南部のバンド、サザン・ロックの代表格、レーナード・スキナードの主要メンバーだった、アレン・コリンズとゲーリー・ロッシントンが、1977年の悲劇の事故の後に結成したバンド、ロッシントン・コリンズ・バンド。
今回は、その1stアルバムです。
「エニータイム、エニー・プレイス、 エニーホエア」
(Anytime, Anyplace, Anywhere)
1980年発表です。国内盤を手にしました。
針を落とすと、思わず「ニヤッ」としてしまう程、レーナード・スキナードの音ですね。
それはそうですよね、メンバーのほとんどがいるんですから。
ただ、私は後年に聴いたのですが、リアルタイムで聴いていた方々は、あの悲劇の事故の後にこのアルバムを聴いたのならば、さぞかし胸がジーンとして、さぞかし思う所があったでしょうね。
さて、そのメンバーはというと、バンド名にもなっている、ギターのアレン・コリンズとゲイリー・ロッシントン、それにキーボードがビリー・パウエル、ベースがレオン・ウィルクソン、以上の4人がレーナード・スキナードのメンバーですね。
事故で亡くなった、ヴォーカルのロニー・ヴァン・ザントに代わっては、ジャニスを思い起こさせるといわれた、女性ヴォーカルのデイル・クランツ。
この人のハスキーで、パワフルなヴォーカルが、以前と変わらぬスタイルで演奏するバンドに、確かに新しい魅力を添えてますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。そして、レーナード・スキナードといえば、やはりトリプル・ギターが象徴的ですが、事故で亡くなったスティーヴ・ゲインズに代わり、3人目のギタリストとして迎えられたのが、バリー・ハーウッド。
レーナード・スキナードのアルバムにも参加していたそうですが、すいません、記憶にありませんでした。
ただ、やっぱりトリプル・ギターは最高ですね。
そしてドラムには、デレク・へスが加入していますが、ちなみに、解散時のメンバーからは、ドラムのアーティマス・パイルが参加してないんですね。
曲の方は、A面1曲目の「プライム・タイム(Prime Time)」からドライブ感抜群です。
続く「スリー・タイムス・アズ・バッド(Three Times As Bad)」はソウルフルなバラードで、デイル・クランツの聴き所でしょうか。
A面3曲目の「炎の絆(Don’t Misunderstand Me)」は、メロディーもギターも印象的ですね。
こんな感じで、アップテンポでギターやピアノもご機嫌な最後の曲「サムタイムズ・ユー・キャン・プット・イット・アウト(Sometimes You Can Put It Out)」まで、たっぷりと南部の音を聴かせてくれます。
本当に、レーナード・スキナードを彷彿させてカッコいいのですが、正直に言いますと、やはりレーナード・スキナードが偉大過ぎます。
ちょっとだけ物足りないと評するのは、ちょっと酷ですかね。
その後、ロッシントン・コリンズ・バンドはアレン・コリンズの交通事故などもあり、アルバム2枚(2nd「This Is The Way」)のみで解散してます。
が、残念ながら、持っているのは、今回の1枚のみです。
ロッシントン・コリンズ・バンドの2枚のアルバムのカップリングCDもあったんですね。知りませんでした。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.18)