1980年頃から新世代を担うブルースマンとして登場したロバート・クレイ。
新しく若手の黒人ブルースマンが現れるということが珍しかったので、当然、当時は気にはなっていました。
で、手にしたアルバムがこちらです。
「Strong Persuader」(ストロング・パースウェイダー)
1986年発表。購入したのは中古の輸入盤です。
ちなみにこのアルバム、通算4作目のアルバムですが、マーキュリー・レコードに移籍してのメジャー・デビュー作で、このアルバムがロバート・クレイの人気を確固たるものにしたんですよね。
特にアルバム1曲目の「Smoking Gun」はブルースとしては異例の大ヒットを記録し、一気に第一線のブルースマンとして名が知れた感じでしょうか。
コンテンポラリー・ブルースともいわれるそのブルースは、シンプルながらもインパクトがあり、洗練されたそのサウンドはそれまでの、どちらかというと泥臭くて濃いイメージのブルースとは違い、何とも新鮮でした。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。アタックが効いた、クリアなストラトのギターはとにかくカッチョいいです。
ヴォーカルもしなやかで力強く、いいですよね。
アルバム自体、ブルースというジャンルにこだわらなくても、素晴らしい内容なのではないでしょうか。
大ヒットしたのも納得です(どっぷりとブルースに浸かりたい人にはちょっと、という感じですがね)。
黒人ブルースマンですが、ビートルズ、ジミ・ヘンドリクスといったロック育ちで、ブルースはその後という、アメリカにおいてもそういう世代になっているんですよね。ちょっと興味深い話ですね。
ブルースマンでは、アルバート・コリンズの影響を受けているとの事です。
そういえば、スタイルは全然違いますが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンと同じ頃に出てきたんですね。
当時は純粋にブルースという音楽の魅力を伝える、新しい世代だったんですよね、この人たちは。
若手で、現在進行形で大活躍するロバート・クレイは、当然、この後も気になるブルースマンになりました。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.9.7)