アナログレコード回顧録記事ヘッダー

Pickin’ Up the Pieces/ポコ〜リッチー・フューレイとジム・メッシーナらによるデビュー作は軽快なカントリー・ロック・アルバム

Poco Pickin' Up the Pieces/ポコ先日、バッファロー・スプリングフィールドのアルバムを投稿しましたが、1968年のバッファロー・スプリングフィールドの解散後、メンバーのリッチー・フューレイと後期にメンバーに加わったジム・メッシーナが結成したのが、ポコですね。
そして、発表したアルバムが、こちらです。

Pickin’ Up the Pieces

1969年に発表された、デビュー・アルバム。
中古の輸入盤を手にしました。

メンバーは他に、ランディ・マイズナー、ラスティー・ヤング、ジョージ・グランサムが加わってます。
そういえば、バッファロー・スプリングフィールドの最後のアルバム「ラスト・タイム・アラウンド(Last Time Around)」には、ラスティー・ヤングも参加してましたね。

ただし、ベースのランディ・マイズナーは、このデビュー・アルバムのリリース前に脱退してるんですよね。
なので、ジャケットのイラストには入ってなく、クレジットではサポートメンバー扱いで記載されています。

ちなみにこの後、ランディ・マイズナーはイーグルスのメンバーになるわけですが、その後のポコのベースは、一旦ジム・メッシーナが担当した後、ティモシー・B・シュミットが加入します。
更にその後、ティモシー・B・シュミットもポコを脱退して、ランディ・マイズナーの後任として、またまたイーグルスに加入する、という話は有名ですが、何だかすごいですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
さて、このデビュー・アルバムですが、バッファロー・スプリングフィールド後期のリッチー・フューレイとジム・メッシーナが担っていた、穏やかだったり、明るいカントリー指向とも言える部分をふくらませた印象で、実に素晴らしいカントリー・ロック・アルバムです。

コーラスが華麗で、加えて、アコースティック・ギターとラスティー・ヤングのスティール・ギターがサウンドにアクセントを付けてます。

アルバム冒頭の導入部ともいえる、1分に満たない「Foreword」に続く曲、「What A Day」がまずは爽快、楽しいアレンジが耳に残ります。

アルバム・タイトルになっている、B面1曲目の「Pickin’ Up The Pieces」が、やはりコーラスといい、軽快なサウンドといい、このバンドの象徴的な曲ですよね。

インストのB面2曲目「Grand Junction」は実に楽しい曲ですが、演奏力も高いですね。
そして、軽快なナンバー「Consequently, So Long」で、アルバム最後を締めくくってます。

時には、ほのぼのとしんみりする曲もありますが、基本は陽気で軽快なカントリー・ロックでしょうかね。
加えて、1970年代に続く、爽やかでコーラスの美しい、ウエスト・コースト・ロックのイメージでもあります。

なかなか、お気に入りのこのアルバムなのですが、残念ながら、ポコのアルバムはあまり所有してないんですよね…

◆iTunes StoreでPickin’ Up the Pieces – ポコをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.25)


アナログレコードストア | Amazon.co.jp ミュージック