個人的にようやく本格的に聴き出した頃のローリング・ストーンズは、活動が今ひとつで、バンド内の人間関係も悪くなっていた時期だったみたいなんです。
そうこうしているうちに、ミック・ジャガーがソロ・アルバムを出してしまいました。
当時はもの凄い話題でしたよね。なんたって、あのミックの初のソロ・アルバムですからね。
ストーンズは大丈夫なのか!?って…
となると、買わずにはいられないです。
「シーズ・ザ・ボス」(She’s The Boss)
1985年発表の、ミック初のソロ・アルバムで、時期的にはストーンズの「アンダーカヴァー」の後となりますね。
先行シングル「ジャスト・アナザー・ナイト」が、とにかくあちこちで流れていて、その話題性、期待度が伺えました。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。確かに伝説の、そして現役最高と言われているロック・バンドのヴォーカルの、初のソロアルバムですからね。
ストーンズとどのように違うサウンドを聴かせてくれるのか、否が応でも期待してしまいます。
アルバムを初めて聴いた時は、やはり、ミックのヴォーカルがストレートに響いてきて、ハードでポップな音になっている印象を受けました。
ストーンズでのブルースやR&B等の黒人音楽の香りは薄らいで、それらをベースにしながらも、当時の時代に合った音作りになっている、というところでしょうか(プロデュースにはミック・ジャガー本人とビル・ラズウェル、ナイル・ロジャースの名前が)。
ソロ・アルバムですから当然そのようなアプローチは“あり”ですし、それによって、かえってミックの魅力が満載といったアルバムになっているような感じもします。
ここでは詳しくあげませんが、やはりと言うか、ジェフ・ベックをはじめ参加ミュージシャンが豪華です。
ストーンズのメンバーがいっさい関わっていないのは、ミックのあくまで“ソロ”作品としてのこだわりなのでしょうかね。
いちストーンズ・ファンとしての正直な気持ちは、ミックがあまりにスカッと歌っているので、次なるストーンズの活動がどうなるのか、ちょっと心配になった時期でもありましたね。
◆iTunes Storeでミック・ジャガーをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.7.)
※今回は珍しく、「ジャスト・アナザー・ナイト」のPVも。
◆アナログレコードストア | Amazon.co.jp ミュージック