サッカー国際親善試合 日本代表対マリ代表 テレビ観戦記(2018.3.23)

今回のサッカー国際親善試合はベルギー遠征で2試合行われますが、最初の試合はマリ代表との試合です。

サッカー国際親善試合 日本代表対マリ代表

キックオフ:2018年3月23日(金) 21時20分(日本時間)
試合会場:スタッド モーリスデュフラン(ベルギー)

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

実は5月のワールドカップ本番のメンバー発表に向けて、強化試合は今回のベルギー遠征の2試合だけなんですよね。

なので、最終メンバーへの生き残りをかけて、それぞれの選手たちが自分の持つ力をどう出し切ってアピールできるか、というところも注目で、個人的には、クラブで好調な初代表の中島のほか、森岡、大島、復帰した本田らに注目しています。

対戦相手のマリは、ワールドカップ本番を見据えた仮想セネガルということになるのですが、マリはワールドカップ本戦には出場しないので、どこまでチームとしてコンディションを上げてきているかは気になるところです。

ちなみに、FIFAランキングは、日本に55位に対してマリは67位で、セネガルは27位です。力関係や本番を考えると、チームとしては内容の伴った勝利が絶対必要ですよね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 23 中村航輔
DF 2 宇賀神友弥/DF 3 昌子源/DF 20 槙野智章/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 10 森岡亮太/MF 25 大島僚太
FW 14 久保裕也/FW 15 大迫勇也/FW 11 宇佐美貴史

右SBが酒井宏樹、遠藤と怪我人が続いていて人材不足が深刻になってますが、この試合では代表初出場初先発となる宇賀神ですね。

長谷部の相棒ボランチに大島、トップ下の森岡、左サイドで久しぶりに代表復帰に宇佐美といったところに注目ですかね。

ハリルホジッチ監督のもとで不動のCBといえる吉田が負傷で選ばれてないので、槙野と昌子のコンビもしっかりと守備を仕切ってもらいたいですね。

試合観戦記《前半》

立ち上がりは、日本の出足が良く、早い展開でどちらかというと日本ペースで試合が進みます。

しかし、前半8分にマリの攻撃で、スルーパスでDF間を割って入られシュートまで持ち込まれシーンがあり、これはGK中村の好セーブで防ぎます。

前半11分には日本の攻撃で、宇佐美の浮き玉のスルーパスに抜け出した久保が伸ばした足でシュートを放つもゴール右に外れます。

このあたりから試合が動くかと思ったのですが、マリもしっかりプレスをかけてきますし、ボールも繋いでくるので、日本もなかなか攻撃することができなくなってます。

それに、身体能力の高いマリの選手は、やはりというか、一歩が早いし、思わぬところから長い足が出てくるので、ボールがなかなか奪えなかったり、五分五分と思ったルーズボールがマイボールにできませんね。

前半33分、大島がまたしても足の負傷でピッチに座り込んでしまいます(またしてもというのは、昨年12月の東アジアE-1サッカー選手権の2試合目中国代表戦でも、先発前半途中で負傷交代してるんですよね)。

う〜ん、期待されている選手だけに、なんとも残念です。
大島→MF 16 山口蛍(前半34分)

両チームともに決定的なシーンがない中、前半42分、ペナルティエリア内でのこぼれ球に、イーブンのボールと思ったのか宇賀神がクリアしようと足を振り切ったところ、一歩早くボールを追いついたマリの選手を蹴って倒してしまいPKを与えてしまいます。

これをきっちり決められて、マリが先制です。
マリの選手の足がぐっと先に出てきたのですが、やっぱりこれも、Jリーグだと先にクリアできる感覚だったのかな。う〜ん、もったいない。

前半はこのまま0—1とマリのリードで終了。

う〜ん、攻撃の形が作れませんし、今ひとつ、思い切ったプレーが見られないですね。後半はもうちょっと積極的なプレーを見たいですね。あと、前半にいくつかあったCKではチャンスがあったので、セットプレーはチャンスかも。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代は、宇賀神→DF 21 酒井高徳

やっぱり日本は前半同様、なかなかいい攻撃の形が作れません。

見ていて、もっとガンガン積極的にいってもらいたい気もするのですが、パスの出しどころがないのか、もどかしい時間が過ぎていきます。シュートまでも全然いけません。

後半15分、2人交代です。
宇佐美→FW 18 中島翔哉
長谷部→MF 26 三竿健斗
注目の中島に、この状況を打破してもらいたいですね。

森岡→FW 13 小林悠(後半20分) 小林がそのままトップ下でしょうか。
久保→FW 4 本田圭佑(後半25分)

この時間帯も、攻撃のために日本ボールにしたいところが、セカンドボールなどがことごとくマリに拾われます。後半のこの時間になっても、やっぱり対応しきれないのか、出足の早さやニョキッと出てくる足についていけてないですね。

さらに、中盤で日本ボールになっても、マリがしっかり守備のラインを敷いていて、ボールを前にも運べないですね。う〜ん、攻め手がない。

後半39分に中島がらしいミドルシュートを放ちますが、日本は随分久しぶりのシュートでしたね。
中島は期待を持たせるいい動きをしてますが、左サイドで攻守において他選手との連携が今ひとつかな。

まさかの敗戦かと思われた終了間際のアディショナルタイムの後半48分、中島が粘ってボールをキープ後の流れから、こぼれ球を三竿が上げたクロス(ひょっとしてシュートかな?)に反応したファーに入っていた中島が、直接左足で合わせてゴールネットを揺らしてゴーーール!!

日本、期待の中島のゴールで、土壇場で同点に追いつきました。

この直後に試合終了で、試合は1—1の引き分けでした。

おわりに

ワールドカップまでもうすぐのこの時期、1点を諦めずに追いついたとはいえ、この結果はかなりまずいですね。

よく、決定力の話がされますが、この試合に関しては、それ以前にチャンスらしいチャンスをほとんど作れなかったですからね。マリの選手との身体能力などの個の力の差に加えて、連動した素早い動き出しなどの組織力にも手を焼きました。

日本の方が連携面で各選手の息の合わないシーンも多々見られて、中島の初ゴール以外、見るところの全くない試合…とも言えてしまう内容でしたね(あっ、個人的には大迫のポストは相変わらずどの相手でも通用すると感心してます)。

試合の時間帯もあるので一概にはいえないですが、攻守のバランスを見ていて、ボランチはスタートの長谷部と大島の組み合わせが良かったように思うので、もうちょっと長い時間見たかったですね。大島の負傷が残念ですし心配です。

吉田不在の守備に関しては、振り返ってみれは、PK以外はそれほどピンチはなかったので、槙野と昌子は無難にこなしていたのかな。ただ、攻撃に転じるビルドアップの点では、物足りないか…

次は3月27日のウクライナ代表との試合です。

先発はどういう組み合わせでくるでしょうかね。ハリルホジッチ監督もこの状況では頭が痛いと思いますが、そこはなんとかしてください、お願いします!!

※参考:日本 vs. マリ(国際親善試合) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ

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