ワールドカップ直前！！サッカー国際親善試合日本代表対パラグアイ代表テレビ観戦記（2018.6.12）

サッカー日本代表のワールドカップ本番前、最後の強化試合となるパラグアイ代表戦です。

ここしばらく、いい結果が得られていない日本代表は、前のスイス戦でも完敗を喫してしまいましたが、なんとか本番に向けて、何かしらの方向性が見え、少しでも希望が持てるようなテストマッチにしてもらいたいですね。

「サッカー国際親善試合日本代表対パラグアイ代表」

キックオフ：2018年6月12日（火） 22時05分
試合会場：チボリシュタディオン（オーストリア・インスブルック）

試合開始前の個人的な注目ポイント

（試合開始前に執筆してます）

ハリルホジッチ前監督の電撃解任から西野新監督が就任したものの、その後の強化試合で低迷が続いている日本代表。

前のスイスとの試合で0—2と完敗し、選手たちのプレーを見ても、なにか迷っているように勢いがなく（気持ちの部分が見えてこなくて）、自信を失っているようにも見えてくるのですが、もうここまできちゃったら開き直ってもらいたいですね。

現状の主力とされているメンバーでは通用しないというのなら、思い切った起用をしてもいいのではないかと思います。GKは中村を使うとか、長谷部を使わないとか、トップ下に柴崎を使ってみるとか、なんなら大迫と岡崎（武藤）のツートップにしてみるとか、とりあえず初戦のコロンビア戦は5バックでガチガチに守備的にするとか。

本番前の最後の強化試合となるこのパラグアイ戦に関しては、西野監督が起用の少なかった選手をテストしたい、と話していて、先発メンバーはがらりと変わりそうなので、そのあたりのいつもと違うメンバーによる化学変化みたいものを期待してます。久しぶりに先発が予想される、香川や岡崎らの復調具合にも注目ですね。個人的には、同じく先発が予想されている乾に期待してます。

ただ、対戦相手のパラグアイは、今大会の出場は逃しているものの、FIFAランキング32位と61位の日本のより明らかに格上なので、難しい試合になるのは間違いないでしょうね。

けど、本番直前、最後の強化試合、勝ちたいですね〜！！

（以上は試合開始前に執筆しました）

先発メンバー

GK 12 東口順昭
DF 6 遠藤航／DF 2 植田直通／DF 3 昌子源／DF 21 酒井高徳
MF 7 柴崎岳／MF 16 山口蛍
MF 13 武藤嘉紀／MF 10 香川真司／MF 14 乾貴士
FW 9 岡崎慎司

本当にスイス戦からがらっと変えてきましたね。酒井高徳以外のメンバーが変わってます。

現時点で控えの多い選手たちなので、先発を勝ち取るような、積極的かつ気持ちのこもったプレーを見せてもらいたいですね。

やっぱり、注目は乾ですね。それと、香川と岡崎の復調具合です。

試合観戦記《前半》

立ち上がりは日本がボールも人もよく動き、いいリズムです。

柴崎が攻撃のタクトを振って、いいパスを周囲に供給してます。攻撃は縦への早いパスを意識しているようで、サイドの乾と武藤が積極的に裏を狙ってますね。

守備の際も集中して、いい形でプレスをかけることができてます。香川と岡崎が前線から積極的なプレスを見せていますね。

ただ、攻撃時に少しずつパスがずれるんですよね。このあたりは連携がまだまだなのかな。できれば、日本の攻撃に勢いのあるうちに得点が欲しいですが、日本はシュートを打ててないんですよね。ボールを保持していても、決定機までは持ち込めない。う〜ん、いつものパターンか…

すると前半32分、ロングスローからの流れで、パラグアイの選手にボールが渡ると、浮き玉をあげて、反転してボレーで放ったシュートがゴールネットを揺らして、日本、先制を許します。

ボールが浮き玉が上がった時に、守備陣の足が止まってしまい、シュートを打たれる時に、誰もブロックに入ってませんでしたね。う〜ん、またしても、先制されてしまいました。

前半33分の香川からパスを受けたフリーの乾のシュートはふかしてしまいました。ここはせめて枠に飛ばしてもらいたかったですね。

前半40分の柴崎のFKは、クロスバーをかすめて行きましたが（ちょっと当たった）、柴崎のプレースキックは期待が持てますね。

前半はこのまま0—1と、パラグアイのリードで折り返します。

パラグアイは日本の攻勢にも焦らず集中して守って、チャンスをしっかりモノにするあたりは、さすがですね。

日本はいい形でボールを持っても、なかなかシュートまで持ち込めませんね。何かもう一工夫か、個の力で打開してもらいたいですね。あと、クロスの精度が低いのが目につきます。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代は2人。
東口→GK 23 中村航輔
遠藤→DF 9 酒井宏樹
遠藤はちょっと力不足かな。1対1ではボールを前に運べませんでしたね。

