何だか、学生の頃あたりから、ブルースに本格的にのめり込んでしまいまして、そもそも、どのようにブルースという音楽が誕生してきたのか、というところまで興味が遡ってしまいました。
奥が深すぎるので、大変な事に興味を持ってしまったものです。
かなり無謀ともいえます…
で、そののめり込むきっかけというか、決定打になった本が、確か高校生の時に買ったこの本なんですよね。
「ブルースの歴史」(THE STORY OF THE BLUES)
ポール・オリヴァー(Paul Oliver)著/米口 胡訳 晶文社
ブルースの事を色々知りたくなった頃、本屋さんで目にしたそのタイトルに惹かれて買ってしまったんですよね。
オリジナルは1969年で、翻訳は1978年に初版が出されたようです。
ポール・オリヴァーはブルース研究の権威で、この本もブルースの歴史書として有名な本です。
二段組で文字が小さく三百数十頁にのぼる、読み応えあり過ぎの密度の濃いブルースの歴史書です。
特に黒人史を絡めて戦前のブルースの解説が詳しく、当時は熱心に読んでいて、まさにバイブルのようにしていましたね。
本も随分と汚れてしまっていて、今、改めて中を見てみると、ラインなんかが引いてあるくらいですから、頑張ってました(笑)
内容はほとんど忘れてしまい、読み返すパワーも今はちょっとないのですが、当時、ブルースの世界を広げてくれたのは間違いありません(せっかくだから、読み返してみようかなぁ)。
中で紹介されているブルースマン、当然ブルースの歴史に重要な役割を担った戦前ブルースマンが多いのですが、その人達の音を聴きたくて、その後、随分とレコードを探しまわったものです。
もちろん、それらのレコードは、当時、地方でははほとんど手にする事はできなかったのですが、それでも、レコード店を巡る中でちょっとでも覚えている名前が出てきたら、真っ先に手にしたものでした。
ということで、次回からは、その頃何とか手にした戦前ブルースのレコードについて、何枚か続けてつぶやきたいと思います(CDの時代になると、そういう古い音源も随分と発売されて、簡単に手に入るようになったんですよね。いい時代です)。
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※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.8.14)