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The King of Delta Blues Singers/ロバート・ジョンソン〜伝説のブルース・マン、全てはここから始まる

The King of Delta Blues Singers/ロバート・ジョンソン言わずと知れた、伝説のブルースマンの登場です。ロバート・ジョンソン

“十字路で悪魔に魂を売り渡して…”の伝説。
どれだけの影響力なのか、その有名な曲の数々。

ブルースというジャンルの音楽を聴くようになってから、その伝説と影響力の大きさから何とかこの人のアルバムを聴かなければ、とよく探したものでした。

ロバート・ジョンソンのアルバムは2枚リリースされているのは有名な話だったので、どこかにないかと、レコード店をまわるたびに探すんですが、地方にはなかなかなくて…

そしてある日、偶然に見つけた時には本当に感動ものでした。
急いで家に帰り、ドキドキしながら針を落としたのを思い出します。

もったいぶる訳ではないですが、このブログの流れで、1枚ずつつぶやきたいと思います。まずは、1枚目のこちら。

The King of Delta Blues Singers

1961年、Columbiaからリリースされたアルバムですが、手にしたのは「ROCK MANIAX COLLECTION」というシリーズで、1981年に出された国内盤です。

針を落とすと、そこから聴こえてくる、一人で演奏しているとは思えないギターと、ちょっと甲高い切なく感情的なヴォーカル。

1曲目の「Crossroads Blues」から身震いしました。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
と、調子良く書きましたが、本当は当時はよく分かっていなかったと思います。
ただ、なんだかもの凄い世界に足を踏み入れてしまった、という漠然とした印象には包まれていたと思います。

個人的には、戦前ブルースとして入手した初めてのアルバムで、当然ギター1本の弾き語りなんですが、そこから聴こえてくる緊張感溢れる音は、それまで聴いたことのない音で、衝撃的でしたから。
   
とにかくギターがこんな古い時代なのに(時代は関係ないかもしれませんが)、ものすごいテクニックなんですよね。
というか単純にカッコいいんです。

低音のブギ・パターンのウォーキング・ベースやリズムに合わせて鳴り響くスライドなんかは本当に抜群で、聴けば聴く程、引き込まれます。

「う~~~ん、これがデルタ・ブルースかぁ」

どの曲もあまりに有名で、改めてここで紹介するまでもないですが、「Walking Blues」のギター、「Kindhearted Woman Blues」の悲痛なヴォーカル、「Preachin’ Blues」のスピード感ある演奏等々、今聴いてもゾクッとします。

1990年にコンプリートCDが発売されていますが、その後に発見された「Traveling Riverside Blues」の未発表テイクが、「The King of Delta Blues Singers」のCDの方には収録されているんですね。う~ん、そうなのか…

ということで、次回も続けて、ロバート・ジョンソンについてつぶやきます。

 
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.6.27)


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