ワールドカップロシア大会も決勝トーナメント1回戦、いよいよ日本代表の登場です。
対戦するのは優勝候補で、グループリーグ3連勝と万全のベルギーです。
「ベルギー 対 日本」
キックオフ:2018年7月3日(火)3時00分(日本時間)
試合会場:ロストフアリーナ
試合開始前の個人的な注目ポイント
(試合開始前に執筆してます)
大方の予想はベルギーです!?って、そんなことはみんな分かってるんですよね。
FIFAランキング3位のベルギーは、グループリーグでは32チーム中最多の9得点を上げて3連勝です。日本は10回戦って1回勝てればいいくらいの実力差があるかもしれません。ならばその1回がこの舞台であればいいんですよね。圧倒的に攻められても、ゴールを許さなければいいんです。
それにしても、この決勝トーナメント1回戦ベスト16となる戦いで、すでに敗れて去ったチームは、アルゼンチン、ポルトガル、スペイン、デンマーク、メキシコ。優勝候補のドイツはグループリーグで敗退してしまいました。
そんな舞台に日本が立っているんですよね。この決勝トーナメントで戦うと言うことが、どれだけすごいことか。きっと、私たちサポーターが知ることのできない、とてつもない体験を選手たちはするのでしょうね。
メンバーはどうでしょうかね。コンディションが整っているのなら、1・2戦目のメンバーできそうですね。
現実問題としては、ベルギーの攻撃をどれだけ耐えられるか、ということろにかかっているでしょうから、まずは吉田とおそらく昌子、長谷部、川島、いや全員でハードワークをしてしっかり守ることですね。そして、少ないチャンスをものにしたい。攻撃はやっぱり乾に期待したいですね。
(以上は試合開始前に執筆しました)
先発メンバー
GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 3 昌子源/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 7 柴崎岳
MF 8 原口元気/MF 10 香川真司/MF 14 乾貴士
FW 15 大迫勇也
やはり、グループリーグ1・2戦目と同じメンバーできましたね。
試合観戦記《前半》
いよいよ始まりました、日本代表のベスト16の戦い。前半立ち上がり10分くらいは集中して、失点しないようにしてもらいたいですね。
前半1分、日本、いきなり香川のファーストシュートで始まります。積極的ですね。
対して、ベルギーは比較的ゆったりというか、様子見の立ち上がりですね。
序盤は日本の方がボールを回して、ベルギー陣内への進入を試みます。日本はベルギーに臆臆することなく望んでますね。
ベルギーがすごい慎重で、無理をしないで、序盤はカウンターを狙っている感じなのかな。
ただ、ベルギーが日本陣内にくると怖い〜!!アザール、ルカクにボールが渡ると、それだけで怖いですね。吉田と昌子、お願いしますね。
時間とともに、ベルギーのポゼッションが上がってきましたね。
けど、守備は集中していて、うまく対応しています。守備時のシュートへの詰めの意識が高いですね。いわゆるシュートブロックですね。
前半20分あたりからはベルギーに一方的に攻め込まれ、日本の選手が自陣ゴール前に釘付けで、25分頃から怒涛の攻撃は肝を冷やしました。
何とかここをしのぐと、また落ち着いてプレーが進み、前半30分には、ベルギー陣内左サイドでロングボールを香川がうまいトラップで収めて長友に渡し、長友のクロスから乾がヘディングシュートを放つもこれは弱くてGKクルトワが難なくキャッチ。そのあとの素早いカウンターを防いだ吉田はいいプレーでした。
前半終了間際も耐える時間になってきましたが、前半は無失点で終わってもらいたいですね。
前半44分、日本の少ないチャンスが前半最後にやってきて、長友のクロスに大迫が合わせるもミートせず、その後、ボールがGKの手をスルスルと抜けていき、誰か詰めて〜!!と思ったものの、GKがしっかりキャッチ。
前半は、このまま0—0のスコアレスで折り返します。前半はとりあえず耐えました。
いや〜、面白い!!!
