キャプリコーンからオールマンに続いて1973年にデビューした、サザン・ロックの大物バンド、マーシャル・タッカー・バンド。
かなり人気のバンドだと思うのですが、思いのほか日本では名前を聞くことが少なく、情報もあまりないですね。
そういう私もそれほど詳しくないんですが、反対に情報がありすぎると、それはそれで自分の感想が曖昧になりそうなので、よしとして、今回のアルバムは、こちらです。
「ニュー・ライフ」(A New Life)
1974年発表の2ndです。国内盤の中古を手にしました。
サザン・ロックといっても、オールマンのブルース・フィーリング溢れる泥臭いスワンプ系や、レーナード・スキナードのエネルギッシュで男臭い(汗臭い?)サウンド等とはちょっと違いますね。
どちらかというとカントリー色が強いそのサウンドは、既にデビュー・アルバム「The Marshall Tucker Band(キャロライナの朝焼け)」で確立されていて、壮大で清々しく、時に軽快に、時に牧歌的な雰囲気も漂う感じです。
やっぱりバンドの中心的人物であるギターのトイ・コールドウェルの存在が大きいですよね。
このアルバムの曲も全てトイ・コールドウェルによるものですし、スティール・ギターなんかも弾いてますし、時にヴォーカルもとってますからね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。A面1曲目のアルバム・タイトル曲「A New Life」から、このバンドの特徴でもあるフルートが効果的で、トイ・コールドウェルのギターも心地よいです。
そのフルートとサックスを吹くジェリー・ユーバンクスの担うところも大きいですね。
それによって他の南部のバンドとは違った雰囲気を醸し出してますからね。
A面2曲目「Southern Woman」ではサックスを大きくフューチャーして、ジャズっぽいアプローチも見せています。
B面2曲目の「You Ain’t Foolin’ Me」の、静かにゆったりとした流れからリズムが入ってきて盛り上げていくという展開は、このバンドの得意な感じですね。
B面3曲目の「24 Hours At A Time」はカントリー・フレイバー溢れる曲で、これまた壮快です。
このアルバムでは、オールマンのジェイモーがコンガで、チャーリー・ダニエルズがフィドルで参加しています。チャーリー・ダニエルズのリーダー・バンドも南部で人気がありますよね(それは、また別の機会に)。
マーシャル・タッカー・バンドの、このスケールの大きい爽快なサウンドはかなり気に入って、その後も中古のアナログ盤をよく手にすることが出来たので、続きはそのうちに。
◆iTunes StoreでA New Life – The Marshall Tucker Bandをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.29)