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The Band Kept Playing/エレクトリック・フラッグ〜メンバーが再編して一作だけ残したバンド最後となるアルバム

The Band Kept Playing/エレクトリック・フラッグ元々は、マイク・ブルームフィールドが参加しているということで気になっていた、エレクトリック・フラッグです。
※当記事は書き直しの再投稿です。

前回登場したアルバム「The Best of The Electric Flag」は、そのマイク・ブルームフィールドが参加していた1stの「A Long Time Comin’」(1968年)と、脱退後に出されたアルバム「The Electric Flag: An American Music Band 」(1968年)からのベストでした。
で、今回のアルバムはこちら。

The Band Kept Playing

1974年発表で、このアルバムはメンバーが再編して一作だけ残されたもので、バンド最後となるアルバムですね。中古の輸入盤を手にしました。

メンバーを見ると、オリジナルメンバーのマイク・ブルームフィールド、バリー・ゴールドバーグ、ニック・グレイヴナイツ、バディ・マイルスに加えて、ベースのハーヴェイ・ブルックスに代わり、ロジャー・トロイが参加しています。

ちなみに、お気に入りのマイク・ブルームフィールドの活動から見ると、エレクトリック・フラッグ脱退後、「スーパーセッション」(1968年)やソロ・アルバムを出したりしていますが、このアルバムは1973年の「三頭政治(Triumvirate)」の後になるのでしょうかね。

アルバムを聴きますと、1曲目の「Sweet Soul Music」から、ホーンも取り入れたソウルフルなサウンドは変わらずで、いい感じです。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバム通しての印象としては、1stアルバムの時より、バンドとしてサウンドがしっかりとまとまっているように感じますね。
それを考えると、このアルバムがバンド最後となるのは、ちょっともったいないですね。

マイク・ブルームフィールドのギターは、ブルースにとらわれない、バンドとしてのバランスをとったギターといった感じですが、比較的、自由に弾いていて、時折、迫ってくるようなギターも聴かせてくれますね。

アルバム・タイトルにもなっている、アルバム最後の曲「The Band Kept Playing」は、どちらかというと他の曲と趣が違うのですが、ゆったりとした、楽しげな雰囲気も漂わす、アメリカン・ルーツ・ミュージックを感じさせる良い曲です。

エレクトリック・フラッグのアルバムは、前回のベストとこのアルバム2枚のみの所有なんですが、やはり1stの「A Long Time Comin’」をちゃんと聴きたいですね。

◆iTunes StoreでThe Band Kept Playing – The Electric Flagをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.10)


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