そもそも根雪ってどういうこと〜札幌中心部の積雪がなくなったというニュースより

今年は積雪が遅くまで残っていて、小梅太郎の地元・小樽でもまだあちこちに雪山が残っているのですが、札幌中心部では積雪がやっとなくなったそうで、平年に比べて9日遅かったとのことです。

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4月12日付北海道新聞夕刊に掲載されていました。

道内は12日、雪解けが進み、同日正午すぎには札幌市中心部の積雪が今季初めてなくなった。札幌管区気象台によると、今後5日間、積雪がない状態が続けば、12日が札幌の根雪終日となる。平年に比べ9日遅く、1961年の観測開始以来5番目の遅さ。 同気象台によると、今冬は札幌の積雪が3月、67年ぶりに130センチを超え、1890年(明治23年)の観測開始以来4番目を記録。低温が続き雪解けも進まなかった。
引用は「札幌市中心部 積雪やっと「なし」 平年比で9日遅れ  – 北海道のニュース – 都道府県別 – 47NEWS(よんななニュース)」

ここで“根雪”という言葉についてなんですが、上記の記事の中にある“今後5日間、積雪がない状態が続けば、12日が札幌の根雪終日となる”という文章にある通り、今日の段階では根雪が終わったとはまだ宣言できないんですね。

ちょっとややこしいので、改めて、根雪について調べてみました。

気象庁の予報用語の説明によると、根雪とは

冬の期間中に積もった雪が、長期間消えずに残っている状態。
気象庁 | 季節現象

とあり、さらに、

a)積雪の継続期間は30日以上とする。
b)気象庁の統計では「長期積雪」という。

とのことで、まずは積雪が30日以上続かないと根雪とは言えないんですね。

更に、根雪についてWikipediaの説明を見てみると、

気象庁の用語では「長期積雪」といい、積雪が30日以上継続した状態のことをいう。ただし、積雪が10日以上継続した場合、5日間以内の無積雪期間があっても、次の10日以上に亘って積雪が継続した場合は、積雪が継続しているものとみなす。さらに再び5日間以内の無積雪期間があっても、次の10日以上に亘って積雪が継続すれば、同様に積雪が継続しているものと見なす。以降も同様である
根雪 – Wikipedia

ここで、キーになっているのが、5日間という間隔ですね。

なので、冒頭の記事の“今後5日間、積雪がない状態が続けば、12日が札幌の根雪終日となる”ということになるんですね。

つまり、根雪の初日とか終日とかは、その日には分からなくて、しばらく経ってから、あの日がその日でした、となるんですね。
なるほど〜

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ちなみに地元・小樽の積雪は、4月12日で24cmとなっていて、根雪終日までにはもうちょっとですね。