ボブ・ディランのアルバムは高校生の頃でも、既にかなりの枚数が発表されていたので、いざ買おうとする時に、いったいどのアルバムを選ぶか迷ってしまいます。
前回掲載の「追憶のハイウェイ61」なんかは、歴史的名盤として名高く、ギタリストのマイク・ブルームフィールドが参加していたりするので、手が出しやすかったのですが…
そういう時は、やはり初心者はベスト・アルバムでしょうかね。
で、手に入れたのが、タイトルそのままのベスト・アルバムのこちらです。
「ボブ・ディラン」(Bob Dylan)
これは、日本編集のベスト盤で、1976年にCBSソニーから出された、「GRAND PRIX 20」というシリーズのものです。
発売が1976年なので、収録曲はこの時までに発売されているアルバム「欲望」までからの選曲ですが、A面B面各10曲、計20曲という、アナログレコードとしてはかなり多い収録曲数です。
おかげで、フォーク時代のアコースティック・ギター1本で歌われる曲から、エレクトリック・ギターに持ち替えてロックよりになった曲まで、一般によく知られているメジャーな曲の多くを聴く事が出来て、ボブ・ディラン入門としては良かったかもしれません。
収録曲はここでは省きますが、ちょっと残念なのが、曲順が年代順になっておらず、時代と共に移り変わっていった、ディランの音楽を感じる事は残念ながらできません。
そもそも、このベスト・アルバムはスタジオ・アルバムだと17枚からのベストということですから、ちょっと時代の範囲が広すぎて、1枚にまとめるには無理がありますかね。
これだけ影響力の強い偉大なミュージシャンとなると、アルバムごとの作品としての時代性や特長を知るためにも、やはりオリジナル・アルバムをきちんと聴きたくなりますね。
といっても、いっぱいあるからなぁ~、ディランのアルバムは…
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※いつものように、Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが、見つけられませんでした。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.6.16)