前回のデビュー・アルバムに続いて、バッファロー・スプリングフィールドです。
実質の活動期間がわずか2年の間に発表された、バッファロー・スプリングフィールドのアルバム3枚の中でも一番評価が高く、歴史的にも名盤とされている今回のアルバム。実は、残念ながらアナログ盤は持ってないんですよね。ただ、今回は話の流れで、CDですが紹介したいと思います(しかも、このCDは弟所有のものですが…)。
「アゲイン」(Buffalo Springfield Again)
1967年に発表した、2枚目のアルバムですね。
デビュー・アルバムに続き、フォーク、カントリー、R&Rを基本にしながらも、それだけに留まらない、更に多様な音楽性を取り込んだ、意欲的なサウンドが聴かれます。
デビュー・アルバムでは、スティーヴン・スティルスとニール・ヤングだけの作品だったのが、今作ではリッチー・フューレイも曲を書いてます。
ニール・ヤングが3曲、スティーヴン・スティルスが4曲、リッチー・フューレイが3曲。
そして、このアルバムでは、より3人の個性がぶつかりあっている感じですね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1曲目の「Mr. Soul」から、ニール・ヤングの歌とギターが迫ってきます。やっぱりいいですね~、ニール・ヤングは。
スティーヴン・スティルスの、ストレートなナンバー「Bluebird」やデヴィッド・クロスビーにインスピレーションを受けたという「Rock & Roll Woman」はさすがにいい曲です。
リッチー・フューレイのカントリー色の強い「A Child’s Claim To Fame」なんかは、特徴を出してますよね。
その他、「Expecting To Fly」のオーケストレーションや「Good Time Boy」のホーンを入れたR&Bサウンド、アルバム最後の「Broken Arrow」の組曲風のアレンジ等、なかなか多彩で実験的です。
いやいや、個々の才能がそれぞれ生み出す各曲の、緊張感さえも感じさせる完成度の高さは、なるほど傑作と称されるアルバムです。
まあ、相変わらずスティーヴン・スティルスとニール・ヤングの対立は大変だったようで、実際、メンバーもステージやレコーディングでは流動的だったようですが…
次のラスト・アルバムにメンバーとして参加しているジム・メッシーナが、今作ではエンジニアとして参加してます。
各人の個性が際立ちすぎて、なかなかアルバムとしては難解かもしれませんが、聴けば聴く程にいいアルバムですね。
◆iTunes StoreでBuffalo Springfield Again – Buffalo Springfieldをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.22)