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熱風/オールマン・ブラザーズ・バンド〜解散した年に出されたバンドの終わりを告げたライブ・アルバム

熱風/オールマン・ブラザーズ・バンドサザン・ロックと限定する必要もない、アメリカを代表するバンドですよね。オールマン・ブラザーズ・バンド

このバンドの全盛の頃のアルバムには2枚組が多くて、少年時代の小遣いではなかなか手にできなかったんですよね。「At Fillmore East」に「Eat A Peach」、そして今回のアルバムもです。

熱風」(Wipe The Windows, Check The Oil, Dollar Gas

キャプリコーンから1976年に出された、2枚組のライブです。
といっても、この年、オールマン・ブラザーズ・バンドは解散しているんですよね。

1969年にオールマン・ブラザーズ・バンドとしてキャプリコーンからデビューし、サザン・ロックの象徴としてシーンを牽引していたバンドの終わりを告げたアルバムとなったんですね。

リアル・タイムで聴いていた訳ではないので実感はないですが、当時はさぞかし寂しい思いで、そして集大成として、このアルバムは聴かれていたのでしょうね。

収録されたライブの時期は、デュアンとベリー・オークリーの死後以降の1972,73,75年からとなってます。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
グレッグはいつも通り、これぞオールマンという渋い歌声を聴かせてくれていますが、やっぱり「ブラザーズ&シスターズ」の時の印象同様、ディッキー・ベッツとチャック・リーヴェルの演奏が際立ってます。

それにしても、やっぱりオールマンのライブはいいです。何より楽曲がライブ向きというか、長い曲が多いのですが、よくライブの演奏であるダラダラ感が、オールマンに関しては全くないですからね(その代わり、収録曲が少ないですけど)。

ただ、このアルバムを聴くと、ギターは基本ディッキー・ベッツが1人でやっていて、やっぱりツインギターのイメージが耳に強く残っている為に、ディッキー・ベッツの爽快なギターも(スライドもカッコいいです)、ふっと寂しく感じてしまうのはやむを得ないですかね。

そういうこともあってか、B面の「エリザベス・リードの追憶」(B面はこの1曲のみ)は感慨ひとしおです。
更に「ジェシカ」に至っては、デュアン亡き後のこのメンバーの曲なのに…、です。

その後、チャック・リーヴェル、ジェイモー、 ラマー・ウィリアムズはシーレベルを結成。
グレッグとディッキー・ベッツはソロ活動へ。
そして、2年後の1978年に1回目の再結成をするんですね。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.28)


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