サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対イラク代表 テレビ観戦記(2017.6.13)

サッカーW杯ロシア大会アジア最終予選、イラク代表との試合です。
この試合を含めて残り3試合。最終予選はどれも重要で負けられない試合ではあるのですが、このイラクとの一戦は特にW杯出場のためには是非とも勝ち点3が欲しいところです。

サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対イラク代表

キックオフ:2017年6月13日(火) 21時25分
試合会場:PASスタジアム(テヘラン)

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

現在、アジア最終予選の日本が入っているグループBは、日本が1試合少ない状況ではあるのですが、日本(得失点差で首位)、サウジアラビア、オーストラリアが同勝ち点で並んでいるという、三つ巴の状況です。

そして、今日の一戦です。ここで日本が勝利を収めると、頭一つ抜け出すことができるんですよね。しかも、その後の最終予選の残り2試合が、オーストラリア(ホーム)とサウジアラビア(アウェー)との対戦という直接対決が控えているので、そこで有利に戦うためにも、今日の試合で勝ち点3を積み上げておきたいですね。

先日のシリアとの親善試合は、なんとも物足りない試合内容で、コンディションの悪さも心配されていましたが、そのあたりが改善されたでしょうかね(→サッカー国際親善試合 日本代表対シリア代表 テレビ観戦記(2017.6.7))。

さらに、香川が肩の負傷で代表を離脱してしまい、山口は足に痛みを抱えていて、怪我明けの今野のコンディションも気になるところ。
長谷部が怪我で長期離脱してから、中盤の組み合わせがなかなか定まらないのですが、シリア戦でまずまずのプレーを見せた若い井手口が先発するのかどうか。

攻撃陣では、シリア戦でも安定のワントップぶりだった大迫に対して、今一つのできだった久保と原口の調子がどこまで上がっているのか。キレキレのプレーを見せてくれていた乾の起用も楽しみです。

後半に見せた本田のインサイドハーフの起用もいい感じだったので、香川のいないこの試合では、頭から使っても面白そうですが、さて、ハリルホジッチ監督は先発でどのような組み合わせで起用してくるでしょうかね。

アウェーなので、まずはしかりを守りたいので、CB吉田の守備陣の統率力にも期待したいですね。相棒は昌子でしょうね。

対するイラクは最終予選は勝ち点4の5位なんですが、忘れもしない、前回のイラク戦は、後半アディショナルタイムでの山口の劇的ゴールで、かろうじて2-1で勝った試合だったんですよね(試合内容はこちら:サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対イラク代表 テレビ観戦記(2016.10.6)

その時は、セットプレーからやられてますし、やっぱり簡単な相手ではありません。まずは、立ち上がり、しっかり集中して守って、チャンスをうかがってもらいたいですね。

この試合はアウェーではあるのですは、イラクの政情不安のため中立地のテヘラン(イラン)で開催されます。
気温がかなり高いようなのも気になるところです。

※アジア最終予選は、12チームが6チームのABの2組に分かれて、ホーム&アウェーの総当たりで試合をして、各組上位2チームがW杯出場権を獲得します。そして、各組3位同士はホーム&アウェーでプレーオフを行い、勝者が北中米カリブ海最終予選4位のチームと大陸間プレーオフに臨むことになります。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 3 昌子源/DF 5 長友佑都
MF 14 井手口陽介/MF 8 原口元気/MF 6 遠藤航
FW 4 本田圭佑/FW 15 大迫勇也/FW 14 久保裕也

いや〜、予想布陣ではありますが、シリア戦の1ボランチから2ボランチに戻して、しかも井手口と遠藤という若い2人が並びましたね。経験が浅いところが気になりますが、それにしてもハリルホジッチ監督は思い切った起用を見せてきました。

そして、トップ下に原口を入れて、今日が誕生日で久しぶりの先発となった本田が右にが入るようです。

試合観戦記《前半》

暑さに加えて風(前半は向かい風)が強いので、注意ですね。

序盤の日本は前半5分、本田と酒井でサイドのいい崩しが見られるなど、徐々にリズムが出てきます。

すると前半8分、日本最初のCKでキッカーは本田。その本田からいいボールが入り、大迫が競り合いの中でバックヘッドぎみで合わせると、これがゴールネットを揺らして、日本先制です!

