サッカー国際親善試合 日本代表対ニュージーランド代表 テレビ観戦記(2017.10.6)

苦しみながらもW杯ロシア大会の出場を決めたサッカー日本代表。
出場決定後初の強化試合となる、国際親善試合の対戦相手はニュージーランド代表です。

キリンチャレンジカップ2017
サッカー国際親善試合 日本代表対ニュージーランド代表

キックオフ:2017年10月6日(金) 19時20分
試合会場:豊田スタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

W杯ロシア大会アジア最終予選後、最初の親善試合となるわけですが、今回はコンディションの問題などで、本田と長谷部は選ばれず、さらには岡崎も呼ばれませんでした。岡崎に関しては、ハリルホジッチ監督は杉本と武藤にチャンスを与えると明言しての選外でしたね。

とはいえ、今回のメンバーにさほど目新しさはないのですが、今後のチーム力アップに向けて、今回はこれまで出場機会に恵まれなかったメンバーにチャンスを与えることになりそうです。
※メンバーについてはこちら:W杯ロシア大会出場を決めたサッカー日本代表 10月の親善試合2試合に挑むメンバー24名を発表

対戦相手のニュージーランドですが、FIFAランキングや(日本は現在40位でニュージーランドは113位)、オセアニアのチームという印象だけを見ると、力の差がかなりありそうにも思ってしまうのですが、ニュージーランドは11月にW杯ロシア大会の南米予選5位との大陸間プレーオフが控えてるので、貴重な強化試合という位置付けでモチベーションは高いはずです。

ニュージーランドはフィジカル重視の戦い方でくるでしょうが、積極的にこられると、必ずしも思い通りの試合展開にはできないかもしれません。今年のコンフェデレーションズカップ2017にも出場していて、各試合を見ていたのですが、結果は3連敗で試合は支配されていたものの、攻守にわたってフィジカルを生かしたプレーは、シンプルではあるけれど、ハマれば簡単に勝てる相手には見えませんでした。

とはいえ、日本代表もここで負けるわけには行きません。戦力の底上げを実現しつつ、きっちり結果も残してもらいたいですね。
そして、ここからまた、新たにロシアへ行きのメンバー選考の争いが始まるというわけですね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 20 槙野智章/DF 5 長友佑都
MF 16 山口蛍/MF 10 香川真司/MF 2 井手口陽介
FW 11 久保裕也/FW 15 大迫勇也/FW 9 武藤嘉紀

まあ、もともとメンバーはこれまでも選ばれていた選手中心なので、 新しいといっても久々なのは槙野と武藤くらいでしょうか。香川も最終予選終盤は出場してないので、久しぶりですね。

それにしても、雨がすごいですね。

試合観戦記《前半》

立ち上がりは日本ペースで試合が進み、前半6分には、吉田からの相手DF裏へのロンングパスに右サイドの久保が抜け出し、その折り返しに走り込んだ大迫が合わせるという惜しいシーンもありました。

前半8分には、ゴール前でハイボールのこぼれ球を拾った香川がDFをうまくかわしてシュート放つも、これは惜しくもポストを叩きました。これは決めてもらいたかった〜

序盤はDF裏への長いボールを多用していて、それが有効ですね。

その後も、チャンスを作って惜しいシュートは何度かありましたが、ゴール前を完全に崩すまでは至らず、次第にニュージーランドにも攻め込まれるシーンが増えてきました。プレミアリーグでプレーする、長身で体格のいいウッド(バーンリー)は怖いですね。

前半43分には、長友のクロスに大迫が高い打点で頭で合わせますが、これはクロスバーの上でゴールならず。

結局、前半は0—0のスコアレスで折り返します。

序盤こそ日本ペースで押してましたが、その後はニュージーランドの時間帯もあってと、日本は攻めあぐねている感じで、得点の匂いもあまりしませんでした。

もうちょっと左右にボールを動かして、早いタイミングでサイドから攻撃を仕掛ければどうかと思うのですが、選手交代も含めて、後半に期待したいですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はありませんでした。

試合が動いたのは後半4分、山口が放ったシュートがペナルティエリア内の相手選手の手に当たりPK獲得!
このPKを大迫がきっちり決めて、日本ようやく先制点です!

しかし、この得点からニュージーランドが積極的に仕掛けてきて、強いフィジカルを生かしてロングボールやロングスローで圧力をかけてきました。

すると後半14分、日本の左サイドでボールを保持されてクロスを上げられると、中央でウッドに頭でドンピシャに合わされて、日本同点に追いつかれます。
う〜ん、深い位置でクロスを上げられた時点でアウトかな。その前に対処したかったですね。

後半15分、日本は一度に2選手の交代です。
香川→MF 17 小林祐希
大迫→FW 13 杉本健勇
大迫は相変わらず上手くて頼りになる存在でしたが、香川はシュートを決めきれず、パスの判断が遅かったりと、もうちょっとだったでしょうか。

山口がアンカーで、インサイドハーフに小林と井手口になったようですが、まだニュージーランドに勢いがありますね。

後半25分、武藤→FW 14 乾貴士
武藤はあまりアピールにはなりませんでしたね。

小林が出てきてから、あちこちに顔を出してボールを散らし、ゲームをコントロールできるようになってきて、さらに乾が出てきてからは、左サイドを支配して、全体の攻撃にもリズムが出てきました。なんだか乾につられるように、長友の動きも良くなってましたね。

後半33分、久保→FW 18 浅野拓磨
後半37分、井手口→MF 7 倉田秋

日本ペースになったかと思ったものの、なかなかゴールが奪えす時間が経過していく中、後半42分、乾が左サイドを持ち上がってクロスを上げると、ファーの酒井が頭で折り返し、これを中央の倉田が落ち着いて頭で合わせてゴーーーール!

日本、ようやく勝ち越しゴールです!
乾がファーの酒井にピッタリ合わせたところで勝負あったという感じでしたね。倉田にとっては日本代表初ゴールです。

後半48分、山口→MF 6 遠藤航

試合はこのまま2—1で終了。
日本代表、かろうじて勝利をおさめました。

おわりに

とりあえず勝ったものの、褒められた試合ではないですね。
この試合を意味あるものにするためにも、しっかりと内容のある結果が欲しかったのですが…

雨でボールの扱いも難しそうでしたが、まずは前半の日本ペースにニュージーランドがついていけてない時間帯に、例えば前半8分の香川のシーンでしっかり決めていれば、楽な展開だったかもしれません。

身長も含めてフィジカルの強い相手に対して、もうちょっと人もボールも動かしたかったですね。そう考えると、今日は久保と酒井、長友と武藤のサイドの連携はちょっと物足りなかたでしょうか。あと、期待の杉本も動きが足りないのか、目立ったアピールはできませんでしたね。

そんな中、小林が出てきてからチームの雰囲気が変わりました。そして、その後に出てきた乾と、相手が疲れていた時間帯とはいえ、2人の動きの良さが目立ちました。

う〜ん、今後に期待を持たせる活躍としてはどうなんでしょうか。大迫や乾の安定感は今更わかっていることで、小林が良かったというくらいでしょうかね。

そもそも守備に関しては、ニュージーランドに1点奪われましたが、それほど攻め込まれたわけではないので、評価はちょっと難しいでしょうか。

次の親善試合は、10月10日(火)の日産スタジアムでのハイチ代表戦です。
できれば、若いGK中村やDF植田を見たいですね。そして、やっぱり内容の伴った勝利を求めてしまいます。