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ハイディング/アルバート・リー〜驚異的なテクニックのカントリー・タッチのギターを聴かせる初のソロ・アルバム

ハイディング/アルバート・リーこの人のギターを初めて聴いたのは、エリック・クラプトンのアルバムでした。アルバート・リーです。

カントリー・タッチのギターがやけにカッコいいなと思ったものですが、その後ソロ・アルバムを手にすることが出来ました。

ハイディング」(Hiding

1979年発表の初のソロです。
カントリー・スタイルのギターが特徴ですが、出身はイギリスなんですね。

経歴をちょっと調べてみると、1970年にヘッズ・ハンズ&フィートというカントリー・ロック・バンドで活動し、その後セッション・ギタリストとして、ジョー・コッカーやエミルー・ハリス等とも共演しているようで、イギリス時代からも含めて随分と色々なミュージシャンと関わりがあるようです。

何と言っても、その名前が知られることとなったのが、1979年にエリック・クラプトンのバック・バンドに加入したことですかね。

クラプトンのアルバムとしては「ジャスト・ワン・ナイト(エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館)」から参加してます。
って、私はこのアルバムは持ってなくて、実際にアルバート・リーという名前とそのギターが一致したのは、クラプトンの「マネー・アンド・シガレッツ」(1983年)でしたが…

そして、クラプトンのバック・バンドに加入した1979年に発表されたのが、今回の自身初のソロ・アルバムですね。

いやいや、このカントリー・タッチのギターは凄いですよ。
とにかく1曲目の「カントリー・ボーイ」から、早くて正確でその上エモーショナルなギターに目が点です。
驚異的なテクニックというのは、こういうのかという感じで、笑ってしまうくらいです。

B面1曲目のダイアー・ストレイツのカバー「セッティング・ミー・アップ」も、なかなかギターとヴォーカルがハマってますね。

アルバム通してですが、ちょっとハスキーで高めのヴォーカルに味があります。
B面3曲目のアルバム・タイトル曲「ハイディング」も、意外でしたが歌中心のバラードで、しっとりと聴かせてくれて、いい曲です。

アルバム最後の「カム・アップ・アンド・シー・ミー・エニィタイム」は、ライナー・ノーツにも書いてあるのですが、ギターといい、歌い方といい、サウンドがJ.J.ケイルそのものなのにちょっと驚きました。
J.J.ケイルが好きなのかな?

アルバムを聴き終えると、最初のギターの衝撃はあるものの、必ずしも、カントリー早弾きギター一辺倒ではなく、時に土臭く、時に渋くとなかなか聴かせてくれるアルバムです。

  
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.6)


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