前回に続いて、カントリー・ギターの名手、アルバート・リーのソロ・アルバムです。
カントリーと限定してしまうのには抵抗がありますが、そのギターがカントリー・タッチの早弾きをする時の印象が、どうしても強く残ってますのでね。
前回の1stソロ・アルバム「ハイディング」に続いては、こちらのアルバムです。
「Albert Lee」
1982年発表のソロとしては2枚目のアルバムですが、アルバム・タイトルが本人名そのものですね。
輸入盤の中古を手にしたので、詳細についてはちょっと分からないです。
どうしても、そのギターの凄腕からギター・アルバムを想像してしまうのですが、このアルバムはそういった方向性のものではないですね。
カントリー・ロックといったものをベースにはしていますが、ロックンロール、時にはホーンを従えたロカビリー風の曲調も聴かれ、軽快でポップな曲が占めていて、聴いていて楽しいアルバムに仕上がってます。
ヴォーカルも1st同様、もしくはそれ以上にしっくりきていて、いい味出してます。
そして、要所要所で、あの巧みで切れの良いギターを絡めてくる感じですね。
1曲目の「Sweet Little Lisa」や最後の曲「One Way Rider」では、らしいギターが楽しめますが、あくまで突出せずに楽曲の一部として組み込まれてます。
スローな曲のB面4曲目「So Sad(To Watch Good Love Go Bad)」は、ピアノを自ら弾いているようで、メロディアスでしっとりと聴かせてくれています。
時期的には、クラプトンのバンドに参加している最中と思うのですが、充実した活動の中で、無理にギターがバリバリのアルバムではなくて、自分のやりたい音楽をリラックスしてやっている感じでしょうかね(勝手な憶測ですが)。
アルバート・リーのソロ・アルバムは、前回の1stとこの2ndしか聴いたことはなく、残念ながら、その後のアルバムや活動については知らないのですが、当時、クラプトンのバンドのギタリストとして気になっていたアルバート・リーの、その時期のソロ・アルバムを聴く事ができて、かなり満足しました。
そういえば、その昔私がギター少年だった頃、こんなギターを弾いてみたいと思ったものでしたが、この人のギターはコピーしたくても全く出来ませんでしたね(笑)
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。というか、上のCDは前回紹介した1st「ハイディング」と今回の2ndのカップリングですね。単独のCDはないのかな?
◆iTunes StoreでAlbert Leeをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.6)