いや〜、本田のボールもよかったですが、大迫、うまく合わせましたね。さすがです。

しかし、15分過ぎからイラクにもボールを持たれるようになり、徐々にゴール前まで攻め込まれるシーンが増えてきます。
ボールを奪えず、クロスを簡単にあげられるようになってきて、ちょっと厳しい時間帯でしょうか。

苦しい中、前半28分、大迫がペナルティエリアのライン付近で後ろから倒されたシーンがありましたが、これはPKにはならず。審判のジャッジの癖にも注意したいですね。

この試合は給水タイムが前半32分頃に設けられましたが、本当に暑そう。この給水タイムはアディショナルタイムに加算されるそうです。

その後もイラクのシンプルにサイドや前線に送るボールに手こずりながらも、前半はこのまま1—0で折り返します。

ピッチのせいなのか、トラップが乱れてボールが相手に渡るシーンも結構見られましたが、最終ラインは落ち着いて対応してました。

気温37℃というとんでもない暑さもかなり大変そうですが、後半も守備は集中して対応してもらいたいですね。

攻撃に関しては、得点してからあまりいい形を作れなかったですが、メンバー交代を含めて後半に期待したいです。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はありません。

後半立ち上がりも、イラクに攻め込まれるシーンから始まりましたが、前半と同様にややイラクにボールを持たれて押し込まれてますね。

時折、日本も早い攻撃でゴール前まで行くのですが、なかなかシュートまで持ち込めません。

後半10分過ぎ、井手口が後頭部を地面に打ち付けたのか、ピッチに倒れ込みそのまま交代となります。
ここまでいいプレーをしていた井手口ですが、ちょっと心配ですね。

井手口→MF17 今野泰幸(後半17分)
代わって入ったのは頼りになる今野ですが、今野が入るまでの数分間は1人少ない状態で試合が続き、ここも耐える時間でした。

後半20分には、酒井の折り返しが大迫とタイミングが合わず、DFのクリアを再度大迫がスライディングしながらシュートを打つもゴールならず。これはサイドから相手を崩したシーンだったのですが、酒井のクロスが遅れましたね。

原口→MF 7 倉田秋(後半25分)
原口のこの暑さの中、今日も攻守に走ってました。

ただ、ここで酒井が足を引きずってますね。大丈夫でしょうか。

そんな中の後半27分、日本陣内での混戦の中、ずるずるとペナルティエリア内に進入されてしまいます。
そこからのこぼれ球を吉田はクリアをせずに川島に取らせようとしたものの、川島が飛び込んで抑えようとしたところに相手も詰めて、さらにボールがこぼれてしまい、このこぼれ球に詰めたイラクの選手にシュートを決められて日本失点。

ここまで耐えてきた守備陣ですが、ここで1—1の同点に追いつかれてしまいました。
吉田がセーフティにクリアするという選択もあったでしょうが、ここにきて、残念な連携ミスでしたね。

酒井宏樹→DF 21 酒井高徳(後半32分)
やはり酒井宏樹はダメなようで、立ち上がれなくなりました。

久保も痛んでいるようで、各選手の疲れも相当なものでしょうから、これは日本ピンチです。
ただ、ピッチではイラクの選手もかなり疲れているようなので、まだチャンスはありそうです。

この後も日本は勝ち越しを狙って攻めますが、やっぱり疲れてるのでしょうね。踏ん張りがきかないような、一歩が出ないようなプレーが続いて、プレーの精度も欠いて、攻撃の形を作りきれないですね。

最後の吉田を前線にあげての攻撃で、本田がシュートまで持っていきましたが、これはGKの正面で得点ならず。

結局、試合はこのまま1—1で終了。

日本、勝ち切ることができず、悔しい引き分けとなりました。

おわりに

いや〜、逃げきれませんでしたね。
1点リードを終盤に追いつかれるという、苦しい展開でしたが、終わってみれば、追加点を奪うための攻撃の形もあまり作れませんでした。

後半の疲れた時間帯に、攻撃のための効果的な選手交代をしたいところでしたが、負傷選手が続出してしまったため、ハリルホジッチ監督も選手交代は思い通りにいかなかったでしょうね。

負傷した選手は井手口、酒井宏樹、そして、久保も終盤は足を引きずっていたので、状態が心配です。
A代表初先発の井手口は、動き出しが良くて、守備もタイミング良い上がりも効果的でしたからね。

ボランチで先発フル出場した遠藤も、守備でいいプレーを見せていましたが、攻撃に関してももうちょっとアクセントになってもらいたいですね。

CBの昌子は、シリア戦に比べて落ち着いていて、今後は主力に定着しそうです。

攻撃に関しては、なかなかボールも繋がらず、いい形ができませんでしたが、この暑さの中では多くを期待するのは厳しいのかもしれません。

この引き分けの勝ち点1で、日本は勝ち点17のグループ単独首位となり、勝ち点1差でサウジアラビアとオーストラリアが並んで続いてます。

次は8月31日にホームで行われるオーストラリア代表との試合です。

どのみち、次のホームでのオーストラリア戦に勝てばいいんですよ(松木さん風に)。

そうすれば、W杯出場が決まるんです。そう考えると、今日のアウェーでの勝ち点1も貴重なものです。

まずは負傷した選手たちの状態が、悪くないことを願ってます。

※最終予選残り2試合の日本代表戦は、次の日程です。
オーストラリア代表戦
2017年8月31日(木)19:35〜埼玉スタジアム2002
サウジアラビア代表戦
2017年9月5日(火)時間・アウェー会場未定

※参考
サッカー日本代表 – イラクvs.日本 -テキスト速報 – スポーツナビ
アジア最終予選(Road to Russia)|SAMURAI BLUE|日本代表|JFA|日本サッカー協会