ワールドカップロシア大会もいよいよ決勝トーナメント1回戦に入ってます。
ベスト16のこの試合は、グループリーグはやや苦戦しながらもグループ首位で通過したスペインと、大会前の下馬評を覆す躍進の開催国ロシアの対戦です。
「スペイン 対 ロシア」
キックオフ:2018年7月1日(日)23時00分(日本時間)
試合会場:ルジニキスタジアム
地元の大声援を背に、躍進を遂げている開催国のロシアが、強敵スペインの攻撃をどこまで抑えて、自分たちのチャンスをモノにできるか。スペインがボールを支配して、ロシアが守ってカウンターという構図になるのは間違いないでしょうね。
試合観戦記
スペインは、先発からイニエスタが外れてますね。
やはり、立ち上がりから、スペインがボールを保持して攻撃を伺う展開です。
ただ、ロシアの選手がボールを持つと、会場が大声援に包まれますね。
前半12分、スペインのペナルティエリア右外のFK。
そのクロスにファーで倒されながらもボールを見ていたセルヒオ・ラモスが足で合わせてゴール…、と思ってよく見たら、ボールに対して後ろ向きで、セルヒオ・ラモスを抑えて倒してしたイグナシェビッチの足に当たって入ったオウンゴールです。
いずれにしても、早い時間での得点でスペインのボール回しに、より余裕が出てきそうですね。
前半23分、ロシアがスペイン陣内で厳しくボールにいって、マイボールにしつつ攻撃を仕掛けるシーンがありました。ロシアはトップのジュバの高さを生かしつつ、チャンスを掴みたいですね。
スペインのボールに対して、ロシアもここぞの守備は集中していて、そうそうゴール前でのチャンスは作らせてません。さらに、ロシアも次第にスペイン陣内まで迫るシーンが増えてきましたね。スペインのリズムに慣れてきたでしょかね。
前半36分、ロシアがロングボールからスペインゴール前までボールを運び、最後はゴロビンがシュートまで持っていくいい攻撃がありました。この時間帯はロシアですね。中盤からボールをつないで攻め込みます。
すると前半41分、ロシアのCKから、ジュバのヘディングシュートが、上げていたピケの手に当たってハンド!ロシアがPK獲得です。このPKをジュバが冷静に決めて、なんと前半終了間際に、PKでロシアが1—1に追いつきました。
前半はこのまま1—1で折り返します。
ロシアはいい時間帯に追いつきましたね。会場の盛り上がりもすごいことになってます。
後半立ち上がりは、ロシアが積極的ですね。
スペインは、攻撃時にちょっと最終局面で苦労してますね。そういえば、ジエゴ・コスタにほとんどボールが入ってませんね。
お互いに決定機が訪れないまま時間が経過し、まずロシアが選手交代をしていきます。ロシアは今大会当たっているチェリシェフやスモロフが入り、攻めあぐねるスペインも交代カードを切っていき、イニエスタ、そしてカルバハル、さらには、ジエゴ・コスタに代わってイアゴ・アスパスが入ってます。
ほとんどの時間をスペインがボールを保持して、攻撃の機会を伺うものの、ロシアも集中して守っていて、なかなか崩せません。
後半39分のアスパスの胸での落としからのイニエスタのシュートは、GKのナイスセーブにあい得点ならず。
時折、らしからぬパスミスによってロシアにボールを奪われて、カウンターを受けるシーンもあり、これはロシアにもまだまだチャンスがありそうです。
結局、スペインの攻撃にロシアが耐えて、前後半90分では決着がつかず、1—1のまま今大会初の延長です。
今大会から、延長での4人目の選手交代が認められています。
それにしても、今大会好調のロシアの実力は本物ですね。
延長入っても、スペインがひたすらボールを回してゴール前の進入を計るのですが、なかなかロシアの守備を崩せず状況は変わりません。ロシアはスペインのパスミスを狙い、奪ってからのカウンターに得点機を伺います。
延長前半も得点は動かず、延長後半も圧倒的にスペインが支配するも、ゴール前を堅めるスペインの集中は切れません。
延長後半9分のスペインのFKでの混戦で、スペイン選手が倒されたと主張があったもののファールはなし。
ロシアは最後まで走ってますね。すごいです。延長後半12分にはロシアのCKがあり、ロシアはセットプレーも大切なチャンスですが、ここはクリアされます。
ここにきて激しい雨が降ってきてます。
結局、ロシアが延長前後半30分も守りきって決着がつかず、試合はPK戦に突入です。もちろん、今大会初のPK戦です。
【PK戦】
1 | イニエスタ○ | スモロフ○ |
2 | ピケ○ | イグナシェビッチ○ |
3 | コケ× | ゴロビン○ |
4 | セルヒオ・ラモス○ | チェリシェフ○ |
5 | イアゴ・アスパス× | ー |
スペイン5人目、アスパスのPKが止められ、これでロシアの勝利です!!
最後のアスパスのPKはほぼ正面で、GKアキンフェエフは残した左足で弾いて防ぎましたね。見事なセーブでした。
ということで、1-1(PK4-3)という結果でロシアが勝利し、ベスト8の切符を手にしました。
おわりに
なんと、PK戦を制したのは開催国ロシアでしたね。
もちろん、地元の大声援に後押しされた部分もあるでしょうが、ロシアの全員がハードワークする集中した戦いは、見事と言う他ないですね。
ロシアとしては、これ以上ない、これしかない展開だったかもしれませんね。
個人的には、日本に来てくれるイニエスタのスペインに注目していたのですが、ロシアの戦い方は素晴らしかったですね。スペインに終始押し込まれる展開ですが、集中して耐えて、ここぞと言う時には走って走って、結局、スペインの攻撃を押さえ込みましたからね。なんだか、日本代表にもこんな全員がハードワークする試合を見せてもらいたいです。