後半始まってすぐに、空中で競り合った酒井宏樹が無理な体勢で落下して、ひやっとしましたが、大丈夫だったようです。怪我には要注意ですね。

後半6分、昌子が縦パスを香川がダイレクトで乾に渡すと、乾が中央にボールを運び、シュートコースを作って狙いすまして放ったシュートがゴール右隅に決まってゴーーール！！

待ちに待ったゴールで、日本、1—1に追いつきました。これが西野ジャパン初ゴールになるんですね。乾、見事です。

このゴールが選手を元気付けたか、日本の攻撃にまた勢いが出てきました。ボールも落ち着いて回せてます。

すると後半18分、右サイドの武藤からのグラウンダーのパスを香川がすらして、中央に入ってきた乾がペナルティエリア手前からダイレクトで合わせると、GKの手を弾いてゴーーール！！

またしても乾のゴールで日本が2—1と逆転します。いや〜、乾は救世主か！？

武藤→FW 15 大迫勇也（後半18分）
大迫が入ってツートップになりました。

その後も日本ペースで試合が進みます。乾がとにかくチャンスに絡んでいますね。

岡崎→MF 8 原口元気（後半29分）
またワントップに戻りましたね。

後半30分、自陣でボールを奪われてすぐにクロスを上げられ、ファーで直接合わされたシュートがゴールネットを揺らしたものの、これはオフサイドに救われました。

後半32分、柴崎のゴールライン際からのFKがオウンゴールを誘って、日本3—1とリードを広げます。
いや〜、これまで全然点が入らなかたのですが、入るときは、こんな形でも入るんですね。

乾→MF 11 宇佐美貴史（後半34分）
乾の出来は抜群でしたね。宇佐美はうかうかしてられません。

後半35分には、原口からのバスに、フリーの香川が絶好のゴールチャンスでしたが、シュートをふかしてしまいました。う〜む…
後半42分の大迫のシュートはゴールネットを揺らしたもののオフサイドの判定。

このまま試合を終わらせたいところでしたが、後半44分、相手FKを一旦跳ね返すも、そのこぼれ球から直接豪快なミドルシュートを決められてしまい、3—2と1点差になります。
う〜ん、守備の選手たちの隙間を抜けてこられましたね。残念。

このまま終わるとちょっと残念な雰囲気だったのですが、そのすぐ後のアディショナルタイムの後半46分、相手陣内でボールを奪い、大迫からのバスを受けた香川が、相手DFをダブルタッチでうまくかわして、落ち着いてペナルティエリア内にボールを運び、さらに落ち着いてシュートをゴールに流し込んでゴーーール！！

ついに香川も決めてくれて、4—2とリードを広げ、試合はこのまま4—2で終了。

日本、なんだか久しぶりの勝利で、ワールドカップ本番前、最後の強化試合を勝利で終えました。

おわりに

いや〜、やっと結果が出ましたね。

最後はパラグアイも集中が切れたようで、プレスなんかも甘かったですが、それでもそういう状況できっちり得点を奪って勝つ、というのが大きいですよね。

試合を通して、控えの多かったメンバー中心のせいか必死さが伝わってきましたね。最近の試合と違って躍動感も感じられました。

試合前に気になっていた香川と岡崎は、だいぶコンディションが上がっているように見えましたが、ボールが足につかないようなパスミスやシュートミスが要所で見られて、香川は得点こそしましたが、試合感と呼ばれるところでしょうか、もうちょっとといった感じでした（もっとできるという意味で）。

けど、本田と争うトップ下は、ボールを早く動かせる香川の方が、他の選手と息が合うような感じですね。

守備に関しては、パラグアイの単調な攻撃というのもあったかもしれませんが、昌子と植田のコンビは起用するなら一緒が良さそうですね。

そして、この試合は乾ですね。決定力はもちろん、足元もさすがのワールドクラスで、どうやら本番のキーマンになりそうです。

ということで、やっと結果が出た西野ジャパン。これでいい雰囲気で本番に臨めそうですが、いや〜、こうなると先発メンバーを誰にするか、西野監督は、結果が出なかったこれまでの悩みと違って、前向きな悩みになるんではないでしょうかね。

個人的には、この試合のままでもいいくらいでしたね（あっ、SBは長友と酒井宏樹で、ワントップは大迫かな）。

さて、いよいよ6月14日（木）にはワールドカップが開幕して、1週間後の19日には日本代表のコロンビア代表との試合です。

ネガティブな報道や意見が多い今回の日本代表ですが、直前最後の最後で希望の光が見えた感じです。奇跡だって起こるかもしれないです。しっかり応援したいと思います！！

※参考：日本 vs. パラグアイ(国際親善試合) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