イングランドボールになることの方が多いくらいです。イングランドはトップにスターリングを残してのカウンター狙いが明確ですね。

モドリッチ、疲労はあるでしょうが、今日も走ってますね。攻撃の要ながら、守備にも献身的なこの動きが、チームに勢いをもたらしそうです。が、ほとんどボールが入ってませんね。まだ前半ですが、少しクロアチアにとって厳しい展開です。

前半29分、イングランドの攻撃で、中央のリンガードからケインへのスルーパスで決定機を迎えるも、GKに防がれます。どこの段階だったのか、このプレーはオフサイドの旗が上がってました。

今度は前半31分にクロアチアの攻撃で、モドリッチからのパスを受けたレビッチのクロスからの流れで、最後のシュートはGKにキャッチされますが、やや攻撃の形ができたでしょうか。

点を取りに行きたいクロアチアですが、この時間帯はイングランドの方が攻撃で押し込む時間が目立ちますね。クロアチアはイングランドの固い守備ラインと早い寄せに攻撃を仕掛けられません。

前半45分、クロアチアがGKのミスキックから、ラキティッチが速攻でペナルティエリア内にぼーるを持ち込むもののパスもシュートは打てず。

結局、前半は1—0とイングランドのリードで折り返します。
お互いに攻撃の仕掛け合う展開で、面白いですね。

後半が始まると、前半同様にクロアチアはボールを保持して攻め込み、イングランドはしっかり守ってカウンター狙いという展開ですね。

ただ、互いに攻めあぐねている感じで、なかなかゴール前での最後の局面ではいい形になりません。
クロアチアは、モドリッチがあまり攻撃に絡めないですね。一方、イングランドはこれでいいのでしょうね。

後半20分、そのモドリッチの右サイドからのクロスの流れで、ペリシッチが正面からフリーでシュートを放つもブロックにあいゴールならず。

後半23分、クロアチアの攻撃で、ブルサリコが右サイドからアーリークロスを入れると、このボールにゴール前でペリシッチがDFのクリアよりわずかに早く左足で合わせて、これがゴール!!クロアチアが同点に追いつきました!!

後半27分、イングランドが自陣ゴール前での浮き玉処理のミスを収めたペリシッチが、ペナルティエリア内左に入って左足でシュートを放つも、これは惜しくもポストに嫌われます。この時間帯、クロアチアに勢いが出てますね。

もちろん、追いつかれたイングランドも勝ち越し点が欲しく、両チームとも攻撃が活発になってきました。

後半37分、右サイドをドリブルで持ち上がったモドリッチからのパスを受けた中央のブロゾビッチが、縦へ浮き玉のバスをDF裏に送ると、抜け出たマンジュキッチが胸でワントラップ後にシュートを放つも、これはGK正面でゴールならず。モドリッチがだいぶ攻撃に絡むようになってますね。

アディショナルタイムは3分。
イングランドはFKのチャンスで、トリッピアーがクロスを入れるもゴールならず・

結局、お互いに譲らず、このまま後半は1—1と同点で終了し、延長戦突入です。

クロアチアは決勝トーナメント3試合連続の延長戦ですが、にもかかわらず、クロアチアの選手の方がよく走っている印象です。

クロアチアはまだ選手交代をしてなくて、イングランドも1人のみです。今大会から延長戦に入ってから4人目の交代枠が認められています。

延長前半は、少し落ち着いた立ち上がりでしたが、これまでと違ってイングランドの方がボールを保持して攻撃を伺う展開ですね。

徐々に試合も動き出し、延長前半8分、イングランドのCKのチャンスで、トリッピアーのクロスにストーンズが頭でドンピシャで合わせるも、ゴールライン上でブルサリコが頭でクリアしてゴールならず。これは見事な反応でした。しかし、やはりイングランドはセットプレーはチャンスですね。

延長前半アディショナルタイムの16分、クロアチアのペリシッチのアーリークロスに、マンジュキッチがゴール前で右足で合わせるも、飛び出してきたGKピックフォードに防がれます。

結局、延長前半はそのまま1-1で折り返します。

延長後半立ち上がりは、クロアチアがボールを保持して進みます。

延長後半4分、クロアチアの攻撃で、ペナルティエリア手前左で、ペリシッチが浮き玉に競り勝ってヘディングでペナルティエリア内にボールを送ると、いち早くゴール前に抜け出したマンジュキッチが直接左足で放った シュートがゴール!!クロアチアがついに逆転の勝ち越しゴールをあげます。

マンジュキッチの反応が早かったですね。両側にイングランドの守備陣がいたのですが、足が止まってしまってました。そして、シュートもうまかったです。

これで、ゴールを奪いにいかないといけなくなったイングランドが攻勢をかけます。しかし、クロアチアもマイボールになると、ボールをつないで、なかなかイングランドにボールを渡しません。

クロアチアはマンジュキッチ(延長後半10分)、モドリッチ(延長後半14分)と選手交代です。
イングランドはトリッピアーが足を痛めたようで、ピッチの外のままです。イングランドは交代枠を使い切ってしまったため10人で戦わないといけません。これは痛い。

最後のアディショナルタイムは4分の表示。

イングランドはロングボールを入れていきますが、チャンスを作れず。しかし、延長後半19分、クロアチア選手のハンドで、クロアチア陣内中央左でFKを獲得。これが最後のチャンスでしたが、ラッシュフォードのボールは跳ね返され、ここでタイムアップ。

2-1でクロアチアが勝利し、初の決勝進出を決めました。

おわりに

いや〜、クロアチアが延長後半の得点で勝利を収め、初の決勝への切符を手にしました。

クロアチアは3試合連続の延長戦だったわけですが、とにかく足が止まりませでしたね。最後までみんなが走っていて、すごいスタミナと集中力でした。初の決勝は、フランスが相手ですが、まずは何より、コンディションを整えるのが優先でしょうね。

一方、イングランドは、残念ながら自国開催の優勝以来、52年ぶりの決勝進出は叶わなかったですが、若い選手が多いわりに、落ち着いた試合運びをするいいチームでしたね。3位決定戦でベルギーとの対戦ですが、そちらも面白い試合になりそうです。

【両チームの決勝トーナメントの記事】
※クロアチア
2018ワールドカップロシア大会【準々決勝・ベスト8】ロシア対クロアチア テレビ観戦記(2018.7.8)
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】クロアチア対デンマーク テレビ観戦記(2018.7.2)

※イングランド
2018ワールドカップロシア大会【準々決勝・ベスト8】スウェーデン対イングランド テレビ観戦記(2018.7.7)
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】コロンビア対イングランド テレビ観戦記(2018.7.4)

※参考:クロアチア vs. イングランド(準決勝) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