サッカー国際親善試合 日本代表対シリア代表 テレビ観戦記(2017.6.7)

サッカー国際親善試合のシリア代表戦です。
2017年6月13日(火)に、アウェーで行われるアジア最終予選のイラク代表戦に向けての、貴重なテストマッチですね。

キリンチャレンジカップ2017
サッカー国際親善試合 日本代表対シリア代表

キックオフ:2017年6月7日(水) 19時25分
試合会場:東京スタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

アジア最終予選で、なんとか得失点差で首位に立っている日本代表ですが、6月13日のイラク戦に向けて、この試合は選手のコンディションなど色々と確認するにも大切な試合ですね。

例えば、長谷部が長期離脱中の今、3月の最終予選のUAE戦で活躍しながら負傷した今野が、ようやくその怪我から復帰してますが、まだクラブでも復帰したばかりなので、コンディションが気になります。

また、代表常連のDF森重が選ばれず、代わりと見られているのが昌子ですが、まだ代表経験が浅いので、吉田とのコンビも含めて気になるところです。

個人的には、約2年ぶりの代表復帰となった乾が見たいですね。右足首をやや痛めているという情報もあったのですが、今シーズン、スペインでいいプレーを見せてますから、久しぶりの代表でのプレーを見てみたいです。

対するシリアとは、アジア2次予選で2試合戦って、しっかり2勝してますが、シリアも現在は最終予選の真っ只中ですから(グループA4位で次は中国戦)、コンディションを上げて、気合を入れてくるでしょうね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 3 昌子源/DF 5 長友佑都
MF 10 香川真司/MF 16 山口蛍/MF 17 今野泰幸
FW 14 久保裕也/FW 15 大迫勇也/FW 8 原口元気

メンバーは、3月に行われた最終予選のUAE代表戦がベースで、CBが森重から昌子に変わっただけですね。

これはやっぱり、怪我の長谷部のいない中盤を、今野中心に考えた布陣ということになりますね。怪我明けの今野のコンディションはどうでしょうか。

ハリルホジッチ監督は、新戦力を試すということではなく、現在のベストメンバーで臨んできたようですね。

試合観戦記《前半》

序盤からシリアが積極的に仕掛けてきて、プレスも厳しいですね。

前半7分、香川が競り合った時に肩を負傷して、このまま倉田に交代してしまいました(香川→MF 7 倉田秋 前半10分)。軽い負傷だといいですね。

どちらかというと、シリアの方が動きも良くてボールがよくつながり、優勢に試合を進めてます。
日本は全体的に動きがあまりよくなく、ミスもあってボールを収めることがなかなかできてないですね。見ていると、久保のミスが多く動きも良くないですね。

テンポの速いシリアに終始押され気味の前半では、終了間際に今野からパスを受けた久保のシュートといういい形がありましたが、その他はほとんどシュートまでもっていくことができず、全くいいところなく、前半はこのまま0—0で折り返します。

現状、ベストと思えるメンバーを揃えた前半としては、かなり物足りない内容でした。

最終予選、シリアはここまで7試合で3失点と堅い守備を見せてきたので、なるほどの前半でしたが、それ以上に日本の選手たちの動きが悪かったですね。今野もまだまだといった感じですし、最終ラインで昌子の周りとのコンビネーションも今ひとつでした。

このままではいけないので、メンバー交代を含めて、後半はハリルホジッチ監督はなんらかの手を打ってくるでしょうね。

試合観戦記《後半》

後半開始から、久保→FW 4 本田圭佑のメンバー交代がありました。
今日の久保は良くなかったですが、代わりが本田というのは、メンバー的には頼もしいですね。

後半開始からも、まだ日本は守備のバランスが良くないですね。シリアの速い攻撃に後手に回ってしまってます。

すると後半3分、ショートコーナーの流れからあげられたクロスをドンピシャで合わされて、日本、先制を許します。

う〜ん、集中力不足なのか、マークがずれてフリーで合わさられましたね。

その後も日本にボールには収まらず、というかシリアからボールを奪うことがでずに劣勢が続きます。

後半8分、山口→MF 24 井手口陽介
1点ビハインドの状況で、A代表デビューの若い井手口投入してきましたが、山口はどこか痛めたでしょうか。
ところで、中盤が倉田、今野、井手口のガンバ大阪の3人になりましたね。

なかなか攻撃の形が作れない中、後半13分、原口→大迫、そして左サイドを抜け出した長友へと繋がり、長友がペナルティーエリア左深くまで持ち込み、グランダーで入れたクロスにファーサイドから走りこんできたのが今野!!

今野がこれを直接右足で合わせたシュートがゴーーール!!
日本、ようやくゴールネットを揺らして1—1の同点に追いつきました。さすが今野、頼りになりますね!!

後半13分、原口→FW 11 乾貴士
原口は相変わらず攻守に走っていましたが、内容的にはちょっと物足りなかったですね。

後半18分、今野→FW 18 浅野拓磨
ここで今野は交代で、浅野は右で、本田がインサイドハーフのポジションに入りました。これは面白いかも。

この時間から日本の攻撃に勢いがついてきたのですが、乾のプレーがいいですね。テクニックとイマジネーションに溢れるプレーは攻撃のアクセントになっていて、キープできてボールを散らせる本田とともに攻撃にリズムをもたらしてます。

後半29分、大迫のキープから本田にパスが渡り、ゴール右からフリーでシュートを放つもGKに防がれてゴールならず。右足だったので、ちょっと正面でしたね。惜しかった。

後半32分、本田からのロングパスをペナルティーエリア左で見事なトラップで収めた乾が、ゴールライン際でDFをかわしてゴール左まで持ち込み、放ったシュートはGKに防がれるものの、乾は魅せますね。躍動してます。

後半40分、大迫→FW 9 岡崎慎司
大迫のワントップでのキープや、ポストプレーは安定してますね。得点が欲しかったでしょうが、相変わらず頼もしかったです。

結局、チャンスはつくるも決め手を欠いて、試合は1—1の引き分けで終了。

おわりに

ちょっと、いや、かなり物足りない試合でした。
特に前半はひどかった。なんであんなに動きが悪くて、ボールがつながらず、攻撃の形ができなかったのでしょうね。

後半の今野の同点弾の後、乾が入って、さらに本田がインサイドハーフに下がってからは、日本ペースに試合はガラリと変わりました。
本番のイラク戦でこの組み合わせをすぐに使うかは分かりませんが、重要なオプションにはるのは間違いないですね。

こうなると、ここまで救世主的な活躍を見せていた久保も、レギュラーが確約されているとは言えませんね。

その他、A代表デビューの井手口は落ち着いてましたね。次世代を担うボランチとして、代表に定着してもらいたいです。

CB昌子の守備は、まだまだ心許ないですね。経験がものを言うポジションですからなかなか難しいのでしょうが、これまでレギュラーだった森重はメンバーに選べれてませんので、ここは頑張って!としか言いようがないです。

さて、大事なのは6月13日(火)のアウェーで行われるアジア最終予選のイラク代表戦です。

現在、日本はグループBで首位に立っていますが、2位のサウジアラビアとは同じ勝ち点で得失点差によるもので、3位のオーストラリアとは勝点3差という状況です。なので、勝点7差で5位のイラクには、何としても勝ちたいところです。

本番のイラク戦では、今日の前半のようなことがないように、しっかりコンディションを上げて臨んでもらいたいですね。

※参考:サッカー日本代表 – 日本vs.シリア -テキスト速報 – スポーツナビ

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