初めて観に行った黒人ブルースマンのライブ。
それが、アルバート・コリンズの1982年の初来日公演でした。
観に行ったのは高校生の時で、札幌の小さな会館、確か大谷会館というところだったと思います。しかも、前から数列目の真ん中通路の近くに陣取ってです。
当時、滅多に観られないブルースのライブとあって、かなりドキドキ、ワクワクして出向いた記憶がありますが、なにせアルバート・コリンズの情報が少ない(というか、ほとんどなかった…)。
切り裂くような凶暴なギターに100mコード等と、わずかばかりの知識を持って観に行ったライブはというと…
圧巻でした。衝撃的でした。
いや、初の黒人ブルースマンのライブにしては、ちょっと強烈すぎたかも。
その後も色々と観に行ったライブの中でも、この時受けたインパクトは相当なものでした。
(アルバート・コリンズについては、その後の、ジャパン・ブルース・カーニバルやマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルの時も観に行っちゃいました)
カポタストを付けたテレキャスから繰り出される、突き刺すようなギターには、とにかく痺れましたね。
ライブ後半には本当にステージから降りてきて、目の前の真ん中の通路を通り過ぎる時には、思わず手を伸ばして触ってしまいました。
さらに、噂に聞いていたとおり、ギターソロを弾きながら会場をぐるぐると練り歩いて、確か一旦会場の扉から出ちゃったんではないかと思います(曖昧ですいません)。とにかく私の視界から消えてしまい、本人のいないステージ上のアンプからは、ガンガンとギターソロが流れている状態。
これは本当に100mコードだ~!と大感激。
で、ようやくステージ上に戻ってきたアルバート・コリンズのギターを見ると、弦がピョンピョンと跳ね回っている。
そう、何本かの弦が切れていました(これも有名な話ですよね)。
確か3本は切れていたのではないでしょうか。
あまり評価されてないダミ声のボーカルもかなりハマってたし、やり過ぎにも聴こえる強烈なギター演奏は、バックのアイスブレーカーズの演奏がしっかりしているから、その暴れるギターがかえって格好良く聴こえ、とにかく最高のライブだったと記憶しています。
この時の来日公演のときの様子(東京・九段会館での演奏)は、ライブ・アルバム「Live In Japan」(1984年)になっているのですが、残念ながらアナログレコードは持ってません…(恥ずかしながら、何と今もカセットテープを大事に持っています)。
実はこのライブ会場でレコードを一枚購入したのでが、長くなったのでその話はまた別の機会にします。
もちろん、この時以来、アルバート・コリンズはお気に入りのブルースマンになったのは、いうまでもありません。
ただ、アルバート・コリンズは残念ながら1993年に亡くなっています。
※Amazonアソシエイトプログラムでも紹介してますが、記事中のものと同じ内容ではない場合もあるのでご了承願います。
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※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです