W杯出場がかかった大一番!!サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対オーストラリア代表 テレビ観戦記(2017.8.31)

大詰めを迎えているサッカーW杯ロシア大会アジア最終予選。
W杯出場がかかった大一番の対戦相手は、まだ日本がW杯予選で勝ったことのないオーストラリア代表です。

サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対オーストラリア代表

キックオフ:2017年8月31日(木) 19時35分
試合会場:埼玉スタジアム2002

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

この試合に勝てば、文句なしでW杯出場の決まるものの、もし負けるようなことがあると、一気に予選敗退の危機が迫るという大事な一戦。対戦相手は強敵オーストラリアです。

現在、日本は残り2試合を残して勝ち点17で首位に立っているものの、勝ち点1差でサウジアラビアとオーストラリアが続いていて、その残りの2試合が今日のホームでのオーストラリア戦と、その後がアウェーでのサウジアラビア戦という直接対決になってます。

実は、先行して29日(火)に行われたUAEとサウジアラビアの試合で、なんとサウジアラビアが負けたために、このオーストラリア戦で万が一に負けても、サウジアラビア戦で引き分けでも突破できる、なんて報道もありましたが、選手たちはもちろんそんなことを考えてないでしょうね。

そもそもアウェーのサウジアラビア戦となると、勝つのはもちろん、引き分け狙いの試合なんてまず無理でしょうからね。
今日のこの一戦に全てをかけて、勝利でW杯出場を手にしてもらいたいです。

とはいえ、オーストラリアもこの試合に勝てばW杯出場が決まる試合なので、難しい試合になるのは間違いないですね。

日本はこれまで中心を担っていた選手たちに、負傷明けの選手が多くて、コンディションが気になるところです。
ハリルホジッチ監督はそのあたりを含めて先発を決めてくるでしょうから、注目です。

ちなみに、オーストラリアとのアウェーでの前の試合は、1—1の引き分けでした。

そうそう、アジア最終予選で初戦に負けてW杯に出場したチームはこれまで無い、というジンクスの話も時々されますが(日本は初戦のUAE戦で敗戦)、まあ、今日勝てばいいんです。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 3 昌子源/DF 5 長友佑都
MF 2 井手口陽介/MF 17 長谷部誠/MF 16 山口蛍
FW 18 浅野拓磨/FW 15 大迫勇也/FW 14 乾貴士

中盤の3人は、どちらかというと守備的な選手を揃えましたが、長谷部を底に井手口と山口がインサイドハーフのように逆三角形の形になるようですね。

井手口は、前のイラクとの試合でも先発で起用されているので、ハリルホジッチ監督の信頼を勝ち取ったようですね。それにしても、長谷部の復帰は大きいです。

そして、前線は右に浅野、左に乾を入れてきましたね。
乾はスペインで好調をキープしていて、その技術の確かさは間違いないですが、浅野の先発はそのスピードに期待してなのでしょうが、なかなか思い切った采配です。

試合観戦記《前半》

立ち上がりは日本の積極的なプレスが目立って、いい動きです。

中盤にボール奪取力が高い3人が揃っているので、日本ボールになることが多いですが、中盤をつなぐ選手がいないというのもあるのか、相手3バックの裏を狙ったりと、日本は比較的長いボールを使ってますね。

ただ、オーストラリアのフィジカルをいかしたプレスはやっぱり厄介で、なかなか球際は苦戦してます。
序盤は日本のコーナーキックも何本かあったのですが、単純なボールでは難しいですね。
ところで、セットプレーのキッカーは井手口なんですね。

オーストラリアには、時折、ボールをつながれて攻め込まれることがあるものの、守備は落ち着いて対応できてます。
ただ、オーストラリアはボールを持っても無理には攻めてこないですね。ボールを回してスキを狙っている感じで、ちょっと不気味です。

前半38分には、シュートまで持ち込まれ、それが吉田の足に当たってコースが変わり、ポストに救われるとい危ないシーンもありました

なかなかお互いに決定的なシーンまで持ち込めない展開の中、前半41分、左サイドでいい形でボールを受けた長友が、やや戻りつつ、中をチラッと見てあげたクロスに、DFの裏にタイミングよくフリーで抜け出したのが浅野でした。

浅野がこの後ろからのボールをダイレクトでうまく左足で合わせたシュートが見事に決まってゴーーーーール!!!
日本、待望の先制点です。

この時間まで、浅野の守備の戻りがやや遅いのと、攻撃時も今ひとつ積極性に欠けるのが気になっていたんですが、チャンスで見事に一発決めてくれました。ハリルホジッチ監督の期待に応えましたね。

