2018ワールドカップロシア大会【グループB第3節】スペイン対モロッコ テレビ観戦記(2018.6.26)

ワールドカップロシア大会もいよいよグループリーグ最終節です。

グループBのもうひと試合は、決勝トーナメン進出がかかる勝ち点4のスペインと、残念ながらグループリーグ敗退が決まっている勝ち点0のモロッコとの対戦です。

スペイン 対 モロッコ

キックオフ:2018年6月26日(火)3時00分(日本時間)
試合会場:カリーニングラードスタジアム

勝ち点4のスペインは、勝つか引き分ければ、自力突破となります。

モロッコはグループリーグ敗退が決まってはいるものの、2試合とも0—1の惜敗だったんですよね。モロッコは最後の試合で20年ぶりのワールドカップでの勝利を目指しています。

同時刻キックオフの勝ち点4のポルトガルと勝ち点3のイランとの試合も気になるところです。

試合観戦記

スペインはいつも通りボールをつなげていきますが、モロッコが前からボールに対して厳しく寄せてきて、このゲームにかける気持ちが感じられます。

モロッコはボール際にかなり激しくきていて、ちょっと荒れ模様の立ち上がりです。なので、スペインもいつも通りの動きが連動するパスサッカーを展開するものの、やや手を焼いている感じです。

圧倒的にスペインがボールを支配している中、前半14分、センターライン付近でのイニエスタとセルヒオ・ラモスのパス交換の息が合わず、モロッコのブタイブにパスカットされると、ブタイブがそのままドリブルで中央を持ち上がり、GKと1対1でシュートを放つと、これがGKの股間を抜いてゴール!!

なんと、モロッコが先制です。モロッコはゴールも20年ぶりになるんですね。

先制されたとはいえ、スペインのスタイルは変わることなく、試合が続きます。

すると、前半19分、左サイドでのパス交換から、イニエスタがスピードを上げてペナルティエリア内深くに進入し、マイナスの折り返すと、ゴール前でそれを受けたイスコがワントラップ後にゴールに蹴り込み、スペインが同点に追いつきます。

前半25分、モロッコはセンターライン手前からのスローイング一発で、裏へ抜けだしたブタイブがまたGKと1対1となるも、ここはGKデヘアが止めます。

この後もモロッコも変わらず厳しくきますが、スペインのスタイルはもちろん変わることなく試合が進みます。モロッコは前半だけでイエロー4枚が出てますね。

(ここで同時開催のイランとポルトガルの試合でクアレスマのゴールでポルトガル先制の一報が入ります)

前半は圧倒的にスペインがボールを支配するものの、1—1の同点で折り返します。

スペインは、攻撃は相変わらず見事なパスワークを見せながら相手ゴールに迫っていきますが、ちょっとDFに不安がありますね。

後半に入っても両チームの戦い方は変わらないものの、モロッコのカウンターからシンプルにゴール前にボールを送る攻撃に、スペインが時折ピンチを招いていますね。

後半10分、モロッコは右サイドのカウンターの流れから、Nアムラバトがペナルティエリア手前の右から豪快にミドルを放つと、これがポスト(角)に当たって惜しくもゴールならず。しかし、これはアウトにかけた見事なシュートで、デヘアも動けませんでした。この時間帯、流れはモロッコですね。

しかし、すぐにスペインがいつものペースに引き戻します。
後半17分には、右からのクロスにイスコがヘディングで合わせてシュートはゴール枠内に向かうものの、これはモロッコDFがゴールライン前で頭でクリア。この後のCKからのピケのヘディングシュートも、惜しくもゴールの枠の左に外れてゴールならず。

ここからしばらくは、スペインがモロッコ陣内で最終ラインをパス交換しながら攻撃の機会を伺うといった時間が続きます。

ところが後半36分、モロッコがCKを得ると、この右CKにエンネシリが頭でドンピシャで合わせてゴール!!
デヘアが一歩も動けない完璧なヘディングシュートで、モロッコが2—1と勝ち越しました。

こうなると、もうひと試合のイランとポルトガルの様子が気になるところですが、この段階では、ポルトガルが1—0でリードしていて、このまま終わるとスペインが2位でのグループ突破になります。

アディショナルタイムに入った後半46分、スペインの右CKはショートコーナーで、カルバハルがニアにクロスを入れると、これをゴール前のイアゴ・アスパスが右足のヒールで押し込みゴール…、かに見えたものの、これはオフサイドの判定。

しかし、これがVARの対象となり、ゴールが認められて、スペインが土壇場で2—2の同点に追いつきます。

結局、試合はこのまま2—2の引き分けで終了です。

おわりに

スペインはこれで決勝トーナメント進出が決まりましたが、ちょっと守備に不安が残る内容でしたね。
対するモロッコは、20年ぶりの勝利とはなりませんでしたが、気持ちのこもったいい試合でした。

グループBの同時開催のイラン対ポルトガルは、イランの終了間際のPKで追いつき、1—1の引き分けとなり、これでスペインが1位、ポルトガルが2位での通過となりました。

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※参考:スペイン vs. モロッコ(グループB) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