サッカー国際親善試合 オランダ代表対日本代表 テレビ観戦記(2013.11.16)

先月に続く国際親善試合欧州遠征、強豪オランダ代表戦ですね。

サッカー国際親善試合 オランダ代表対日本代表

キックオフ:2013年11月16日(土)21:15
試合会場:クリスタル・アレナ(ベルギー・ゲンク)

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

コンフェデ杯ですっかり守備のバランス崩して以来結果がです、最近は何だか攻撃の形も作れなくなってきて、チームとして出口が見えず、下降線の一途をたどっているようで心配な日本代表ですよね。

先月の親善試合の2試合、欧州でW杯出場を既に逃していたセルビア代表とベラルーシ代表に対して無得点での完敗という結果には、さすがにサポーターにも“これで大丈夫なのか?”という不安な空気が流れ出していますよね。

本当は、先月の欧州の中堅チームにしっかりと結果を出して、今回のオランダ代表、さらに次のベルギー代表との格上の強豪に対して、どこまでやれるかを見たいところだったのではないでしょうか。

そんな状況ですが、この試合で個人的に注目しているのは、ザッケローニ監督がここで少し刺激を与えるのか、つまりメンバーをいじってくるのか。
また、事前の練習では3−4−3を試しているとのことで、試合で最初から使ってくるのか。

いずれにしたも、今回、簡単な試合でないのは明らかですが、その中でも何らかの光明を見いだせるのか、いや、見せてくれることに期待したいと思います。

メンバーとしては、呼ばれ続けている山口と森重がさらにフィットしてくるのか,さらに結果が出ない柿谷に対して、再び呼ばれた大迫が結果を出すのか、なんてところも気になるところです。

オランダでは、ファン・ペルシーやスナイデルが不在なのは残念ですが、それでもロッベンはじめ、トップレベルの選手ばかりの強豪なのは間違いないので、下手をすると完敗する可能性もありますが、さてどうなりますか。

(以上は試合開始前に執筆しました)

試合観戦記《前半》

先発メンバーはというと、

GK:12 西川周作
DF:2 内田篤人/22 吉田麻也/15 今野泰幸/5 長友佑都
MF:17 長谷部誠(cap)/16 山口螢
MF:9 岡崎慎司/4 本田圭佑/8 清武弘嗣
FW:18 大迫勇也

お〜〜!ザックさん、メンバーを替えてきましたね。
遠藤を外して山口、香川を下げて清武、柿谷に変えて大迫、GKは川島が外れて西川ですね。

DFは変わらず、4バックです。
個人的に注目している山口、大迫が先発ですが、さてさて、試合開始です。

序盤は長友のサイドの攻撃が機能してましたね。
というか、かなり惜しいシーンも生み出してました。

なんだか、そこそこ対等に展開しているな〜、期待がもてるな〜、と思っていたら、DFのミスからあっさり失点。。。前半13分のことでした。
ファン・デル・ファールトがミスを逃さず、しっかり決めるあたりもさすがです。

オランダは得点後、日本のプレーにも慣れてきたのかボールを支配するようになってきて、反対に日本はプレスが利かなくなってしまい、守備の時間が次第に増えてきました。

劣勢の状態のまま、 ファン・デル・ファールトの見事なサイドチェンジから、今度はロッベンに見事に決められましまって0—2(前半39分)。
これはロッベンの形でした。さすがのシュートです。

それにしても、オランダはゆっくりボールを回しながらも、スイッチが入り、スピードアップして一気に攻撃にかかる時は迫力ありますね。プレーも正確です。

この試合に限らないのですが、最近は本田のところでボールが取られることが増えてきたのが気になります。
マークも厳しいのでしょうが、周りのフォローが悪いのか、こうなるとなかなかチャンスにならないんですよね。