けど、シビれた〜!!前半の観戦だけで、緊張してものすごい疲れました。
観戦記は、日本の攻撃のことを詳しく書きがちなんですが、基本、ベルギーが押して、日本が耐えるといった時間が長かったです。アザールやルカクにボールが渡ると、やはり違いますね。1人で違いを作れる選手なので、何度も書きますが、やっぱり怖いですね。
それと、CKが多くて怖いですね。日本はセットプレーは弱いので、後半もファールを含めて注意してもらいたいですね。
試合観戦記《後半》
後半始まってすぐの3分、柴崎がセンターライン手前から絶妙な長いスルーパスを右サイドを駆け上がる原口に送るとこれが通り、受けた原口が一息タイミングをずらして放ったシュートがゴール左に決まってゴーーール!!
これはすごい!!何と日本が先制です!!
柴崎のパスは絶妙でしたね。そして、原口のシュートも上手かったです。
するとベルギーが牙を剥いたように、スルーパスからの折り返しにダイレクトで放ったアザールのシュートがポスト直撃!!
これはベルギーがギアを上げて攻勢をかけて来るでしょうね。
しかし、後半7分、ベルギー陣内で香川が軽やかにボールを扱ってからの落としから乾がボールを収め、ペナルティエリア手前ほぼ中央から右足を振り抜くと、この乾の放ったシュートがゴール右に突き刺さりゴーーール!!何と日本が追加点で2—0とします。
いや〜、素晴らしい!!乾の見事なミドル!!無回転シュートでしたね。
どうしよう、どうしよう。これは大変なことになってきました。
まだ後半序盤です。ベルギーの攻撃力は油断できないので、ここから集中してもらいたいですね。ベルギーには焦ってもらったほうがいいかもしれません。
後半17分、右サイド深く、ムニエのクロスからルカクの高いヘディングシュート。これはゴール左に外れて助かります。
後半19分、香川とのワンツーで酒井宏樹がペナルティエリア右に進入して折り返すも、GKクルトワに足で防がれます。
何とか耐えていた日本ですが後半24分、日本陣内での浮き玉をペナルティエリア左でベルトンゲンにヘディングで上げられると、これがゴール奥に入ってしまい、日本1点を返されます。
う〜ん、これはシュートだったのか、どうか。滞空時間が長かったので、何とかならなかったか。けど、こんなのでやられるのか〜
さらに、後半29分、アザールの左からのクロスに、中央でフェライニに高い打点のヘディングシュートを合わされゴール。
う〜ん、日本、高さにやられて、あっという間に2—2の同点に追いつかれます。
フェライニは日本が2点先行した後に、交代で入ってきた、技術はもちろん、高さのある選手だったんですよね。見事にやられました。ただ、日本、気落ちしている暇はない、まだまだ同点です。
ベルギーがボールを回し出しました。アザールがあちこちに顔を出すようになって、日本がなかなかボールをつかめなくなってます。
後半36分、日本の選手交代です。
柴崎→MF 16 山口蛍
原口→MF 4 本田圭佑
個人的にはスピードのない本田がサイドに入るのはちょっと心配ですが、キープ力やセットプレーに期待ですね。
日本の他の選手もだいぶ疲れてきたようですが、踏ん張ってもらいたいですね。
本田が入ってリズムが少し変わってきたかな。
後半41分、シャドリ、ルカクと立て続けにヘディングシュートを打たれるも川島が防ぎます。川島のスーパーセーブ!!危なかった〜
アディショナルタイムは4分。
後半48分、日本はFKを獲得して距離はあるもののキッカーは本田。本田のFKは枠に飛ぶもGKクルトワがセーブして日本のCKに。
後半49分、本田のCKをGKクルトワがキャッチすると、すぐにデブライネへ渡し、ここからベルギーが速攻でカウンターを発動します。これが一気に日本陣内まで右まで進入して、ムニエがらのグラウンダーのクロスを中央のルカクがスルーをすると、外から走りこんできたシャドリがフリーで合わせて、これがゴール!
