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ギミー・バック・マイ・ブレッツ/レーナード・スキナード〜ギターが2人になりやや地味な印象も受けるも渋い味わいの4枚目のアルバム

ギミー・バック・マイ・ブレッツ/レーナード・スキナードサザン・ロックといえば、オールマン・ブラザーズ・バンドと同様に人気があるのがレーナード・スキナードですよね。

このブログでは、先に有名なライブ盤「One More From The Road」が登場してますが、今回のアルバムはこちら。

ギミー・バック・マイ・ブレッツ」(Gimme Back My Bullets
(ちなみに邦題は「不屈の魂」)

1976年発表の4枚目のアルバムです(って、実は1枚目から3枚目のアナログ・レコードは持ってないんですけどね)。

先に言っておきますが、このアルバムは一般的には結構評価が低いんですよね。
看板でもあるトリプル・ギターのうちエド・キングが1975年に脱退してしまい、このアルバムはギター2人で全メンバー6人で収録されています。

そのせいだけではないですが、イメージにある切れの良い強烈な感じではなく、全体的により土臭く泥臭いサウンドになっています。

このアルバムから、プロデューサーがアル・クーパーからトム・ダウドに代わっているのもサウンドにかなり影響しているのでしょうね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
キャッチーな曲が少なく、地味な印象を受けるのも評価の原因かもしれないですね。
ただ、それはそれで、なかなか渋い味わいがあって、こういうサウンドは個人的には嫌いではないです。というか、むしろ好きです。

印象的なのが、J.J.ケイルのアルバム「オーキー」(1974年)からのカバー「アイ・ガット・ザ・セイム・オールド・ブルース」(個人的にJ.J.ケイルがお気に入りなもので…)。

レーナード・スキナードがカバーしたJ.J.ケイルの曲と言えば、「コール・ミー・ザ・ブリーズ」が知られていますが、こちらの曲はより原曲に近い雰囲気なのも、アルバム全体の音作りによるものかもしれません。

とはいえ、B面3曲目「サーチング」は、ツイン・ギターが突き抜けていて“らしい”ですね。

有名な先のライブ盤「One More From The Road」が、この後、同年に発表されるのですが、今回のアルバムがちょっと抑え気味だったのに対して、スティーヴ・ゲインズが加入して、またトリプル・ギターになったせいもあるのか、そちらはもの凄い勢いのライブ・アルバムですよね。

ちなみにその年はオールマンが解散した年で、それに替わるようにレーナード・スキナードが最盛期を迎えようとした訳ですね。

ところが、翌年1977年にあの飛行機事故が起きてしまう。残念無念です。

◆iTunes StoreでGimme Back My Bullets – レーナード・スキナードをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.28)


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