と、ぶつぶつ言っていたら、吉田のカットから長谷部へ、そして長谷部のいいパスから大迫がダイレクトでゴ〜〜〜ル!(前半44分)
ダイレクトが良かったですね。正確なシュートで上手かったです。これで1—2です。

それまで大迫は、ボールが来てもなかなかキープできず、ちょっと物足りなかったのですが、前半終了直前のいい時間に見事に決めてくれました。

長谷部もいいプレーでしたが、長谷部は最近は試合に出ているからでしょうかね、一時のようなコンディションの悪さからは脱した、というか何だかプレーが元気ですね(笑)

前半は1—2で終了です。

前半終了間際のいい時間に1点返したので、後半に期待をもてますね。

試合観戦記《後半》

後半のメンバーチェンジは、
清武→10 香川真司
長谷部→7 遠藤保仁
香川、遠藤の登場です。ボランチの山口を残しましたね。

後半開始から、明らかに日本のリズムが良くなってます。香川、遠藤が入ると、ボールが落ち着くんですね。

香川もやっぱりマンUで試合に出られるようになって、コンディションと自信を取り戻しているのでしょうか、見るからにプレーがキレてますね。
それに、遠藤の展開力やパスの正確性とかは、今更ながら素晴らしいです。

試合のほうは、交代のおかげか、それともオランダが様子を見ているのか、後半立ち上がりから完全に日本ペースになっていたのですが、いつものことながらここで点が入ればいいのにな〜、と思っていたら,流れるような見事なダイレクトのパス回しから、本田のゴール!(後半15分)

ついに追いつきました、2—2です。
このゴールにつながる一連のダイレクトプレーは見事でしたね。

大迫→11 柿谷曜一朗(後半28分)
長友→3 酒井高徳(後半28分)

ここで柿谷が出てきました。否が応でも試合を決めるゴールを決めてもらいたいところです。

ピッチが滑るのか、転ぶシーンもよく見られましたね。

実は、このあたりの後半の終盤からは、試合に見入ってました。
圧倒的に格上のオランダ相手に、対等以上の試合展開で、オランダに焦りの色が見えたりしたくらいでしたからね。

そんな中、柿谷の決定的なシーン!(後半33分)
香川からの絶好のスルーパスでしたが、柿谷、あれは決めないとダメですね。

内田→21 酒井宏樹(後半34分)

最後まで攻め続けたのですが、結局、試合はこのまま2—2で終了

う〜ん、ここまで優位に試合を進めていたのなら、最後に決めて勝ってもらいたかったですね。
ただ、試合としては、久しぶりにとても面白かったです。

オランダが日本を軽く見ていた感は多分にあるのでしょうが、ここまで日本の繋ぐサッカーでオランダを追いつめることが出来たのなら、この際勝ちきってもらいたかった、というのが正直なところですが、試合前まで感じていた大きな不安というのは、少しは薄らいだのではないでしょうか。

試合後に思ったのですが、日本代表のFW定位置争いとして、一歩先に出ている印象だった柿谷ですが、今回は決定的なチャンスを逃しまいました。

対して、少ないチャンスをものにした大迫を見ると、ひょっとして、柿谷のプレースタイルより大迫のプレースタイルのほうがチームにフィットしているのかもしれませんね。

それと、ボランチの山口が、最初はパスミスも見られましたが、その後安定したプレーで、細貝を抜いてボランチの3人目になったかもしれませんね。

次戦のベルギー戦が楽しみです。

そのベルギー戦は11月20日(水)なのですが、実は個人的にはこのオランダ戦よりベルギー戦を楽しみにしていたんです。

現在のベルギー代表はFAFAランクもオランダの8位より上の5位で、ベルギー代表史上最強といわれているとか。
どんなサッカーをするのかよく知らないので、日本代表もさることながら、ベルギー代表のサッカーを見るのも楽しみにしています。

さて、少し希望の光が見えてきた日本代表。
進んできた道が間違ってなかったと示すためにも、次も頑張って〜!!!