2018ワールドカップロシア大会【準々決勝・ベスト8】ロシア対クロアチア テレビ観戦記(2018.7.8)

ワールドカップロシア大会もいよいよベスト8最後の試合です。ここまで地元の大声援を背に快進撃を続ける開催国ロシアと、確かな技術に裏打ちされた攻撃が魅力のクロアチアの対戦です。

ロシア 対 クロアチア

キックオフ:2018年7月8日(日)3時00分(日本時間)
試合会場:フィシュトスタジアム

ロシアは地元の声援の後押しもさることながら、ベスト16でスペインをPK戦で破った上でのベスト8進出ですから、勢いは本物ですよね。

対するクロアチアは、こちらもベスト16でデンマークをPK戦で破っての勝ち上がりですが、モドリッチを中心とした自慢の攻撃陣が、あまり機能しなかったのがやや心配です。

お互いにPK戦までいってのベスト8ですが、疲れはどうでしょうか。
それにしても、会場の雰囲気が、ロシアへの声援でものすごいですね。

試合観戦記

序盤からロシアのプレッシャーが厳しいですね。
それにしもて、やはり会場の声援がものすごいです。

時間とともにクロアチアがボールを保持して押し込む展開になってきて、こうなると、当初予想されたような、クロアチアがボールを保持して攻撃を伺い、ロシアが奪ってカウンターという構図になってきましたね。

ロシアの攻撃はボールをカットしてからの速攻ですが、そのカウンターはロングボール一本や、ジュバをターゲットにとシンプルで、かえってそういう方が可能性を感じます。

いや〜、ロシアが中盤の守備でもアグレッシブですね。ボールを保持するクロアチアに、なかなか攻めこません。失うものはなにもない!!といった感じで、思い切って、積極的に前に来ますよね。対して、クロアチアはロシアの圧力に攻めあぐねてる感じです。

すると前半31分、ロシアがクロアチア陣内にボールを運び、ジュバとのワンツーでリターンをもらったチェリシェフが、ペナルティエリア手前でワンタッチで守備をかわして左足を振り抜くと、ボールはそのままゴールネットを揺らしてゴール!ロシアが先制です。

チェリシェフの鮮やかなミドルシュートに、GKスバシッチは動けませんでしたね。

前半はこのままロシアの勢いが続くのかと思ったのですが、前半39分、クロアチアの速攻で、左サイドをドリブルで持ち上がったマンジュキッチからの短く速いクロスに、ゴール前中央でクラマリッチが頭で合わせてゴール!!クロアチアが前半のうちに同点に追いつきました。

結局、前半はこのまま1—1で折り返します。
いや〜、白熱してきましたね。

後半立ち上がりは、両チームとも中盤でのプレスが厳しく、主導権争いといった感じですが、前半同様、徐々にクロアチアがロシア陣内に攻め込み、ボールを奪ったロシアがカウンターといった展開ですね。

後半14分、モドリッチの左サイドの展開から、ストリニッチのクロスはやや大きかったものの、クラマリッチがゴール右からなんとか折り返すと、浮いたボールはゴール前の混戦でこぼれてゴール前のペリシッチに。ペリシッチがトラップ後に放ったシュートはゴール左ポストに当たり横に跳ね返って、惜しくもゴールならず。

その後もクロアチアがロシア陣内でボールを回して攻撃に機会を伺うものの、ロシアも中央は堅く、なかなかゴール前に進入できず、いい形でシュートまで持ち込めません。

後半22分にロシアがスモロフが交代で入ってから、前線に3人並べて、ロシアにも攻撃の機会が増えてきました。

後半31分、クロアチアのクラマリッチの右からのクロスをマンジュキッチが頭で落とし、ゴール正面で受けたモドリッチが胸トラップ後にシュートを放つもシュートブロックにあいゴールならず。しかし、久しぶりにいい形でした。

後半34分にロシアはジュバを下げましたね。

両チームともなかなか決定機が訪れないまま時間が過ぎて、そのまま終盤を迎えた後半43分、クロアチアのGKスバシッチが、右太もも裏を押さえてピッチに倒れ込んでしまいます。

かなり痛そうで、試合は一時中断しますが、そのままプレーを続行しました。大丈夫かな。

アディショナルタイムは5分でしたが、結局、終盤もクロアチアの攻撃をロシアが跳ね返し、1—1のまま後半も終了して延長戦に入ります。

延長前半5分、クロアチアのブルサリコが足を痛めてチョルルカと交代。今大会から認められている、延長に入っての4人目の交代ですね。

延長前半9分、ロシアがクロアチアの甘い横パスをカットして、カウンターで2対2のシーンを迎えペナルティエリア内に進入したスモロフが倒れるもファールなし。

延長前半10分、クロアチアの右CK。モドリッチのクロスに中央でビダが頭であ合わせてたボールは、スルスル〜っとロシアの選手の間を抜けてゴール!ついにクロアチアが勝ち越し点をあげました。

そして、クロアチアが2—1とリードして延長前半が終了です。

追いつかないと後がないロシアは、この時間にもかかわらず、とにかく走りますね。すごいです。

次第に、ロシアがクロアチア陣内に押し込む時間が増えてくるものの、このまま試合が終わるのかと思った延長後半10分、ロシアがペナルティエリア手前右でFKを獲得すると、ジャゴエフのキックにマリオ・フェルナンデスが頭で合わせてゴール!

なんと、このチャンスをものにして、ロシアが土壇場で追いつきます。
いや〜、ロシアがここで追いつきますか。ジャゴエフがフリーになってましたね。
会場は大興奮で、大声援に包まれ、すごい状況です。

最後は勢いのままロシアが押し気味でしたが、結局、試合は120分でも決着がつかず、2—2と同点のままPK戦に突入です。

【PK戦】ロシアの先攻

スモロフ×(GK左手一本で止めた) ブロゾビッチ○
ジャゴエフ○ コバチッチ×(GK横っ飛びで止めた)
マリオ・フェルナンデス×(枠を外す) モドリッチ○
イグナシェビッチ○ ビダ○
クジャエフ○ ラキティッチ○

5人目のラキティッチが決めたことで、この結果、クロアチアが2-2(PK3-4)で勝利となり、ベスト4進出です。

おわりに

両チームとも、決勝トーナメントに入って2試合連続のPK戦でしたが、激戦を制したのはクロアチアでした。
クロアチアのGKスバシッチの痛めた足の状況が心配でしたが、大丈夫だったのかな。

いや〜、けどロシアの今大会の戦いは見事でしたね。開催国ながら、FIFAランキングが出場国中最下位ということで、大会前は随分と心配されたのですが、蓋を開けてみれば、地元の声援を背にベスト8の快進撃でした。

この試合も全員がハードワークして運動量の落ちない、攻守にアグレッシブなロシアに対して、クロアチアが思うようなゲーム運びができなかったと言っていいでしょうね。

そのクロアチアですが、苦しみながらもチームのレベルの高さを見せてベスト4進出で、次はイングランドとの対戦です。2試合続けてのPK戦で疲労が心配されますが、コンディションを整えて次に備えたいですね。

【両チームのベスト16の記事】
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】スペイン対ロシア テレビ観戦記(2018.7.1) | ローカルブロガーのメモ帳
2018ワールドカップロシア大会【決勝トーナメント1回戦・ベスト16】クロアチア対デンマーク テレビ観戦記(2018.7.2) | ローカルブロガーのメモ帳

※参考:ロシア vs. クロアチア(準々決勝) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