前回、ベスト・アルバムを手にして(→ボブ・ディランのベスト・アルバム〜日本編集のベスト盤)、やはりオリジナル・アルバムをきちんと聴きたいと思ったのですが、これだけの人だと、アルバムは持っていなくても、ラジオやら何やらで、様々な曲が色々と耳に入ってくるんですよね。
特にディランがロックに傾倒してからは、バターフィールド・ブルース・バンドやザ・バンドと一緒にやっているので、そういう方向からいつのまにか結構聴いていたものでした。
そのせいか、なかなかアルバムには手が出なかったんですよね。何より、枚数が多すぎて、いったいどれから手を出せばいいのやら…
で、登場するのが、こちらのアルバムです。
「欲望」(Desire)
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1976年発表。
何故、この偉大なミュージシャンの数多くのアルバムから、このアルバムを選んだかと言うと…
実はこれ、学生のときの先輩の持っていたレコードなんですが、そんなに好きならと譲ってもらったものなんです。
ちなみに時期的に、1974年にザ・バンドとツアーを行っていて(そのライブ盤が「偉大なる復活」)、その後の「血の轍」「地下室(ザ・ベースメント・テープス)」に続いて出されたアルバムですね。
で、このアルバムですが、あまりイメージがなかったのですが、ディランのスタジオ・アルバムの中でもベスト・セラーとなったアルバムなんですね。
「ハリケーン」「モザンビーク」「サラ」等、力強くも哀愁漂う曲調が多く、バイオリンが印象的に使われています。
ただ、ボブ・ディランは聴き込んでいる訳ではないのですが、このアルバムで聴かれるサウンドは他のディランのものと比べて、個人的には異色に聴こえたものでした。実際、初めて聴いたときはちょっと戸惑ったくらいでしたから。
そうそう、エミルー・ハリスがこのアルバムに参加していて、これをきっかけに売れ出したようですね。
コーラスがとてもいい感じです。
◆iTunes StoreでDesire – ボブ・ディランをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.7.3)