あ〜〜〜〜っ…
なんと、アディショナルタイム最後のプレーとなるはずだった日本のCKからのカウンターで、ベルギーに逆転ゴールを許してしまいました。ベルギーは狙っていたような、いや、狙っていたのでしょうね、GKから始まる見事なカウンターでした。
これで試合は終了。日本は3—2の逆転負けで、あと一歩のところで初のベスト8の扉が閉ざされました。
ベルギーがさすがの底力を見せ、大逆転勝利でベスト8進出です。
おわりに
いや〜、悔しいですね。
2点差をひっくり返されての、しかもアディショナルタイムでの逆転負けはきついですね。
優勝候補のベルギー相手に正面からぶつかりました。そして、この結果。よくやりましたし悪くないですが、それでも悔しいのには変わりないです。どんなに善戦したと言っても負けたんですから。
ただ、確かにこれまでの負けとは違いましたね。優勝候補相手に真っ向勝負で2点を先行したんですから。日本がまだ到達したことのないベスト8まであと一歩でした。その一歩が近い一歩なのか、とても遠くの一歩なのか…
日本人以外(いや、日本のサポーターでも)、世界の誰も優勝候補のベルギーをここまで追い詰めるとは思ってなかったでしょうね。
ただ、2点先行した日本が、いつ追いつかれるかというプレッシャーの中で必死だったのに対して、ベルギーは恐らく最後まで必ず逆転できると信じて疑わずに走っていたに違いないでしょうね。恐らく、そんなちょっとのメンタルの差が、こういう世界の舞台で大きな差となって現れるのかなぁ、なんて、ピッチでうなだれる選手たちと一緒に、テレビ画面を前にうなだれながら思ったりしました。
試合後に何度も映し出される、アディショナルタイムの逆転となるベルギーのカウンター。見るたびに悔しくて悔しくて。けど、見れば見るほど見事なベルギーのカウンター。GKがキャッチしたら一斉に選手たちがカウンター攻撃に走り出していて、気づいてから追いかけた日本の選手たちはもう追いつけない状況。こういうカウンター1つをとっても、全員の意志が統一されているんでしょうね。
試合後には、試合内容と健闘した日本代表に対して賞賛の声が上がっていますし、選手たちは胸を張って帰ってきてもらいたいですね。
ただし、大会を振り返ってもグループリーグと合わせて1勝2敗1分と、勝ちは10人相手のコロンビア戦だけなんです。そして、どんなに賞賛を受けても、ベスト8をかけた試合には負けてしまったんです。
あと一歩。このほんの僅かに見えるけど、なんだかとても大きくも感じる、きっと選手たちにしかわからない世界との差、今回得たその経験を是非次の世代に繋げてもらいたいですね。
けど、ほんとすごい試合だった。面白かった〜
ありがとう、選手の皆さん!!
けど、むちゃくちゃ悔しいーーー!!!
(そういえば、当初懸念されたセネガルの審判団は、“そういえばそうだったね”という感じで、そんなことも忘れるほどフェアでしたね)
※観戦記は、いつも試合を見ながらポイントとなるプレーやシーン書きとめていき、試合終了後に文章を整え、選手名や時間を確認するなどの加筆・修正をして、それから投稿しているんです。しかし、さすがにこの試合終了後は、あまりの悔しさに観戦記を書く手が止まり、そもそも後半は試合に熱中して、ほとんど手も止まっていたのですが、1日経過して、ようやく気を取り直して書きました。
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※グループリーグ
・2018ワールドカップロシア大会【グループH第1節】コロンビア対日本 テレビ観戦記(2018.6.19)
・2018ワールドカップロシア大会【グループH第2節】日本対セネガル テレビ観戦記(2018.6.24)
・2018ワールドカップロシア大会【グループH第3節】日本対ポーランド テレビ観戦記(2018.6.28)