サッカー女子ワールドカップ カナダ2015 日本代表なでしこジャパン対オランダ代表【決勝トーナメント1回戦】 テレビ観戦記(2015.6.24)

グループリーグを首位で通過した、日本代表なでしこジャパンの決勝トーナメント1回戦(ベスト16)が、いよいよ始まります。

サッカー女子ワールドカップ(W杯)カナダ2015【決勝トーナメント1回戦】
日本代表なでしこジャパン対オランダ代表

キックオフ:2015年6月24日(水) 11:00(日本時間)
試合会場:バンクーバー BCプレイス・スタジアム

なでしこジャパンのグループリーグは、後半に攻め込まれることが多く、得点もなかなか奪えずと、厳しい試合が続きましたが、そのような試合内容でもしぶとく勝ち上がってくるところは、さすがに勝負強いです。

W杯初出場ながら決勝トーナメント進出のオランダは、FIFAランクが12位。A組を3位で通過してきました。
スピードや高さがあるようですが、そもそもヨーロッパのチームは侮れないですよね。

決勝トーナメントは一発勝負なので、集中して、すでに対戦相手がオーストラリアに決まっている準々決勝へ勝ち進んでもらいたいですね。

先発メンバー

GK:海堀あゆみ
DF:有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩
MF:川澄奈穂美、阪口夢穂、宇津木瑠美、宮間あや
FW:大儀見優季、大野忍

GKは高さをいかして山根という話もありましが、海堀が先発。
ボランチには澤ではなくて、宇津木。右に川澄、ツートップは大儀見と大野が入りました。

試合観戦記

なでしこジャパンの立ち上がりは、動きもよく、集中している様子でした。

すると前半10分、宮間の左からのクロスに、大儀見がヘッドで合わせたシュートがクロスバーにあたり、跳ね返ってこぼれたところを詰めたのが有吉!

低い弾道で放たれた有吉のシュートは見事にゴールネットを揺らして、日本、早い時間に先制です。

その後、なでしこは時折チャンスは訪れ、惜しいシーンはあるもののゴールは奪えず、前半は有吉のゴールで1—0のリードで折り返しです。

守備では、速攻などでDFが早さで振り切られて、ゴール前まで迫られるシーンが結構あって、やはりオランダのスピードは怖いですね。

前半は、それでもDF陣は落ち着いて対応してましたが、オランダはもちろんそこを狙っているので、後半もしっかり守備には集中してもらいたいですね。

そして、早く追加点が欲しいですね〜
シュートはかなり打ったものの、なかなか枠には飛ばせてませんでしたからね。

後半開始からのメンバー交代はなし。

後半開始早々から、やや押し込まれる展開で、グループリーグ同様、後半になるとリズムが悪くなるのは、なぜでしょうかねぇ。

ボールを後ろで回しているばかりで、なかなか効果的な攻めができません。
こぼれ球も拾われることが多くなってきたのは、動き出しが遅くなってきてるからでしょうか。

すると、佐々木監督は後半21分に大野に代えて、岩渕真奈を投入しました。
岩渕には、ドリブルや動き出しで、攻撃のリズムを取り戻してもらいたいですね。

ある程度ペースは取り戻したなでしこですが、後半31分には、CKから鮫島のあわやオウンゴールというピンチもありました。ここは海堀が見事な反応で弾き出し、その後のこぼれ球のシュートも守備陣が身体をはってもしっかり守りました。

すると後半33分、岩渕→大儀見→宮間にとつなぎ、宮間が中央に入ってきた岩渕へパスを出すと、岩渕はこれをスルーし、その先に待っていた阪口が、左足でビューティフルゴール!

見事な連係から阪口のゴールで、なでしこ待ちに待った貴重な追加点で、2—0としました。
ん?今大会、後半に得点したのは初めてかな。

そして、後半35分、なでしこは、ここで川澄に代えて澤さん投入(やっぱり澤さんだけ“さん”づけですね)。
この状況で澤さんがフレッシュな状態で入るのは、攻守に、さらに精神的にも大きいですね。

終盤はオランダもどんどんボールを放り込んできて攻め込んできましたが、なでしこは集中した粘り強い守備で、最後まで…

と思ったら、アディショナルタイムに入った後半47分、なんと、正面にきた弱めのヘディングシュートを海堀がキャッチミス(?)で後ろにそらして失点。2—1と1点差に迫られました。

解説では、胸トラップをして時間を稼ごうとしたのではないかと言ってましたが、ここは確実なプレーをしてもらいたかったですね。

それもで、試合はこのまま逃げ切り、2—1で終了。

なでしこ、しっかり勝利を収め、準々決勝進出です!おめでとうございます!

おわりに

最後はちょっとハラハラしましたが、しっかり勝ちきるところはさすがです。
終わってみれば、後半に追加点を挙げることができて、本当に良かったですね。

守備は最後に海堀のイージーミスがありましたが、スピードあるオランダに対して、攻め込まれる時間帯は長かったものの、試合を通しては落ち着いた対応をしていたのではないでしょうかね。

攻撃陣では、途中出場の岩渕のボールキープは効いてましたね。
大野も動きは良かったですが、ちょっと大儀見のところでボールが収まりませんでした。なでしこのエースなので、大儀見には次戦に期待したいですね。

ということで、ベスト8進出となった、なでしこジャパンの次の対戦相手は、ブラジルを破って勝ち上がったオーストラリアです。

もちろん、厳しい試合にはなるでしょうが、是非、次もいい試合をして、さらに上を目指してもらいたいですね。

準々決勝のオーストラリアとの試合は、日本時間で6月28日(日)の朝5時キックオフの予定です。

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