得点後も集中して、前半はこのまま1点リードで終了です。

前半を見ていて、まずは乾の動きがいいですね。そして、大迫はやっぱり収まります。
井手口が実によく走っていて、攻守に効いてます。

ただ、長谷部のところを狙われてますね。時折ボールを奪われてピンチになっているので、経験豊かな長谷部なので後半は修正してもらいたいですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなし。

後半立ち上がりもボールへの寄せが素早く、前半同様いい立ち上がりです。

ただ、オーストラリアが動きを連動させてボールを動かしてきましたね。
オーストラリアは最近は、以前のフィジカルを生かしたロングボール主体の戦術ではなくて、ボールをつないでくるスタイルに変わってきてますから、しっかり対応したいですね。

ただ、両チームともなかなかチャンスがつくれず、時間が経過していきます。

日本は前線からよく走って積極的にプレスをかけてます。
乾や井手口は本当によく走ってますね

選手交代で先に動いたのはオーストラリアでした。
後半16分に、オーストラリアのエースストライカーのFWユリッチ投入です。

さらに後半25分、コーナーキックに合わせてケーヒル投入です。
この時間帯は、なんだか勢いがオーストラリアに向きつつあるので、ここはしのぎたいですね。

後半31分に、日本が最初の選手交代です。乾→MF 8 原口元気

乾は良かったですね。ボールの扱いはもちろん、展開が見えてますよね。加えて攻守に走り続けてました。
ただ、変わった原口も運動量なら負けてません。バランスを崩さず試合を進めてくれそうです。

後半32分には、その原口が中盤で抜け出して持ち込み、折り返しのボールが井手口に渡り、井手口はシュートを放つもゴールならず。ただ、これは惜しいシーンでした。しかし、このあたりからやや劣勢の状況が続きます。

すると、後半37分、原口が相手陣内でボールをカットして、相手選手に囲まれながらも粘ってキープして出したパスを井手口が受けます。

井手口はドリブルでボールを中に持ち込み、そのまま思い切って右足で放ったミドルシュートは見事にゴールネットに突き刺さりゴーーーール!!!

なんとも見事な井手口のゴールでした。先制点の浅野に続き、こちらもハリルホジッチ監督の期待に応えましたね。

さて、ここから集中して、無失点でゲームを終わらせてもらいたいですね。

日本は相次いで選手交代をします。
後半41分、大迫→FW 9 岡崎慎司
後半44分、浅野→FW 11 久保裕也

アディショナルタイムは3分の表示ですが、ここも代わった選手たちが前線からのプレスを怠らず、試合はこのまま終了。

日本代表、2—0でオーストラリアに勝利し、見事にW杯出場を決めました。

おわりに

やった〜〜!!
日本代表、6大会連続のW杯出場、おめでとうございます!!

いや〜、オーストラリア相手に厳しい試合になると思ったのですが、見事に勝ちましたね。

得点をしたのが浅野と井手口と、若者たちが活躍しました。
特に井手口は攻守に非常に良かったですね。何より運動量がすごかったです。もちろん、中盤は山口もよく走ってましたし、底に長谷部がいるからこそでしょうが、このまま日本の中盤を背負って立つ選手になってもらいたいですね。

そうそう、終わってみれば本田と香川抜きですから、日本代表も少しずつですが、確実に変化しているようです。

ハリルホジッチ監督もこれまで采配に色々言われてましたが、最後に見事な采配を見せてくれました。
サプライズとも言われそうな、若い浅野と井手口の先発抜てきが、見事的中ですからね。後半のメンバー交代も、走れる選手中心にしっかり機能してました。

オーストラリアは以前のようボールを放り込んでくるような戦術の方が、日本としては嫌だったかもしれませんが、最後もパワープレイはしませでしたので、助かったかも。

ということで、かなりドキドキして、力の入った試合でしたが、W杯出場を決めてくれて、本当に良かったです。
いい試合を見せてもらいました。

日本代表の次の試合は、9月5日(火)20:30キックオフ(予定)(日本時間26:30予定)のアウェーでのサウジアラビア戦です。

サウジアラビアは、まだW杯出場の可能性を残しているので、がっつりとくると思うのですが、ハリルホジッチ監督にしてみれば、色んなことをテストできる貴重な試合となりました。
新しい選手か戦術か。ただし、怪我には気をつけてもらいたいですね。

※参考
サッカー日本代表 – 日本vs.オーストラリア -テキスト速報 – スポーツナビ
アジア最終予選(Road to Russia)|SAMURAI BLUE|日本代表|JFA|日本サッカー協会