2018ワールドカップロシア大会【グループB第1節】モロッコ対イラン テレビ観戦記(2018.6.15)

いよいよ始まったワールドカップロシア大会2日目。
グループBの最初の試合は、アフリカのモロッコ(FIFAランキング41位)とアジアのイラン(FIFAランキング37位)との対戦です。

モロッコ 対 イラン

キックオフ:2018年6月15日(金)24時00分(日本時間)
試合会場:サンクトペテルブルクスタジアム

前回ブラジル大会で勝利のなかったアジア勢は、今大会も初戦でサウジアラビアが開催国ロシアに0—5と大敗してしまっているので、なんとかイランには頑張ってもらいたいというのが、正直なところです。

20年ぶりの出場の北アフリカのモロッコは、あまりアフリカ特有といったサッカーの印象はなく、アフリカ最終予選で全6試合無失点という堅い守りが特徴のようですが、イランも堅守のチームスタイルなので、手堅い守備とカウンターの応酬といった展開が予想されますね。

イランの注目選手はエースのFWサルダル・アズムン(23歳)、モロッコは堅守の中心、イタリアのユベントスでプレーするメディ・ベナティア(31歳)です。

ちなみに、イランの監督は、ポルトガル代表監や昔は名古屋の監督も務めたことのある、カルロス・ケイロス監督なんですね。名将ですね。

試合観戦記

立ち上がりから、モロッコが押し込む展開で、しばらくモロッコの時間が続きますが、やはりイランは集中した堅い守備を見せています。

前半19分のモロッコのFKからの怒涛の攻撃を、体を張って防いだイラン。なるほど、イランの守備はなかなかいいですね。ただ、モロッコはこの時間帯に先制点が欲しいですね。

こうなると、イランはカウンター狙いになりますね。それにしてもイランの守備は粘り強いです。

20分過ぎ頃からは、イランもボールを時折モロッコ陣内まで運べるようになってきましたが、いや〜、お互いに攻守の切り替えが早くて、なかなかスピーディーな試合展開です。

前半終了間際の43分、イランの鋭いカウンターが発動して、最後はアズムンがドリブルでペナルティエリア内に持ち込んでシュートを放ったものの、これはGKのファインセーブに防がれます。

前半はこのまま0—0で折り返します。
前半の前半はモロッコの攻撃が、前半の後半はイランの攻撃が目立ちました。お互いにしっかり守り、カウンターを狙うといった、チームカラーを反映した展開ですね。

後半も前半同様、立ち上がりはモロッコが攻勢をかけて、イランがカウンターを仕掛けるといった展開で、イランの一気のカウンターは、なかなか見応えありますが、モロッコの素早い戻りと堅い守りも見事です。

次第に流れはイランになってきました(これも前半同様ですね)。
ちょっとモロッコのファールが増えてきました。モロッコがボールを前に運べなくなり、イランにボールを奪われて押し込まれるという展開で、モロッコの方が思った通りに行ってないということでしょうね。

選手の負傷で少し中断した後の後半35分、モロッコのツィエクの強烈なシュートがあったのですが、GKに防がれます。この中断で、やや流れが変わったかもしれません。

しかし、試合はこのまま両チーム無得点のまま終盤まで進み、アディショナルタイムがなんと6分。これって選手心理的にはどうなんでしょうね。

すると、後半49分、イランが相手陣内左サイド深くで得たFKを蹴ると、なんとこれがオウンゴールを誘い、イランが終了間際でついに先制です。

FKのボールも良かったですが、まさかのオウンゴールでの得点でした。

そして、試合はこのままイランが1—0で勝利を収めました。

イランはワールドカップ20年ぶり、アジア勢としても8年ぶりの勝利となりました。

おわりに

イランはしてやったり、予定通りだったかもしれませんね。しっかり守ってカウンターを仕掛るといった展開で、最後はセットプレーをものにして、勝利を手繰り寄せました。

実はこのグループBには、スペインとポルトガル(この後、対戦します)が入っているんですよね。この試合の2チームにとっては、かなり厳しいグループといえるのですが、決勝トーナメント進出の可能性を残すためにも、イランにとっては大きな勝利でした。

※参考:モロッコ vs. イラン(グループB) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